日本初の道の駅と絶景・映えスポットを巡る欲張りフォトジェニック旅/山口県阿武町
山口県の北部にある日本海に面した自然豊かな町、阿武町。バス停や列車の、映えるローカル路線スポットや「幸せのモニュメント」など人気の撮影スポットが豊富です。中でも夕陽の名所として有名な「惣郷川橋梁」は、カメラ好きならきっと誰もが撮りたいと思えるような素晴らしい風景を見ることができます。フォトスポットが盛りだくさんの阿武町の魅力をたっぷりとお届けします!
まずはノスタルジックな雰囲気漂う街並みを散策
国道191号沿いにある、海の景色が綺麗な「道の駅阿武町」から散策スタート!周辺を歩いていると、どこか懐かしさを感じる街並みを発見。歴史を感じる建物が多く、ノスタルジックな雰囲気を堪能できます。歩いているだけで、なんだかほっとする街並みです。
海沿いに向かって歩いていくと漁港が見えてきました!海風が感じられてとても気持ちいい。
道の駅で販売されている新鮮なお魚は、こちらの漁港から届くそうです。それでは道の駅に行ってみましょう♪
阿武町のいいものが詰まった道の駅発祥の地
「道の駅阿武町」は平成5年に道の駅第1号に認定された、「全国道の駅発祥の地」です。すぐ裏には青く輝く日本海が広がっており、ロケーションも最高!ドライブやツーリングで訪れる観光客のほか、地元の方々の憩いの場として賑わっています。高さ8mのシンボルタワー上部は、阿武町のシンボル「鹿島」をデザイン。道の駅の歴史はここより刻み始めたという意味合いから時計が埋め込まれたそう。
施設内を回る前に腹ごしらえ♪「たこGEN」でテイクアウトして、目の前のイートスペースでいただきました!近海で獲れたタコを主に使用し、絶妙な水分量や出汁、生地の固さにこだわった「ねぎたこ」(税込500円)は「たこGEN」のおすすめ商品。ネギや海苔がたっぷりと載っていて、一つ一つが食べやすい大きさです。12個も入っていてお得ですね♪「ふくの唐揚げ」(税込430円)は、身がしっかりとしていて香ばしい!
ぜひともみなさんに味わっていただきたいのが「阿武町名物 さきいか天」(税込500円)。地元のイカを使用しており、ここでしか食べることができない限定商品です。酒のおつまみに立ち寄られるお客様も多いとのこと。サックサクの食感に旨みが凝縮されていて手が止まらない!これは…お酒が欲しくなるのも納得です(笑)ほかにも施設内には、阿武町産の食材をふんだんに使用した料理を提供するレストランもあるので事前にチェックして行ってみてくださいね!
「幸せのモニュメント」でフォトジェニックな写真を
人気の恋愛スポット「幸せのモニュメント」で撮影タイム!地元で古くから夫婦島として親しまれている「鹿島」にあやかって、カップルや家族が一緒に訪れ、幸せを祈願する場所として設置されたそう。モニュメント越しに見える海の景色と合わさって、まさに映えスポット♪シャッターが止まりません♪
横にはハートの形をした絵馬掛けもあります。大切な人と一緒に鐘を鳴らし、素敵な写真を撮ってくださいね。
ちなみに、夕方には陽が落ちてフォトジェニックな写真を撮ることができる夕焼けスポットとしても人気を集めています。モニュメントの隙間から見える夕陽がとても美しいですね。
道の駅の左側にはロケーション抜群のキャンプ場「ABUキャンプフィールド」があります。食材を購入したり、温泉に入ったり、食事をしたり、何か困った時には、全て道の駅施設内で解決できるので、とてもありがたいです♪キャンパーはもちろんのこと、「キャンプはしてみたいけど、ちょっと不安…」という初心者さんや、お子様連れでも快適に過ごせるキャンプ場がいいという方にもおすすめです。キャンプ用品一式レンタルもできますよ♪
豊富な映えドリンクが揃う「SUNbashi CAFÉ」へ!
次は「ABUキャンプフィールド」ビジターセンター内にある「SUNbashi CAFÉ」へ、デザートに美味しいドリンクを買いに向かいます♪
建物のコンセプトが、鹿島に向かって延びる桟橋をイメージして作られているこちらのカフェ。綺麗に沈む夕陽(太陽)が見られるため、太陽のSUNと桟橋を掛けて、「SUNbashi CAFÉ」と名付けられたそうです。海が見渡せるウッドデッキからの眺望は絶好の写真スポット♪木の温もりが感じられる店内もとってもオシャレですね。
暖炉の火にとても癒されます。自家製のケーキやソフトクリーム・ドリンクメニューも豊富なのでぜひチェックしてみてくださいね!
