町中華の名店「光南園」の魅力に迫る・9割の人が頼む大人気メニューの誕生秘話も
広島で愛される名店をご紹介。
第3弾は、およそ50年の歴史を持つ、地元民に愛される町中華「光南園」。
その人気の秘密に迫りました。
【お客さんの9割が注文するメニュー】
広島市中区にある光南園。
光南園
店内に入ると、ほとんどのお客さんが同じメニューを注文していることに気づきます。
「クセがあって中毒性がある味」
「外れないよ。鉄板!」
と、お客さんが大絶賛するメニューが「マーボー焼めし」です。
マーボー焼めし
炒飯の具材はネギとハムと至ってシンプル。たっぷりの卵に大量のご飯を投入し、豪快な鍋降りでしっかりと炒めたパラパラ食感が自慢です。
マーボー豆腐は、鶏ガラスープを使用。砂糖、醤油、オイスターソースに唐辛子で味を調えています。
大盛りや特盛りも。ずっしりと重さを感じるほどのボリューム
【専門家も絶賛の組み合わせ】
万人に愛される中華の王道の組み合わせマーボー焼めし。その人気の理由を世界で唯一の麻婆豆腐研究家である本郷 義浩さんに聞きました。
1ヶ月で40食ほど麻婆豆腐を食べるという本郷さん
「白いご飯も麻婆豆腐の辛さを受け止めてくれるけど、炒飯になるとさらにランクが上がる。炒飯の中のラードの香りも楽しめる“かけ算”は魅力」
光南園のマーボー焼めしを、「広島に行ったら必ず食べたい」と話す本郷さん。
専門家も注目のメニューなんです。
【マーボー焼めし誕生秘話と、店主の思い】
このマーボー焼めしを作っているのが、店主の原口 勝良さん。
お店のことについて、話を聞きました。
「オープンは昭和52年。スタートしたときは、テーブルが2つとカウンターが5、6席で、私と妻でやっていました」
今では2階席もできるほどの人気店に。
お客さんの9割が注文するというマーボー焼めしの誕生秘話についても、語ってくれました。
「私の甥っ子が焼めしにマーボー豆腐をかけて食べたんです。そしたら、『おじちゃん、これおいしいよ』って。それがきっかけです。30年以上前になります」
甥っ子さんの要望から生まれたマーボー焼めし。
人気の理由は味だけではなく、値段にも。
単品だと、「焼めし」は750円、「マーボードーフ」は1,050円。
そのまま組み合わせると1,800円になるはずが、マーボー焼めしはなんと800円!
焼めしもマーボー豆腐も1人前ずつあるというので驚きです。
あまりの安さに小嶋沙耶香アナウンサーもビックリ
「この価格でお客さんに納得していただいている。いろんなものが値上がりしているんですが、努力して値上げしないよう頑張ってます」
お客さんが喜んで食べる笑顔のために、リーズナブルな価格にこだわっていると話す原口さん。価格も味も間違いなしの町中華の名店、ぜひ足を運んでみて。
光南園 詳細情報
広島ホームテレビ『ピタニュー』(2024年2月6日放送)
ライター:神原知里