日本の学校教育に物申す・本音で子育て座談会
「子育て座談会」第3弾。
広島に住む7名の子育て世代の男女を迎え、広島ホームテレビの吉弘翔アナウンサーと、エッセイストの犬山紙子さんと共に、子育て世代の本音について話しました。
【日本の学校教育に物申す】

座談会第3弾のテーマは「教育」。
そこで、この質問。
「日本の学校教育に満足している?」

今の日本の学校教育に疑問を持っているという参加者たち。
現役中学校教員のあきふみさんは
「本当は〇にしたいが、まだまだ学校が子どもの権利を守れていないと感じている」
と話します。
「良い子を育てようとしている。そのために一括りに同じ枠に入れようとしてしまいがちでは」
と、オーストラリアでの子育て経験があるメイさんも、今の日本の教育に疑問をなげかけます。


「子どもたちの個性を見るのに対して、先生の数って足りていますか?」
と犬山さん。
現役中学校教員のあきふみさんは
「足りていないです…」
と肩を落とします。

一方、満足していると回答したみーさんは
「特に問題もなく、先生も学校の雰囲気も良い。当たりはずれがあるみたいです」
と、自分は運が良かったと話します。
【子どもの個性を尊重する教育とは?】
子どもの個性を尊重する教育として注目を集めているのが「イエナプラン教育」。
一人ひとりを尊重しながら、自立と共生を学ぶことを大切にする教育指針です。
日本イエナプラン教育協会 代表理事の濵 大輔さんによると、「サークル対話」と「異年齢学級」がイエナプラン教育の大きな特徴なんだそう。


みんなが同じことを学ぶ以上に、一人ひとりの違いから学ぶことを大事にしているイエナプラン教育。
そのため、その日に勉強する内容も子どもによってさまざまだと濵さんは話します。


【子ども自身が教育を選べる社会に】
教育の方法はさまざまあって良いのではないかと話す吉弘アナウンサー。
広島市 子ども・子育て会議市民委員のとしろうさんも、
「先生に厳しく律してもらって導いてもらう教育と、自主性を重んじて自分で考えて道を開く教育。どちらを選ぶかは子供に任せたい。自分は体育会系で厳しく律して導かれた人間なので、それが間違いだと否定はできない。子どもが自分で受けたい教育を選べる社会になってほしい」
と、自身の経験も踏まえ語ります。
どう生きるかを選べたという実感が人の幸せにつながる。
その根底には、子どもの権利が守られることが徹底されてほしいと、参加者は声を揃えていました。
広島ホームテレビ『ピタニュー』(2024年1月17日放送)
ライター:神原知里