「こんにちは！いらっしゃいませ！」入店すると、お店の“名物お母さん”と呼ばれる店主が元気にお出迎え。

広島市南区にある本格中華のお店「海老匠（えびしょう）」は、副菜やご飯、スープが食べ放題のコスパ最強ランチが堪能できるお店です。

今回、編集部が人気ランチの内容と味に隠された秘密を取材してきました。

 

ランチは副菜・ご飯・スープが食べ放題！

日替わりランチ

 

ランチはメインメニュー以外は食べ放題のスタイル。900円～1,100円でご飯ものから麺類まで、さまざまな中華料理が食べられます。今回は「日替わりランチ」900円をいただきます！

 

日替わりランチA「牛肉野菜炒め」

日替わりランチA　900円

 

牛肉と玉ねぎやパプリカ、ニンジン、きくらげを炒めた「牛肉野菜炒め」は、醤油ベースにオイスターソースなどを使ったコクのある一品。

牛肉はやわらかく、野菜のシャキっと感は残ったままなので、食べ応えがあります。

中華料理で難しいといわれる”火の使い方”ですが、食材の食感から料理長の腕の良さがわかります。

 

日替わりランチB「白身魚甘酢」

日替わりランチB　900円

 

ふわふわの白身魚が食欲をそそる「白身魚甘酢」は、酢豚のような味わいの一品。とろみのある甘酢餡が具材にしっかり絡んでおり、口の中で食材本来の味と溶け込んでいきます。

野菜はAランチ同様の内容ですが、こちらも野菜のシャキシャキ感がしっかり残っています。

 

日替わりランチC「麻婆豆腐＋炒飯」

日替わりランチC　900円

麻婆豆腐と炒飯がセットになったお得な「麻婆豆腐＋炒飯」のCランチ。麻婆豆腐は山椒のピリッとした辛さだけでなく、甜麵醬の味噌の香り、豆板醤の唐辛子の辛さもプラス。

イヤな辛さはなく深いコクを感じられるため、辛いものが苦手な人でも食べやすい麻婆豆腐です。

お米がパラパラの炒飯は、さすが中華料理店！控えめな味つけは食材本来の味を楽しめます。麻婆豆腐のタレを絡めて食べても美味しいですよ。

 

メイン以外食べ放題の内容

 

ご飯は広島県三次市産の新米を使用。粒が立っており、噛むと甘みを感じられます。もちろん、ご飯も食べ放題！

 

 

豚骨をベースにしたスープは、具が日替わりでお客さんを飽きさせない工夫がされています。

取材日は卵とわかめのスープでしたが、日によってはトマトなどさっぱりした味の場合もあるそうです。

 

 

副菜やサラダも食べ放題！「大根キムチ」と「炒め物」、「お茶卵」は、お店の自家製です。

大根キムチは、辛いだけでなく大根に甘みが染みこんでいるため、食べだしたら止まらない一品。編集部もしっかりおかわりをいただきました。

 

 

自家製の「杏仁豆腐」は1人3個まで。杏仁豆腐は水を一切使用しておらず、牛乳100％で作られています。アクセントに練乳をプラス。

牛乳がたっぷり使われているため、濃厚でまったりとした舌触り。900円の食べ放題で、このクオリティが食べられることに驚きを隠せません！

杏仁豆腐もおかわりをいただきました。

なお、こだわりの杏仁豆腐は前日までの予約でお持ち帰りにも対応しています。

 

 

ドリンクはお水以外にウーロン茶も飲み放題です。ここまで来ると、お店の太っ腹さに感動を覚えますね……。

 

ランチメニュー

 

なお、毎日の日替わりランチの内容は、店前看板と公式Instagramから確認できます。

 

こだわりの調理方法と仕入れ・お店作り

料理長　ウ・テスンさん

 

忙しいランチタイム、調理場を1人で切り盛りする料理長のウ・テスンさん。ホールと補助を担当するのは、中国にルーツを持つ店主で”名物お母さん”の徳岳釉華理（とくたけゆかり）さん。

お2人にお店で提供する料理の工夫とこだわりを伺いました。

 

その日使う分を毎日仕入れて鮮度を大切に

 

中国山東省生まれのウさんは、中国で料理人として腕を磨いてきた経歴があり、中華料理へのこだわりと調理方法もピカイチ。

経験から、海老匠で使う食材は、基本的にその日使う分だけを朝に仕入れるようにしているそうです。

そのため、料理長のウさんは、毎朝7時半にはお店に来て仕込みを始めているのだそう……！

「前の日の営業時間の空いた時間で仕込むこともできますが、前の日にカットした野菜はどうしても鮮度が落ちてしまいます。朝にその日使う分だけ仕入れて仕込むので、野菜の食感がとても良いんです」と、ウさんは話します。

 

低価格でおいしいものを届けたい

 

オフィスが多いエリアにある海老匠は、平日のランチタイムはサラリーマンが多いそう。

「会社員の場合、昼休憩の時間が限られているので、メインが運ばれるまでにセルフで副菜などをとって食事をスタートさせてもらう。そうすることでお昼の時間を有効に使ってもらえるはず」と徳岳さん。

さらに徳岳さんは「日本人は舌が肥えていて、手抜きしたり品質の悪いものを使ったりすると、すぐに見抜かれます。なので、妥協せず良いものをおいしく！をモットーに頑張っているんです」とも話してくれました。

平日のランチタイムは店内の回転も激しく、大きなテーブル席ではパーティションを設置し、相席をお願いすることもあるそうです。

以前は五日市で座席数の多い店舗も運営していましたが、五日市店は閉店。今は大洲にある店舗のみの営業となっています。

 

海老匠の基本情報とアクセス

海老匠・外観

 

JR天神駅西口から、イオンモール広島府中と反対方向である猿猴川に向かって進みます。県道164号を広島駅に向かって進むと、左手に海老匠が見えます。

海老匠はから揚げ専門店のお店の奥にあるため、車での来店は見逃しやすいので注意してください。緑色のコンテナ店舗1階、奥が海老匠です。

駐車場は同じエリアにあるテナントと合同。コインランドリー前の4台（うち1台は軽自動車専用）のほか、店裏にも駐車場があります。

 

海老匠（えびしょう）の基本情報

住所	広島県広島市南区大州1-3-35
TEL	082-569-8121
営業時間	11:30～14:00（L.O.13:30） 17:30～22:00（L.O.21:30）
定休日	月曜
駐車場	店前と裏に8台分あり
公式サイト	https://ebisho.foodre.jp/
公式Instagram	https://www.instagram.com/hailaojiang6/

 

終始にこやかで楽しそうにお店のことを語ってくれた徳岳さん。お店とお客さんを愛しているのが言葉から伝わってきます。「また来てくださーい！」という元気な送り出しの声も印象的。お腹いっぱい中華料理が食べたいとき、元気をもらいたいときは、ぜひ海老匠のランチでお腹も心も満たしてくださいね。

 

ライター／丸山希

※紹介している内容は2024年1月取材時点のものです。公開後内容が変更している可能性があります。