鉱山観光列車の旅!子連れに嬉しい室内のあそび場や東洋のマチュピチュを巡り最後に温泉を楽しむ1日/マイントピア別子(愛媛県新居浜市)

愛媛県新居浜市の山間部にある「マイントピア別子」。鉱山観光や東洋のマチュピチュと言われている東平(とうなる)など大人向けの観光地に思われがちですが、子供も楽しめる魅力がたくさんありました。

子供も楽しめて大人も嬉しい、最後はみんなで温泉に浸かって癒やされるテーマパーク「マイントピア別子」と東平を詳しくご紹介します。

 

マイントピア別子に着いたら砂金採り体験から始めよう

マイントピア別子は、国内2位の産銅量を誇っていたことで有名な「別子銅山」の産業遺産を保存している施設です。砂金採り体験や鉱山観光列車などここでしか体験できないものがたくさんあります。マイントピア別子に着いたら早速入り口でチケットを購入し、入場しましょう。

まずは今回のお目当て砂金採りからスタート!「砂金採り体験」のチケット価格は、中学生以上650円(税込)、3歳以上~小学生550円(税込)で制限時間は30分です。

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場所は本館2階に上がり、坂道を1分ほど歩けばたどり着きます。屋根があるので雨天時でも楽しめるのが嬉しいポイント。

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4つに分かれている水槽の中から砂金や宝石を掘り当てます。金、銀、アメジストや水晶など様々な宝石が入っていますが、ダイヤ(キュービックジルコニア)は1日5個限定ととても珍しいもの。30分間でどれだけの宝石が見つけられるかチャレンジしてみましょう。

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5歳児と1歳児でも楽しむことができました。子供用に踏み台もあるので、小さなお子様も安心ですね。

家族みんなで挑戦したところ、30分間でこんなにたくさんの宝石を見つけることができました。金、銀、水晶、アメジスト、ローズクォーツ、タイガーアイ、カーネリアン、そしてダイヤ(キュービックジルコニア)までも!

ダイヤはかなり珍しいので運が良かったです。写真のように専用の容器に入れて持ち帰ることができます。小さいお子様は服などが濡れてしまうことがあるので、お着替えを持っていると安心。

30分間の宝探しを楽しんだ後は鉱山観光列車に乗車しに行きます。

 

鉱山観光には観光列車で出発!

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砂金採り体験をした後はそのまま坂道を下りた先にある「開運駅」から観光列車に乗りましょう。「鉱山観光」の料金は列車の往復観光坑道への入場も含め、大人1,300円(税込)、中学生・高校生900円(税込)、3歳以上700円(税込)です。

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この観光列車は6両からできており、一番前の黒い車両は蒸気機関車、2番目はかご車・人車になっていて鉱山の作業員などが乗っていたものです。

3番~5番目は客車になっていて広々。6番目は電気機関車になっており、屋根がないのですが子供が喜ぶ仕掛けがたくさんあります。

模擬運転席になっており、レバーやボタンを触れるのでお子様が喜ぶこと間違いなし。席の予約などはなく自由席です。列車は00分・20分・40分に出発するので希望の席がある場合は早めに駅に行くといいですよ。

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アニメの世界にありそうなトンネルを抜けて、川の上の橋を渡り自然の壮大さを感じること約5分。「幸福駅」に到着します。乗車時間が長すぎないので子供たちも飽きずにおとなしく乗ることができました。

 

列車を降りて鉱山観光の入り口「観光坑道」へ

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「観光坑道」に入る前にはマスコットキャラクターの「銅太くん」と記念撮影ができます。ちょっとレトロな感じがキュートですよね。

「観光坑道」に入ると薄暗く、ひんやりした空間。子供たちはこの時「怖い…!」と言っていましたが、一日の最後に聞くと「一番楽しかった!」と答えていました。実はこの「観光坑道」には子供が喜ぶ楽しいところがたくさんあります。

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もちろん鉱山のことを勉強できるコーナーや、江戸時代に実際に採鉱が行われていた様子を人形で再現しているコーナーなどもあり色々大人は考えさせられます。今では考えることができないような苦労がたくさんあったでしょう…。

一つの空間が大きなジオラマ模型になっている中盤にあるこのゾーンでは、ボタンを押すと人形が動き、明治以降の近代化が進んだ別子銅山の様子が分かるようになっています。

幻想的なライトで照らされる空間に進むと映像上映コーナーがあり、ダイナマイトなどが展示されていました。

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さらに進んでいくと「遊学パーク」というものがあり、遊具やトロッコ、実際に別子銅山で行われていた作業を体験できるスペースがあります。

遊びながら体験して学ぶことができるので子供たちはとても楽しそうでした。

ボタンを押すとガガガガガ!と動く掘削機や、実際に使われていたものと同じ重さの背負子(30kg)を担ぐことができる仲持体験、くみ上げポンプで水を汲み上げる体験など普段見たこともない作業の体験ができます。

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洞窟内のマップはこちら。正直、子供がこんなに遊べる場所だとは思っていなかったのでびっくりでした。思う存分遊び、学ぶこともできたので大収穫です。

 

