ワンコインで懐かしい中華そばが食べられる!1951年創業「竹の家食堂」|広島市南区
家系や二郎系など、さまざまなタイプのラーメンがある中、昔ながらの中華そばは食べるとほっこり懐かしい気持ちになりますよね。
広島市南区にある「竹の家食堂」は、ワンコインでおいしい中華そばが食べられると人気のお店です。
中華そばのおいしさの秘訣や、お店のこだわりを取材してきました!
創業時から人気の「中華そば」
中華そば 500円
1951年の創業から親しまれている「中華そば」は、なんと500円という驚きの安さ!中華麺にチャーシュー、もやし、ネギが入ったシンプルな内容です。
醤油ベースのあっさりしたスープで、懐かしい気持ちになります。
豚骨、鶏ガラ、野菜から出汁をとったシンプルでやさしいスープは、創業当時から変わりません。
ベースは変えず、配合をアップデートしているそう。
「時代に合った味を求めているので、ベースは変わらずとも、試行錯誤しながら常に改良しています」と、三代目店主の上竹さんは話します。
チャーシューも創業当時から変わらず、醤油をベースに作られた自家製のものです。
なんと、県内に取り扱いのない醤油を含む、数種類の醤油をブレンドして煮込んでいるそう!
上竹さん曰く、「創業時から配合は少し変えていて、今は濃いめの味付けにしています。スープがあっさり薄味なので、チャーシューを浸しながら食べるとちょうど良い濃さになるんですよ」とのこと。
麺は初代からずっと変わらない卵麺を使用。
実はこれまでに細麺やちぢれ麺など、ほかの種類も試したこともあるそう。
しかし、竹の家食堂のスープに合うのは、初代から使っている麺、と揺るがなかったようです。
ご飯にもこだわった「焼きめし」
焼きめし 600円
竹の家食堂の「焼きめし」は、ファンも多い人気の一品。
味付けは醤油ベースの昔ながらの焼きめしですが、チャーシューのかえしも使われているので、お肉のうま味も感じられます。
具材には、玉ねぎやにんじん、チャーシューの端、ねぎ、しいたけ、卵が入っています。
どれも大きめのカットなので、ごろっとした食感と食材の味もしっかり堪能できます!
最初にしいたけから炒めるそうで、しいたけが他の食材の味をしっかり含んで噛むたびにじゅわっと出汁が出てきます。
なお、ご飯は広島県千代田町の契約農家のものを使うというこだわりっぷり!
「こんなに良いお米はないと自信を持って言えるくらい、ご飯の味がおいしいんです」と、上竹さんは話します。
「ポテトサラダ」をはじめとした自家製野菜を使った惣菜も
ポテトサラダ 200円
竹の家食堂で使っている野菜のほとんどは、上竹さんの畑と、上竹さんの妻の実家で育てているものを使っています。
「きゅうりやにんじんも畑で収穫したものなので、鮮度の良いおいしい野菜を使っているのが人気の理由じゃないかな?」と、上竹さんは話します。
しっかりマッシュしたポテトは、なめらかな舌触りと程よいマヨネーズの酸味でやさしい味付けに仕上がっています。
ポテトサラダや漬物は常にある惣菜メニューですが、そのほかの惣菜は収穫できる野菜などに応じて都度変わっているとのこと。
漬物もお店で作っているもので、昔からファンの多いメニューです。
惣菜は1皿180円からで、メニューによって金額が変わります。
メニュー
竹の家食堂・メニュー
このままお店を継続させることが目標
三代目店主の上竹さん
お店のこれからについて、二代目女将で三代目店主の母である上竹和子さんに聞いてきました。
和子さんの夫である二代目店主の父が初代として創業した「竹の家食堂」。今では和子さんの息子である三代目を中心にお店を切り盛りしています。
今後の目標について和子さんは「長くお店が続けられるのが目標。今は私と息子、息子の妻の3人でお店を回しているので、身の丈に合った営業ができるのが理想」と、話します。
実際、改装の際にお店を縮小し3人で切り盛りしやすいスタイルに変更しました。
三代目も「息子が四代目を継いでくれる日が来ることを楽しみに、まだまだ畑仕事もお店に立つこともがんばりたい」と、笑顔で語ってくれました。
竹の家食堂の基本情報とアクセス
竹の家食堂・外観
広電「宇品三丁目」駅の交差点を海岸通りに向かって進みます。
コジマ×ビックカメラ宇品店が角にある交差点を左に曲がると、左手すぐに「竹の家食堂」があります。
竹の家食堂の基本情報
住所 | 広島市南区宇品東1-4-13 |
TEL | 無 |
営業時間 | 10:00~13:30 17:00~20:00 |
定休日 | 土日祝 |
駐車場 | 3台あり |
公式Instagram | https://www.instagram.com/takenoya_hiroshima/ ※DMには対応していません。ご了承ください |
改装された店内は真新しくなりましたが、お店の雰囲気や味は昔のままで懐かしさを感じられます。
1人で過ごしやすい居心地の良さがあり、最近は若い女性1人での来店も増えたそうです。
ぜひ、竹の家食堂で、昔ながらの中華そばを堪能してくださいね。
ライター/丸山希
※紹介している内容は2024年7月取材時点のものです。公開後内容が変更している可能性があります。
※記事内で紹介している商品の金額は、すべて税込みです。