【福山市立動物園】人懐っこいテナガザルの生態を動物園マスターがレクチャー|地球派宣言

8カ所の動物園の年間パスポートを持ち、年間170回訪れる動物園マスター野崎浩貴(のざき ひろたか)さんが、人懐っこいサルについて教えてくれます!

 

動物園マスター 野崎浩貴さんと野村舞アナウンサー

 

舞台は、1978年に開園した福山市立動物園。

約500頭の動物たちを飼育する動物園です。

 

福山市立動物園のペンギンコーナー

 

今回野崎さんに教えてもらうのは、シロテテナガザルというサル。

手と顔の周りが白いサルで、普段は高いところや木の上で生活をしています。

 

福山市立動物園のシロテテナガザル

 

片腕が身長とほとんど同じ長さだというシロテテナガザル。

腕で木々を移動する方法、ブラキエーションで10mほど移動するんだとか。

そんなシロテテナガザルを2頭飼育する福山市立動物園では、オスのアンソニーとメスのキナコを見ることができます。

 

福山市立動物園のシロテテナガザル オスのアンソニー

 

福山市立動物園のシロテテナガザル メスのキナコ

 

野生下では、一夫一妻制のシロテテナガザル。

アンソニーとペアになるため、キナコは、福岡市動植物園からやってきました。

アンソニーとキナコの相性は悪くないと語るのは、飼育員の井亀(いかめ)さん。

 

飼育員の井亀さん

 

現在、同居に向け、網越しでお見合いというトレーニングを行う2頭。

ゆくゆくは同じ展示場で仲睦まじい姿を見られるようになるかもしれません。

そんなトレーニングを行っている井亀さん、日々一緒に過ごした結果、アンソニーとの絆が芽生えたそうです。

元々、警戒心が強いといわれているシロテテナガザルですが、人にすっかり慣れ、今では井亀さんに毛づくろいを要求するほどに人懐っこくなりました。

 

アンソニーの毛づくろいをする井亀さん

 

愛らしい姿のシロテテナガザルですが、野生では森林伐採などによって数を減らし、絶滅危惧種に指定されています。

動物園は、そういった珍しい動物がたくさんいる学びの場でもあると野崎さんはいいます。

 

キナコがアンソニーに毛づくろいをしている様子 提供:福山市立動物園

 

動物園には、様々な動物、そして個体がいます。

その中で推しを見つけることで、その動物たちの野生環境を学ぶ。

動物園は、1匹1匹をしっかりと見て、環境について学ぶきっかけになる意義深い場所だと野崎さんは語ります。

 

動物園について語る野崎さん

 

 

 

 

広島ホームテレビ『ピタニュー
地球派宣言コーナー(2024年8月7日放送)

SDGs

 

LINE はてブ Pocket