3組に1組が離婚する現実・夫婦関係を良好に保つには?
「本音で子育て座談会」第4弾。
今回のテーマは「夫婦コミュニケーション」。
広島に住む7名の子育て世代の男女を迎え、広島ホームテレビの吉弘翔アナウンサーと、エッセイストの犬山紙子さんと共に、子育て世代の本音について話しました。
【パートナーの言動で傷つくことも】
まずは、参加者たちにこの質問をぶつけます。
「パートナーの言動で傷ついたことがある?」
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×が2人いることに驚きを隠せない犬山さん。
パートナーの言動で傷ついたことがないという2人。どのような夫婦関係なのでしょうか。
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「(パートナーは)常に優しい言葉をかけてくれる人」
と、惚気に近いような話をしてくれたきょうこさん。
ちさとさんは、
「お互いそんなに否定しないです。やりたいことは応援するし言い合いもしない」
という理想的な夫婦関係のよう。
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一方、傷ついた経験があると回答した5人に、どんなことで傷ついたのかを聞いてみました。
「2人目の子どもが生まれて夜泣きがひどくて。夫婦でメンタルがやられていたときに、『だから2人目作らなきゃよかったのに』って言われて」
追い詰められて出てしまったであろう言葉でも、深く傷ついたと話すしまなさん。
あきふみさんは、妻の一言に責められていると感じてしまったことがあるそうで…。
「『家がちょっと汚い』と言われて。自分は家事ができていないんだと悩んだ」
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結婚をしても3組に1組は離婚をするという現実。
その理由の多くは性格の不一致によるもの。
結婚13年目でようやくお互いを尊重できる関係になったというメイさんは
「そもそも2人は別々の家庭で育ったわけで。生活習慣も違うし、全て自分の思い通りになるわけではない。6割許容できるなら自分が妥協しても良いのかなって」
と、夫婦関係に対する心境の変化を話します。
「相手の意見を尊重して聞けるかどうか。それができたら性格が不一致でもやっていけるのではないか」
と、犬山さんも語ります。
【産後クライシスとは?専門家が語る夫婦関係を良好に保つ秘訣】
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「産後クライシス」とは、妻の出産後から2~3年ほどの間に、さまざまな変化により夫婦仲が悪化するという現象。
座談会でも、産後、子育て中にパートナーの言動で傷ついたという話がありました。
産後も夫婦関係を良好に保つにはどうすれば良いのか。
立命館大学の三田村 仰准教授に話を聞きました。
「日本の場合は子どもが生まれると、子どもの父・母という関係に変わります。
父と母になるということがどういうことか、男性と女性でイメージがずれている」
想像以上に過酷な子育て。
お互いの価値観・世界観が混乱し、ふいにパートナーを傷つけてしまうのかもしれません。
「意図せずふいに傷つけてしまうことは避けられないのではないか。その上で、傷ついたことをお互いに言いあえて『ごめんね』って修復できることが大事なんじゃないかなと。
2人で話し合う関係が築けていれば、いくらでも軌道修正はできる」
忙しい中でもなんとか時間を作って、夫婦で話し合いをするなど、お互いの関係をケアする時代に入ってきたのではと三田村准教授は指摘します。
互いに寄り添い尊重する。
夫婦関係だけではなく、良好な人間関係を築く上で基本となる考え方なのかもしれません。
広島ホームテレビ『ピタニュー』(2024年1月24日放送)
ライター:神原知里