『翼の王国』で紹介された広島の名店、「ふたごや」の人気の秘密

地元の人たちに長年愛されるお好み焼き店が、広島県安芸郡にあります。

その名は「ふたごや」。

ANAの機内誌『翼の王国』でも紹介された名店の愛される理由を探りました。

 

【ふたごやにいる看板娘たち】

住宅地の中にたたずむふたごや。

そこには、看板娘のような存在の双子姉妹が。

 

双子姉妹が元気にお出迎え

 

店名のふたごやは、この2人にちなんだもの。

創業当初から、父親の保光久樹さん、母親の由美香さん、双子の姉である章衣さん、妹の祥衣さんの家族4人でお店を切り盛りしています。

 

ふたごやを経営する保光さん一家

 

ある日、「お好み焼き店をやる!」と言い出した父からの誘いで娘たちも一緒に手伝うようになったそう。

当時、就職氷河期でアルバイト生活を送っていた2人は断る余地もなかったそうですが、

「他のところに就職するより良かったかも」

と、声をそろえて話します。

 

取材中も息ぴったりの章衣さんと、祥衣さん。さすが双子!

 

お店の人気が徐々に定着し、土日は混み合うことが多く、リピーターのお客さんも多いそう。

常連のお客さんに話を聞くと、

「味も良いし、人への接待力もすごく良い」

と絶賛。なかには、

「友人に海田でご飯を食べるならどこが良いか聞いたら、『ふたごやだ』って。来て間違いなかった」

という声も。

 

双子姉妹の優しい接客と、「甘い」「辛い」と選べるソースが人気の秘密

 

ふたごやのお好み焼きは、上からしっかり押さえつけるスタイル。野菜の水分を飛ばし、ふわふわな焼き上がりに。

キャベツにもまんべんなく火が入るように焼いています。

卵は北広島町にある石本農場のものを使用。食材にもこだわった優しいお好み焼きが自慢です。

 

肉玉そば(803円)

 

【人生をかけて始めたお好み焼き店】

 

オープン当時のふたごや(2012年)

 

今でこそ、地元で愛されるお店に育ったふたごやですが、オープンして3年は苦労の連続だったんだとか。

そもそも、なぜお好み焼き店を始めることになったのでしょうか。

 

「自分の父親がスーパーをやっていたんですけど、倒産してしまって。夜逃げのように出て行って、ラーメン店をしていたんです」

そう話す久樹さん。

久樹さんも高校を卒業しラーメンの販売をするようになったと話します。

その後、中国新聞の販売店に就職したものの、時代の流れなどで経営が厳しくなり、たたむ決断をすることに。

そして、人生をかけたのがお好み焼き。

しかし、すぐに上手くいくはずはなく…。

「(焼いてみても)すぐ焦げるし、誰にも教えてもらうこともないので、毎日悪戦苦闘していました」

 

手探りでお好み焼きを作る日々

 

お客さんに怒られることもあったという保光さんご家族。

それでも、励まし合いながら、今の味にたどり着いたと言います。

 

「家族代々で来てくれるようになったお客さんもいる」

と話す章衣さんと、祥衣さん。お店を続けていく中で、こうしたお客さんとのつながりにやりがいを感じています。

 

店内はいつもピカピカ。掃除にも妥協しません

 

「今後もおいしいものを変わらず提供して、たくさんの人に気持ちよく食べてほしい」

と話す双子姉妹の章衣さんと、祥衣さん。

味だけではなく、接客もハートフルなふたごや。

ぜひ、足を運んでみて。

 

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ふたごや
広島県安芸郡海田町南本町2-1
TEL:082-823-8174
営業時間 11:00~14:00 / 17:00~20:00
定休日 水曜日・第1第3火曜日
※宅配、テイクアウトOK
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広島ホームテレビ『ピタニュー』(2023年11月28日放送)

ライター:神原知里

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