イートインOK!鉄板があるソフト系パン屋「こむぎとまめ」|広島市安佐北区
すっかり日本の朝食として溶け込んでいる「パン」。朝、コーヒーを片手にパンを頬張る人も多いのではないでしょうか?
広島にもたくさんのパン屋があり、それぞれの味を食べ比べても楽しいですね。
広島市安佐北区の住宅街にあるパン屋「こむぎとまめ」は、パン屋では珍しいイートインできるお店です。店内で購入したパンだけでなく、お店の鉄板で作るランチメニューも充実しています。
今回は、ランチメニューとデザートを取材してきました。
鉄板で作るパン屋のハンバーガーセット
ハンバーガーセット ドリンク料金+500円
お好きなドリンクに+500円で、チーズバーガー、ポテト、デザートがついたお得なランチが堪能できます。
使っているバンズは、お店の人気食パンである「湯種食パン」と同じ材料。表面はパリッと焼かれていますが、中はしっとりもちもちしているのが特徴です。
パティやバンズ、ポテトは、お店の鉄板で焼いて仕上げます。なお、店内の鉄板はオーナーの母が営んでいたお好み焼き屋のものをそのまま使用。
40年以上の歴史があり、オーナーも思い入れのある鉄板です。
「鉄板の前に立つ両親を見て育ちました。忙しいときは私も店頭に駆り出されたり…(笑)鉄板は当時のまま使っています。父親が鉄板を磨いて仕上げたのでちょっと歪みがあるのですが、それも愛おしいですよ」と話してくれました。
パティとトマトソースはお店の手作り。トマト感がしっかり残ったソースは、程よい酸味でパティの肉らしさとマッチしています。
なお、セットについているデザートのソフトクリームは食事が終わったタイミングで提供されます。
ランチメニュー
ドリンクメニュー
トレンドの固めプリンとコーヒーでカフェ利用も◎
プリン 380円 / ホットコーヒー 400円
店内で食べられるのはパンだけでなく、おやつやスイーツのメニューも充実しています。
プリン 380円
こむぎとまめのプリンは、固くてどっしりとしているのが特徴。カラメルソースは苦くなく、甘さ控えめで子どもでも食べやすい味になっています。プリンの上にはアイスクリームがのっており、プリンと合わせて食べるとやさしい甘みが感じられます。
添えられたクッキーもお店で焼いているそうです。
キャラクターは、うさぎ・くま・ねこの3種類。味はプレーンとココアの2種類あり、どれが添えられているかはお楽しみ。わくわくする仕掛けで、子どもにも人気です。
ホットコーヒー 400円
焙煎からお店で行うこだわりのコーヒーは、ご主人の趣味が高じて形になったそうです。
「パンに合わせることだけを目的として選定していないので、シーンを選ばず飲んでもらえるはず。僕は、朝に焼きたてのメロンパンとこのコーヒーを飲んでひと息ついている時間が好きです」とご主人。
実際に飲んでみると、苦味や酸味は控えめでパンの味を邪魔しない一方、コーヒーの香りをしっかり感じられる一杯でした。ご主人おすすめのメロンパンとの食べ合わせですが、メロンパンの焼き上がり時間は、大体朝の8時ごろとのこと。気になる人は、ぜひその時間を目がけて来店してくださいね。
また、コーヒーカップとソーサーは波佐見焼を使用。器へのこだわりも感じられ、おいしい一杯に心が癒されました。
単品&おやつメニュー
温かい雰囲気で地域の人に愛されるパン屋
左オーナー・西原美穂さん / 右・西原浩一郎さん
元々パン屋で10年以上働いていたという、オーナーの西原美穂さん。子育てが落ち着いたタイミングで夫婦で「こむぎとまめ」をオープンさせました。
普段は、パンの製造を美穂さん、鉄板調理とコーヒーを夫の浩一郎さんが担当して店を切り盛りしています。夫婦二人三脚で営むお店の工夫と人気商品を伺いました。
ソフト系が好まれる地域ならではの工夫
こむぎとまめ・店内
「古い団地なので近所にはご高齢の方も多く、うちで需要があるのはソフト系。ハード系の数を減らし、ソフト系を中心に作っています」と話してくれた通り、取材時も”固くないパン”を尋ねるお客さんがちらほら。
しろくまパン 160円
しろくまパンは、ふんわりした生地にたっぷりのチョコクリームが入っていて、子どもに人気のパンだそうです。
フォカッチャ各種
惣菜パンの中の人気商品はフォカッチャ。季節に応じて内容は変わりますが、どのシーズンでも根強い人気だそうです。
惣菜パンとして並ぶ「焼きそばパン」は、鉄板で焼いた焼きそばが挟まれており、本格的な味が自慢とのこと。
なお、鉄板調理を担当している浩一郎さんは、お店をオープンするまでサラリーマンとして会社に勤務しており、飲食とは縁がありませんでした。
美穂さんは「自分のパン屋を開くこと自体、実は夫の勧めだったんですよ。夫はサラリーマンで単身赴任をしていましたが、子どもが巣立ったタイミングで脱サラし、帰広。夫婦で新しい一歩を踏み出すことにしました」と話してくれました。
オープンは2022年4月14日。2024年にはオープンして3年目を迎えます。
「オープンしてすぐは店頭販売だけでなくイートインもあり、慌ただしい日々を送らせていただきました。やっと自分たちのペースを掴めてきて、お客さんとの会話も楽しめる余裕も出てきたのは割と最近です(笑)私たちの原点となっているお店なので、もっとお客さんの笑顔が見られるよう努力していきたいですね」と、美穂さん。
マフィン目当てのお客さんも
マフィン各種
パンだけでなく、マフィン目当てで来店するお客さんもいるそう。2~3種類を季節に合わせて変えており、何度食べても新しい発見があります。
しっとりした生地は、ほろほろ崩れずやわらかい仕上がり。生地自体の甘さが控えられており、トッピングとのバランスが絶妙です。マフィン目当ての来店があるのも納得の舌触りと味でした。
なお、マフィンはすべてのパンを焼き終えてから製造に取りかかるため、出来上がりは朝の10時前後。確実に買いたい人は電話での予約か、焼き上がり時間を目がけて来店してくださいね。
こむぎとまめのアクセスと基本情報
こむぎとまめ・外観
県道70号線の「五月ケ丘団地入口」を広島市内からだと右折、高陽方面からだと左折。Y字路を左に進むと正面にお店が見えます。
車のナビを使うと「広島ユーハイム広島工場」交差点を曲がるように指示されることがありますが、住宅街に入ってしまうため注意してください。
●こむぎとまめの基本情報
住所 | 広島市安佐北区小河原町1330‐17 |
TEL | 082-909-2156 |
営業時間 | 7:00~16:00 |
定休日 | 火曜、水曜 |
駐車場 | 店前3台 |
公式Instagram | https://www.instagram.com/pancafe_komugitomame/ |
こむぎとまめでは追い焼きしていないため、朝作った分がなくなると翌日以降にならないと食べられません。店内のパンは電話での予約・お取り置きが可能です。
確実に欲しい商品がある場合は、事前に予約しておくのがおすすめです。なお、店内にお手洗いはないため、イートインでご利用の方はご注意ください。
パン屋では珍しい鉄板があるこむぎとまめで、焼きたてのパンとコーヒーにホッとひと息ついてみませんか?
ライター/丸山希
※紹介している内容は2024年1月取材時点のものです。公開後内容が変更している可能性があります。