「広島の歩き方」vol.3 | 行列ができるバターケーキ店「長崎堂」、幻のクリームぜんざい「小春カフェ」が登場
広島ホームテレビ『ピタニュー』の新コーナー、「広島の歩き方」。
海外160の国と地域で発行されている『地球の歩き方』。その広島版が今年仲間入り!
そこで、小嶋沙耶香アナウンサーがこの本を片手に広島をゆるりと散策し、ディープな広島情報をお届けしていきます。
・前回記事:https://hread.home-tv.co.jp/post-435303/
『地球の歩き方 広島』TJ Hiroshima制作
【広島の手土産といえばここ!長崎堂】
今回の目的地は、“行列ができるバターケーキ”「長崎堂」。
広島の手土産といえば、長崎堂のバターケーキというほど有名なお店です。
今回の目的地・長崎堂
「取材を受けてもらえるんでしょうか……。なかなか厳しいという情報も耳にしました」
と小嶋アナ。
しかし、行列のできるバターケーキを食べたい!話も聞きたい!
街で聞き込みをしながら、長崎堂へ向かいます
街で聞き込みをしたところ、
「小さいバターケーキはすぐに売り切れる」
とのこと。急ぎ、お店へ向かいます。
長崎堂に到着。お店に次々とお客さんが!
長崎堂に到着!早速取材交渉をします。
取材OK!
無事に取材OKをいただき、店内へ。
戦後、カステラや最中などの和菓子を売っていたそうなのですが、「もっと滋養のあるお菓子を」と考え、バターケーキを1960年に開発。
お話を聞かせてくださった3代目の妻・池田京子さん(真ん中)と、4代目の妹・東 友美さん(左)
創業者である小川 次男さんは長崎県出身。
「田舎では芋ばかり。お肉が食べたい」という思いがあったそうで、養子で広島に来たんだそう。
創業者が広島に移住したきっかけは、なんと「お肉が食べたい」
バターケーキの材料
バターケーキの材料はシンプル。
しかし、製造はとても難しいそう。
湿度によって火力を変える、卵の黄身と白身の割合が時期によって違うため、職人さんたちが調整をし、味を変えないようにしています。
バターケーキを始めて2年間は苦労の日々だった
お店が軌道に乗り始めたのは、バターケーキを始めて2年くらい経った頃。
それまでは、「焦げていておいしくなさそう」と売れなかったそう。
それでも、創業者の小川さんは「自分がおいしいと思うものを」と売り続けました。
池田さんの母は、バイクで保険会社に売りに行ったこともあったそうです。
そうして、家族一丸となり売り続けた結果、口コミでだんだん広がっていきました。
苦しいときを家族で乗り越えたお話に、小嶋アナもおもわず涙
バターケーキ
「来られる方を1番に。並んで来られる方を大事に。それが創業者の遺言」
その遺言をしっかりと守り、お客さんが喜ぶバターケーキを作り続けている長崎堂。
素朴でしっとり。一度食べたら忘れられない味を堪能してみてはいかがでしょうか。
【長崎堂 詳細情報】
長崎堂 外観
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長崎堂
広島市中区中町3-24
TEL 082-247-0769
営業時間 9:00~15:30(売り切れ次第閉店)
定休日 日曜日・祝日
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【菊菅 菊太郎刃物製作所】
『地球の歩き方 広島』で、長崎堂と同じページに掲載されている「小春カフェ」。
「戦後、闇市で手に入る材料で作ったというクリームぜんざいは、店主の巣守さんが学生時代に通った『甘党たむら』発案の氷菓子」
とっても気になる!ということで、小春カフェに向かうことにした小嶋アナ。
次の目的地は、榎町にある小春カフェ
小春カフェに向かう途中、
「この看板!いつも気になっているんですよ」と小嶋アナ。
確かに目立つ看板
思い切って、お店へ入ってみます。
菊菅 菊太郎刃物製作所 店内
包丁やハサミなど、刃物の販売や研ぎ作業を行っている「菊菅 菊太郎刃物製作所」。
創業は明治時代という歴史のある刃物屋さんです。
研ぎ作業を見せていただきました
店主の菅野 泰治さんとの掛け合いも楽しい
切れ味の悪くなった包丁を研いだり、用途に合った刃物を教えてくれます。
【菊菅 菊太郎刃物製作所 詳細情報】
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菊菅 菊太郎刃物製作所
広島市中区袋町2-9 2階
TEL 082-247-2373
営業時間 10:30~17:00
定休日 年中無休
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【カープOBに遭遇!】
歩いて榎町までやって来た小嶋アナ。
「むさし」や海鮮のお店などがあり、グルメな榎町エリア
無事、小春カフェに到着!
早速入ろうとすると……。
どこかで見た覚えのある方に遭遇
なんと、カープOBの小林誠二さんに遭遇!
現役時代は魔球パームを操る名投手でした。
買い物に向かう途中だった小林誠二さんに遭遇
「小春さんに行こうと思ったらね、いつもいっぱい。並んでるのよ」
と小林さん。
「広島の歩き方」も見てくださっているそうです。
小嶋アナとの掛け合いもバッチリ
【小春カフェ】
小林さんと別れ、いざ小春カフェの中へ。
レトロな雰囲気の店内
2013年のオープン当初から、甘党たむらから引き継いだクリームぜんざいを提供しています。
JR広島駅前にあった甘党たむら。クリームぜんざいや、二重焼きなどを提供していた
小春カフェの店主・巣守 晶子さんは、学生の頃から甘党たむらに通っていました。
喫茶店を開きたいと思っていた巣守さんは、甘党たむらの店主・田村紀根さんを紹介してもらい、相談に乗ってもらうことに。
そこで田村さんから
「やるんだったら、(クリームぜんざいを)教えてあげる」
と言ってもらえたことがきっかけで、クリームぜんざいを引き継ぐことになったんだとか。
田村さんから製造機械も引き継ぎました
店内のイスやテーブル、グラスなども甘党たむらから受け継いだもの
その日に提供する分だけ作っているというクリームぜんざい。ランチの後に食べるのがオススメ。
クリームぜんざい(500円・小は400円)※5月上旬~11月下旬
クリームぜんざいに使っているあんこは、創業170年の老舗「いわた屋」で仕入れたもの。
あんこのザラっとした舌触りと氷の食感は、どこか懐かしい。
クリームぜんざいは11月下旬まで提供予定。
気になる方は、お早めに。
【小春カフェ 詳細情報】
小春カフェ 外観
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小春カフェ
広島市中区榎町11-1
TEL 082-942-5861
営業時間 11:30~16:00
定休日 木・日曜日
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広島ホームテレビ『ピタニュー』(2024年10月14日~10月17日、21日放送)
ライター:神原知里