どーする!?お墓の管理 | FPが墓じまいについて解説・永代供養やお墓参り代行サービスもご紹介

高齢化や少子化、都会への一極集中で、どうする!?お墓の管理。

家計相談歴30年のファイナンシャルプランナー(FP)、波多間 純子さんが墓じまいについて解説。また、永代供養やお墓参り代行サービスなどもご紹介します。

 

広島県内の改葬件数(厚生労働省)

 

【永代供養やお墓参りの代行サービスも登場】

民間が管理する霊苑と自治体が管理する霊苑の違い

 

管理費を払って永代供養をしてくれるところに、お墓を設ける人が増えています。

広島市西区にある「メモリアルパーク観音新町」では、契約のおよそ半数が、墓じまいでの移設なんだそう。

 

メモリアルパーク観音新町

 

広島県内15カ所で霊園を管理・運営している「メモリアルパーク」。

管理料一括で永代供養をするシステムを採用しています。

 

樹木葬や永代納骨墓など、お墓の在り方もさまざま

 

決めた年数が経過したら個別の墓から合祀墓へ移るという契約もある

 

墓じまいの動きは自治体でも。

広島市が8年前、東区の高天原墓園に整備した合葬墓。

遺骨を共同で埋蔵し、広島市が永代に渡って管理できるものとして設置しています。

 

市民アンケートの結果などを踏まえ、多様化する墓地のニーズに応えるために建てられました。

 

申し込み資格は、広島市に住所があり現に埋蔵する遺骨を持っている方、または、死亡時に広島市に住所があった人の遺骨を持っている方です。

 

合葬墓の詳細

 

利用料は、焼骨1体につき5万円。この他に維持費などはかかりません。慰霊祭などは行っていないそうですが、広島市が定期的に清掃やお花のお供えを行っています。

現在、合葬墓に埋蔵されている遺骨は約1,000体。募集は年2回で、次回は11月1日からです。

 

お墓の清掃・お参りを代行する「きたよ。」

 

お墓が遠方にある、体の不調などで、お墓の清掃やお参りができない人に向けた代行サービスも注目を集めています。

43都道府県で、お墓の清掃・お参りの代行サービスを展開する「きたよ。」。

ウェディングでおなじみの、株式会社テイクアンドギヴ・ニーズが手掛けています。

 

サービススタッフのホスピタリティを新規事業や他のサービスに展開したいと思ったことが「きたよ。」誕生のきっかけなんだとか。

 

ホスピタリティを生かした丁寧で細やかな仕事が評判となり、利用者は2020年のサービス開始から年々およそ3倍ずつの伸びをみせ、今年度中に累計1,000件を超える勢いだそうです。

基本プランは2万2,000円~(初回は1万6,500円~)。墓石の清掃、雑草の除去、花や線香のお供え、合掌礼拝が含まれます。希望すればオンラインでのお墓参りも可能。

作業終了後には、清掃前後の写真や、現地の風景も掲載したレポートを届けてくれます。

 

詳細なレポートは安心につながります

 

【墓じまいについて波多間さんが解説】

墓じまいの一般的な手順

 

墓じまいはどういった手順で行われるのか、波多間さんに解説していただきました。

「墓じまいは勝手にはできないんです。まずは、今お墓がある場所の管理者に墓じまいをすると伝え、改葬許可申請を市町村に申請する必要があります。

墓じまいの許可を得た後は、墓前で法要を行い工事に着手。お墓の引越しを行います」

 

気になる墓じまいの費用は?

 

墓じまいにかかる金額例

 

霊園によりかかる金額はばらばらですが、金額の目安はおよそ40万円~80万円なんだとか。

 

墓じまいで最も大切なこと

 

墓じまいは、先祖代々のお墓をなくすことではなく、供養の形を変えることだと話す波多間さん。お墓の管理について、家族や親族と共に考えてみてはいかがでしょうか。

 

広島ホームテレビ『ピタニュー』(2024年7月9日放送)

ライター:神原知里

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