お昼ごはんはマイントピア別子2階「レストランもりの風」へ

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鉱山観光を終えて、駅を出てすぐにあるのが、ちょっとレトロな雰囲気を醸し出している「レストランもりの風」です。とても広々とした店内はテーブル席のみですが、子供用のイスなどもあり自然を眺めながら食事を楽しめます。

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「お子様カレーランチ」や小さいお子様に嬉しいうどんメニューなど、メニューも充実。私は「季節のランチ」を頼んだのですが、うな丼とうどんがセットでボリューム満点です。いのししカツカレーはクセがなく食べやすい味でした。

個人的に気になったのが「デカ盛りマチュピチュカレー」。1人前2.7kg(これまでの挑戦者が8名)1日限定1食、30分間で食べきることが決まりで今まで成功者が1人しかいないという驚異のメニューです。今後の挑戦者に期待ですね!

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瀬戸内Finder 珍しい銅製品や宝石が購入できるお土産コーナー

1階に下りるとお土産コーナーがあり、あまり見かけることがないであろう、銅製品が豊富に取り揃えられていました。銅は熱伝導率がいいので、温まるのが早いのだとか。

様々な宝石の原石も売られており、お土産に購入している方も多かったです。他にもマイントピア別子ならではのお土産がたくさんあったので、足を運んだ際にはチェックしてみてくださいね。

 

いざ東洋のマチュピチュ東平(とうなる)へ!

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マイントピア別子から車で走ること約30分。その間子供たちは爆睡です。

ついに東洋のマチュピチュと呼ばれている東平(とうなる)に到着しました。ここまで来ると標高約750mあるので、少し涼しく感じます。

山道が続く道中にはとても狭く車のすれ違いが難しい場所もあるので、運転が不安な方は観光バスの利用がおすすめ。事前予約もできるのでこちらからチェックしてみてください。

【東平行き定期観光バスツアー】https://besshi.com/sangyoisan/bus/

東平には、明治時代に作られた『索道基地』があり、別子銅山で採掘した鉱石などを端出場(現在のマイントピア別子)に運搬する役割を担っていました。

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駐車場から見下ろした場所に東洋のマチュピチュはあります。徒歩でゆっくり5分程度。

220段ある階段(昔は物資などを運ぶためにケーブルカーのようなものがあったインクライン跡)を下りて、季節のお花を楽しみながらお散歩です。取材時は8月も終わりに近い時期だったのですが、アジサイが咲いており市内との気温の違いを感じました。

階段を下りて一番下から見上げるとその規模の大きさに圧倒されました。霧が出ているとさらにマチュピチュ感が増すそうです。

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昔の写真付き看板は歴史を感じることができ、この地で暮らしていた方の生活ぶりを垣間見ることができます。

昭和43年に東平地区が閉鎖されるまで使用されていた「貯鉱庫」は当時のまま残っていますが、その姿は年月の流れを感じさせます。その時代に生きていなかったはずなのに、どこか寂しいような懐かしいような不思議な気持ちになりました。

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東洋のマチュピチュ(東平)の全体マップはこちら。全ての場所を見て回るとしたら、2~3時間ほど時間の余裕をみるといいと思います。

雨が降り出したためすべての場所には行けませんでしたが、十分楽しむことができました。車に乗り込み30分かけてマイントピア別子に戻ります。

 

あかがねキッズパークでさまざまなあそびの世界を体験

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マイントピア別子4階にある「あかがねキッズパーク」へ!ここは、世界のあそび道具の販売やあそび場づくりを行うボーネルンド社協力のもと、2023年4月にリニューアルしたあそび場です。雨の日でも安心の屋内施設で、とんでもない大きさのボールプールがあります。絵本やおもちゃも充実していて、子供からすれば夢の国のよう。

生後6か月から利用が可能で、0~2歳専用のベビーエリアもあるので小さなお子様も安心して遊ぶことができます。1歳の息子は玉入れにハマりかれこれ数十分遊んでいました。こんなに夢中になって遊ぶのは初めて見たのでびっくりです。

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跳ねたり走ったりできる「エアトラック」や中に入って転がることができる「サイバーホイール」、クライミングウォールなど全身を使って遊べる遊具も豊富。雨の日や暑い日に子供たちの有り余った体力を消費するのにもってこいです。

他にも女の子に人気のおままごとエリアや、壁にギアブロックを付けてぐるぐる回すことができるギアウォールなど、とにかく一日では遊びつくせないほどの遊具がありました。気になる料金は2時間で大人(中学生以上)300円(税込)、6か月~小学生500円(税込)です。同じ4階には別子温泉があるので遊んだ後に温泉に入って帰るのもおすすめです。

そして、teamLab(チームラボ)の「小人が住まう黒板」が館内に設置されていて、これがなかなか面白い仕組みになっています。小人たちは黒板の中を歩いているのですが、指でタッチしたり、線を書くとその上を小人たちが歩いたり飛んでいったり…。ほのぼのした癒やされる世界観でした。

朝から晩までマイントピア別子~東洋のマチュピチュ(東平)を遊びつくす旅はいかがでしたか?

雨天時でも楽しむことができ大人も子供も“嬉しい”がいっぱい!ぜひ足を運んで体験してみてくださいね。

 

 

二木えりか

 

▼記事提供元

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