【9/14~】熊野町の筆の里工房で企画展「定家様が伝えた文化 ―そうだったのか藤原定家さん―」開催。国宝や重要文化財の展示も
2024年9月14日(土)~11月4日(月・振休)の期間、広島県熊野町の筆の里工房にて、筆の里工房開館30周年記念「定家様が伝えた文化 ―そうだったのか藤原定家さん―」が開催されます。
会期中には、体験コーナーやギャラリートークのほか、「はじめての競技かるた体験会」や記念シンポジウム 「定家様の書とフォント」なども開催されます。
独特なスタイルで、意外にも現代でも親しまれている定家さんの文字をぜひご鑑賞ください。
提供元:筆の里工房
提供元:筆の里工房
藤原定家さんってどんな人?
藤原定家(ふじわらのていか/さだいえ)は今から約800年前、平安時代末期から鎌倉時代にかけて活躍した貴族・歌人で、「小倉百人一首」の撰者として知られています。
定家さんは、自分や子孫のために、和歌や物語をたくさん書き写しました。
書き写した作品の中には、1000年以上前に書かれた『源氏物語』や『土佐日記』といった有名な文学作品も!
それらの直筆の書物は、主に定家さんの子孫の冷泉家によって現在まで大切に伝えられたため、私たちも鑑賞することができるのです。
今回の展覧会には、現在国宝に指定されている定家さん直筆の日記「明月記 元久元年冬記」(部分)や「古今和歌集 嘉禄二年本」など国宝4件、重要文化財5件が展示されるほか、定家さんの父や祖父、そして子孫たちの書も展示されます。
みんなに愛されて800年!みんな大好き「定家様」
定家さんが書いた文字は、形がとても独特。本人もあまり上手だとは思っていなかったようです。
平安時代の文字といえば文字を連綿でつなげた流れるような文字が一般的ですが、定家さんの書く文字は一字一字がはっきりと書かれています。
この独特な書き方は、たくさんの書物を書き写して後世に伝えるために、写し間違いを防ぐための工夫だったのではないかともいわれています。
墨をたっぷり含んでぽってりとした独特な定家さんの文字はのちの時代に人気となり、「定家様(ていかよう)」と呼ばれて多くの人がまねをしました。
現代には、定家の文字を元にした「かづらきフォント」という文字フォントもあり、今でも愛され続けています。
会期中開催されるイベント
はじめての競技かるた体験会(要申込)
定家さんが選んだといわれる百人一首がスポーツになった競技かるたをみんなで体験しよう!
日時 | 9月22日(日・祝)(1)10:30〜12:00 (2)13:30〜15:00 ※受付時間は(1)10:00~10:25 (2)13:00~13:25 |
定員 | 各回20名(要申込) ※参加賞あり |
講師 | 川原 康嗣さん(広島紅葉かるた会会長) 廣本 幸紀さん((一社)全日本かるた協会専任読手)ほか |
お申込み | お申し込みはこちらから |
記念シンポジウム 「定家様の書とフォント」(要申込)
書、フォント、デザインの視点から、筆文字の魅力と可能性を考えます。
日時 | 10月13日(日)13:30~15:00 ※受付時間は13:00〜13:25(指定席) |
講師 | 西塚 涼子さん(アドビ プリンシパルデザイナー) 阪本 圭太郎さん(株式会社モリサワ デザイン企画部 部長) 増田 浩之さん(株式会社モリサワ エグゼクティブタイプデザイナー) |
コーディネーター | 名児耶 明さん(筆の里工房副館長) |
お申込み | お申し込みはこちらから |
副館長対談 「定家さんの謎 百人一首と歌仙絵」(要申込)
「百人一首」は定家が選んだ?歌仙絵との関係は?各分野の専門家が語り合います。
日時 | 10月27日(日)13:30~15:00 ※受付時間は13:00〜13:25(指定席) |
講師 | 吉海 直人さん(同志社女子大学名誉教授) 土屋 貴裕さん(東京国立博物館 絵画・彫刻室長) 名児耶 明さん(筆の里工房副館長) |
お申込み | お申し込みはこちらから |
※「特別講演会 冷泉家の歴史と文化」、PAL会員対象 「重要文化財 冷泉家特別見学会」の受付は好評につき終了しました。
楽しもう!体験コーナーに定家さんが登場!
かわいい文字のハンコ、水書き体験、缶バッジづくり(有料)ができるよ。
会期中に入館すると、高校生以下のこども限定で筆の里工房開館30周年記念オリジナルグッズがもらえる!
展示室でのギャラリートーク(作品解説)
展示室内を一緒に歩きながら、作品の前で学芸員が解説をしてくれます。
日時:毎週土曜日・祝日(振替休日含む)の13:30~
※9/22(日・祝)、11/3(日・祝)は祝日のため開催
定家様が伝えた文化 ―そうだったのか藤原定家さん― 概要
会期 | 2024年9月14日(土)~11月4日(月・振休) ※前期:9月14日(土)~29日(日)、中期:10月1日(火)~14日(月・祝)、後期:10月16日(水)~11月4日(月・振休) |
場所 | 筆の里工房(広島県安芸郡熊野町中溝5-17-1) |
開館時間 | 9:30~17:00(入館は16:30まで) ※9月14日(土)はオープニングイベントのため10:00開館 |
休館日 | 毎週月曜日(祝日の場合は、翌日) |
入館料 | 大人800(600)円 小中高生250(200)円 未就学児無料 ※( )内は20名以上の団体料金 ※9月20日(金)は筆の里工房創立記念日のため、熊野町民は入館無料 |
アクセス | 【公共交通機関利用の場合】 広島バスセンター、JR広島駅から広電バス「熊野萩原行」「熊野営業所行(出来庭には止まりません)」乗車約45分 JR矢野駅から広電バス「熊野萩原行」「熊野営業所行(出来庭には止まりません)」乗車約15分 JR呉駅から広電バス「熊野営業所行(出来庭には止まりません)」乗車約35分 それぞれ、「出来庭バス停」下車で徒歩約20分、または「熊野営業所」下車でタクシー約7分 【車利用の場合】 広島市内から20km(約35分) 呉市内から15km(約25分) 東広島市内から25km(約35分) |
駐車場 | 無料駐車場(普通車76台、大型バス8台)あり |
お問合せ | 筆の里工房 TEL:082-855-3010 |
公式サイト | https://fude.or.jp/jp/ |
※展覧会やイベントは、予告なく変更される場合があります。
ひろしまリード編集部
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