春の水面を稚アユが飛ぶ!【地球派宣言】

春の水面を稚アユが飛ぶ!【地球派宣言】

広島市内を流れる太田川を眺めてみると、水面から勢いよく飛び出すアユの姿がありました。
この時期、広島湾から太田川上流へと6センチほどの稚アユ(ちあゆ)が遡上してきます。

ジャンプする稚アユ (C)HOME

広島市安佐南区にある高瀬堰(たかせぜき)。魚が遡上するために作られた魚道は、稚アユたちにとって“最大の難所”。
毎年、高瀬堰で稚アユの動向を観察している太田川漁業協同組合の中谷さんは、稚アユの遡上を見ると春を感じるといいます。

高瀬堰にある魚道 (C)HOME

水中を覗いてみると、稚アユの群れがやってきました。立ちはだかる急な流れと強い水圧に逆らいながら、次々と稚アユが飛びはじめました。
その跳躍力は、体長のおよそ5倍、30センチになるともいわれています。

遡上する稚アユの群れ (C)HOME

この魚道では、多い日には1日に千匹以上もの稚アユが、遡上することもあるそうです。

天然のアユと、地元の漁協が放流したアユの2種類がいます。放流したアユが川で繁殖し海で育ち、天然のアユとして遡上してくるそうです。これは、太田川漁協が昭和の時代から続ける取り組みの1つだそうです。

太田川漁協では、毎年春にアユの放流を行っていますが、今年は約77万匹を放流したそうです。

アユたちが元気に育ち、太田川に天然のアユがますます増えることが期待されています。

広島ホームテレビ『みみよりライブ 5up!
地球派宣言コーナー(2020年4月22日放送)

 

 

SDGs
LINE はてブ Pocket