【カープ】チームを照らすアンパンマンこと松山選手の決意
「“打”でしっかりチームを引っ張っていきたい」と話すのはベテランの松山竜平選手。また、アンパンマンのニックネームで親しまれるだけに「周りが僕のことをいじってチームが明るくなるということもあるので、ずっとそういう存在でありたい」とも語った。
広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、いまだ見通しの立たないプロ野球の開幕に備え、鍛錬の日々を送る松山選手を、マツダスタジアムに訪ねた。
昨シーズンは頭部へのデッドボールのアクシデントなどがあり不完全燃焼。今シーズンはスタートダッシュを誓い、自主トレからバットを振り込んだ松山選手。「春先からエンジン全開で行かないといけない」という音葉通り、日南春季キャンプ2日目のフリーバッティングでは柵越えを連発し、周囲は鈴木誠也選手の後を打つ5番として大いなる期待を寄せていた。
(C)HOMEしかしキャンプ中盤、腰痛を発症し離脱。「去年の借りを返すつもりで臨んだので、焦って飛ばしすぎたかもしれない」と振り返る。
およそ3週間後に一軍に復帰すると、そのブランクを感じさせないバッティングでヒットを量産。
オープン戦は7試合に出場し、7安打・2打点・打率.389という成績を残した。「すごく良いバッティングができていた。ピッチャーに対しての入りとか、変化球への対応とかもできていたので、いつ開幕しても良いくらいの状態だった」。
打撃好調をアピールしていたが、思わぬ形での開幕延期。現在、完全分離練習を続けるカープで、松山選手は野手のグループBに属し、さらなるバッティング向上にテーマを置く。
(C)HOME「時間に余裕があるので、いろいろなバッティングフォームを試してみようと思う。良いものが見つかるかもしれない。ずっと同じフォームで打つのは難しいし、いつか崩れてきたりとかはあるので、複数のパターンを持っていれば試合でも使えると思う。まだ求めていっていいかなと思う」と、開幕延期を前向きに捉え、先を見据える。
これまで何度もの苦難を乗り越えたベテランの経験が、いつか迎えるその日のマツダスタジアムを明るく照らしてくれるに違いない。
広島ホームテレビ
『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00)4月25日放送
ライター 湯谷葉子