美味しそうなドリンクが多数ある中、こちらの3点を購入。見るだけでもう美味しい。海辺に並べると写真映えも抜群!グラデーションが綺麗な「ストロベリーラテ」(左:税込550円)は、ほのかなストロベリーが感じられ、食後のデザートにピッタリです♪
右:オリジナルドリンクの「清ヶ浜ソーダ」と左:「阿武の夕陽」(各税込500円)。一番人気の「清ヶ浜ソーダ」はオレンジピールとレモンが入っていてスッキリ爽快感!暑い夏にピッタリですね。「阿武の夕陽」はジンジャーエールベースで甘酸っぱさが楽しめます。海をバックにカンパーイ!
新鮮で安い地魚が大人気!「物産直売所 あぶの旬館」
道の駅での醍醐味といえば、特産品のお買い物ですよね♪ここでは日本海で獲れたばかりの魚や地元の新鮮な野菜、それらを使った料理やスイーツなど美味しいものがたくさんで、見ているだけでも楽しい!鮮度の良さと価格の安さに県内外から多くの人が訪れるそうです!
魚が…安い!!地元で水揚げされたクロムツが7匹で250円!思わず二度見しました(笑)
新鮮な魚が手頃な値段で購入できるなんて最高すぎるではありませんか!地元や近隣の町だけでなく、瀬戸内海側からもプロの料理人の方々が来られるそうですよ!
野菜もたくさん!どれを買おうか迷っちゃいます♪気づけばカゴの中がいっぱい。
阿武町は山口県内随一のキウイの産地。いろんな品種のキウイのほか、ジャムなどの加工品も販売されています。このジャムは、山口県立奈古高校(現:萩高校奈古分校)が開発した「緑煌めき製法」により、じっくり時間をかけて、キウイ本来の鮮やかな緑色に仕上げられたジャムも販売されています。
お子様のテンションあがること間違いなし!のぐるぐるウィンナーもあります♪道の駅内には「鹿島の湯」という温泉もあるので、遊んだ帰りにゆっくり温泉に浸かって、旅を締めくくるのもいいですね。
山陰本線の絶景「惣郷川橋梁」
道の駅で買い物をした後は、今回のメインスポット!「惣郷川橋梁」へ。
「道の駅阿武町」から車でおよそ20分の場所にある、昭和7年に完成したJR山陰本線にかかる全長189mの鉄道橋です。日本海の波打ち際に滑らかな曲線を描く、優れたデザインの高架橋を列車が走る様子は鉄道ファンから高い人気があります。
青い空と海が重なり合い、走る列車がとても絵になります。橋を通る列車は1日に数本しかないので、シャッターチャンスはごくわずか。列車の時刻表を事前にチェックして行かれることをオススメします!さらに、「惣郷川橋梁」は絶好の夕陽スポットとしても有名です。ここまで来たならぜひ夕景も撮影したい!ということで、周辺を散策してみることにしました。
サツキとメイの気分を味わえる♪「トトロのバス停」
「惣郷川橋梁」の撮影ポイントを背にして、右側の道路沿いを歩いて向かうと、すぐそばに「川尻バス停」があります。バスを待つ人のための小屋、後ろに広がる森の雰囲気が、映画『となりのトトロ』に出てくるバス停に似ていることから、いつしか「トトロのバス停」と呼ばれるようになったそうです。
映画の世界に来た気持ちになり、思わずテンションアップ!これは大人でもはしゃいでしまいます(笑)待っていたら、トトロとネコバスが来ないかな〜♪ぜひ、目立つ色合いの服と傘を用意して、楽しい写真を撮ってみてくださいね!
海と町の人たちを守ってきた「三穂神社」
夕陽までまだ時間があるので、海辺をドライブ。すると港のすぐそばに古く小さな「三穂神社」が。海が近い神社はたくさんありますが、こんなに目の前に海が迫る神社はなかなかない! 石積みとゴツゴツとした岩に囲まれた神社は独特な雰囲気です。この付近の漁師さんたちが安全と豊漁を祈願するための神社だそう。
目の前で波が打ち寄せる光景と、陽の光に照らされる岩に、なんだかとてつもないパワーを感じます!これは実際に訪れて見てほしいです!
シャッターチャンスを逃すな!日本海に沈む夕陽とのコラボレーション
そうこうしていると、だんだん太陽が傾いてきたので急いで「惣郷川橋梁」に戻ります。一番の見どころは、海に沈む夕陽を背に橋を渡る列車の姿。夕陽が綺麗な時間帯が近づくと鉄道ファンが続々と集まってきて、ベストショットを狙っています。
いよいよシャッターチャンス!綺麗な夕焼けのグラデーションに染まった空を背に走る列車の姿は、まるで絵に描いたような感動的な美しさです。運行本数が限られるため、夕暮れと列車のコラボレーションは春か秋にしか見ることができません。寒かったけど、待った甲斐があった〜!(笑)
2度、3度と通いたくなるスポットがたくさん詰まった阿武町。みなさんもぜひ訪れてみてください。
フォトライターby 原田 愛
▼記事提供元
「瀬戸内Finder(ファインダー)」は、瀬戸内を共有する7県(兵庫県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県)の魅力を世界に発信しています。