【9月オープン】メルボルン出身シェフが作る絶品ピザ The Victorian Cafe & Cakes|広島市安佐北区
2023年9月17日にオープンしたばかりの「The Victorian Cafe & Cakes(ザ ビクトリアン カフェ アンド ケイクス)」は、広島市安佐北区の郊外にあります。
車の通りが少ない、のどかな田舎町にある古民家で営むザ ビクトリアンでは、オーストラリアのメルボルン出身のシェフが作る、こだわりのピザが食べられますよ。
今回は、編集部が料理と空間について、取材してきました。
ランチセットは週替わりで新しい発見がたっぷり
ランチセット(ピザのセット) 2,750円(税込)
ランチセットは「ピザ」「リゾットorニョッキ」「本日のスペシャル」の3種類から選べます。セットにはすべて、本日のスープ、ミニサラダ、デザート、ドリンクがついており、贅沢な内容なのが特徴。
なかでも人気なのが石窯で焼いたピザのランチセットです。
ピザも「マルゲリータ」「マルゲリータ・ビアンカ」「4種のチーズ」「本日のスペシャルピザ」の4つから選べます。
スープやメインは週替わりで、季節や仕入れに合わせて変更。これからの寒い時期には、身体が温まるようなラインナップとなる予定です。
今回はピザの定番「マルゲリータ」をメインに選びました。
マルゲリータ
トマトソースがベースとなっており、ジェノベーゼ、バジル、モッツァレラ、パルメザンチーズがトッピングされたマルゲリータ。もちもちの生地にシンプルなソースとチーズがマッチしています。
フレッシュバジルの爽やかさもあり、1人で1枚ぺろりと平らげられましたよ。
IGAの石窯でていねいに焼き上げたピザが人気
IGAの石窯
お店で使っている天然溶岩石を使った石窯は、シェフが直接「IGA」の会社がある三重県伊賀に訪れて決めた、思い入れのあるものです。溶岩石で焼くピザは、外がパリッと、中はもちっと仕上がるのが特徴とのこと。
なお、石窯の一部は店外に反り出ているため、来店の際は石窯を見つけてみてくださいね。
こだわりのサラダはドレッシングから手作り
ザ ビクトリアンでは、ランチセットについてくるサラダにもこだわりが詰まっています。サラダに使う野菜は地元産をメインとし、旬のものを農家さんがセレクトしてくれているそう。
ドレッシングもお店で作ったオリジナルのものを使用。口当たりがさっぱりしており、フレッシュ野菜の風味を邪魔しません。
なお、ランチセットのスープも、農家さんのセレクト野菜から考案することが多いそうです。取材日の「レンズ豆のスープ」は、パプリカパウダーやコリアンダーを使用しており、仕上げにレモンの皮を少々。
具材がごろごろ入っており”食べるスープ”のような食べ応えがあります。
自家製ドリンクもランチセットで堪能できる
生絞りオレンジジュース
ランチドリンクには、コーヒーや紅茶のほか、自家製レモネードや自家製ジンジャーエールもあります。なかでもお店の方おすすめなのが「生絞りオレンジジュース」。
フレッシュな絞りたてオレンジがいただけます。程よい酸味とやさしい甘さが身体に染みます。
ランチセットドリンクメニュー
ランチメニュー
ランチメニュー
カフェ利用もOK!軽やかなティラミスでホッとひと息
ティムタムティラミス 950円
ランチデザートとしても選べる「ティムタムティラミス」は、伝統的なティラミスに、クリームやティムタムがトッピングされた一品。
ランチデザートとしても選べます。ティラミス独特のコーヒーの苦さは控えめで、重たさも抑えられているのが特徴です。
店内ではテイクアウト用のケーキも販売しており、ケーキのテイクアウト目当てで来店するお客さんもいるとのこと。土日は完売することもあるそうなので、早めのチェックがおすすめです。
デザートメニュー
デザートメニュー
メルボルン出身のシェフの自宅に遊びに来たようなお店作り
左:シェフ・服部敬良さん/右:シェフ・パティシエ マーク ネブンさん
取材に訪れた編集部を温かく迎え入れてくれたシェフたち。安佐町の古民家を選んだ理由やお店作りのこだわりを取材してきました。
オーストラリア・メルボルンでさまざまな料理の経験を積む
オーストラリアのメルボルン出身であるシェフのマークさん。メルボルンという土地はさまざまな食文化が集結しており、ベトナムやフレンチ、中華など、飲食店のスタイルも多様です。
パティシエ専門学校を卒業後、地元の飲食店20社以上で働いてきて、料理だけでなく接客など多くの業務に携わった経験があります。町の小さなお店から大企業が運営するお店まで、幅広い経験を積んでから日本に移り住んだそう。
広島の市街地にある飲食店で働いているとき、シェフの服部さんと出会い、お互いの転機が重なったタイミングで「The Victorian Cafe & Cakes」をオープンさせました。
「オーストラリアと日本では働き方や環境が違い驚いた。私はオーストラリアで過ごしていたときのような働き方が合っているので、そこを求めると、やっぱり自分でお店をやる方が向いているのかも」と、マークさんは話します。
フラっと立ち寄りやすい居心地の良さの秘密
ペット可能デッキ席
ワークライフバランスを見直し、働く人にとっても働きやすさを追及したザ ビクトリアンは、田舎に帰ってきたような安心感のあるお店の佇まいが印象的です。
古民家を改装していることもあり、つい長居をしたくなるような店構えと、シェフたちの温かい雰囲気にほっこり。
マークさんは英語でコミュニケーションを取りますが、言語の壁を感じさせないほどフレンドリーで、英語が話せないお客さんとも楽しそうに会話が弾んでいました。
「売り上げを追ったりバタバタしたりしていると、お客さんの表情を見失ってしまいます。これまでの働き方と少し変え、手すきの時間にお客さんと談笑することも珍しくありません。この土地での時間を私たちもお客さんもゆっくり過ごしていけるのが理想です」と、服部さんは話してくれました。
予約は電話でも受けつけていますが、出られないときもあるのでネットからがおすすめとのこと。
The Victorian Cafe & Cakes の基本情報とアクセス
The Victorian Cafe & Cakes・外観
フォーブル魚切橋バス停から徒歩3分の場所にあるThe Victorian Cafe & Cakes。
広島市内からはアストラムライン「大原駅」を広島市環境局の大型ごみ処理施設に向かって曲がります。戸山分かれの道しるべをT字路に沿って曲がると、美建ビルがあり、向かいがThe Victorian Cafe & Cakesです。
The Victorian Cafe & Cakesの基本情報
The Victorian Cafe & Cakes・内観
住所 | 広島県広島市安佐北区安佐町久地1626 |
TEL | 082-810-3933 |
営業時間 | 月・金 10:00~18:00(L.O17:00) 土・日 8:00~18:00(L.O17:00) |
定休日 | 火水木 |
公式Instagram | https://www.instagram.com/thevictoriancafeandcakes/ |
予約 | 食べログ・ホットペッパー |
安佐町の自然の中にあるお店には、陽気なシェフの笑い声が響きます。
ゆっくり自分の時間を大切にしながら働きたい。お客さんにもゆったりリラックスした時間を過ごして欲しい。と話してくれた通り、自然の声に耳を傾けながら癒しの時間を過ごすことができました。
年内の営業はクリスマスが最終となるため、早めの予約がおすすめです。
ライター/丸山希
※紹介している内容は2023年12月取材時点のものです。公開後内容が変更している可能性があります。