ダラダラする子どもVSイライラする保護者 親子が楽しく夏休みを過ごすには?
楽しい夏休みも中盤。しかし、家庭内ではダラダラ過ごす子どもと、それにイライラする保護者でバトルが勃発しがち。
今回は、親も子どもも楽しく夏休みを過ごすにはどうしたら良いのか考えてみました。
夏休みの宿題はいつまでに終わらせた?(イー・ラーニング研究所調べ)
【ダラダラしてしまう子どもの本音】
休日にひとりで過ごす時は何をする?(ニフティキッズ調べ ※小学生が対象)
ゲームやゴロゴロ、いわゆる”ダラダラ”してしまう子どもに悩んでいるという保護者も多いのではないでしょうか。
実際に子どものダラダラに悩んでいるというご家庭に話を聞きました。
母親の理想は宿題を毎日コツコツやってほしいとのこと
このご家庭では午前中に1時間は勉強するよう子どもたちと計画を立てているそう。
子どもたちは計画通り、宿題をしていると話していますが…。
母親が留守の間を観察してみることに。
母親と約束したやることリスト
結果は、計画通りの1時間には届かず、パジャマのままゲームに熱中するという結果に。
母親曰く、週末に海やプールへ行くといった楽しい予定を立てて、そこに向かって頑張ろうと声をかけても、子どもたちのやる気が持続しないんだとか。
子どもたちに話を聞くと
「ゲームをしているときはゲームをしっかりしている時間。ダラダラじゃない。勉強中に寝転がったりするのはダラダラ。ダラダラは嫌な気持ちをリラックスさせる時間」
と、本音がぽろり。
【脳科学的 おすすめな夏休みの過ごし方】
子どもがダラダラしていると、つい「宿題をしなさい」と言ってしまいますよね。
しかし、子どもにとってダラダラは必要なことかもしれないんです。
夏休みの宿題への保護者の関与(ベネッセコーポレーション調べ)
『息子のトリセツ』などの著者、脳科学者の黒川 伊保子さんは
「『宿題をしなさい』を一切言わなければ良いんじゃないでしょうか」
と、驚きのアドバイスをします。
「『○○しなさい』と言われて育つのは、がむしゃらに頑張る力なんですけど、創造力や気づきの力はそれじゃ育たなくて。自由時間と好奇心でしか育たない脳の場所がある。夏休みはそこを育てるためにある」
「夏休みはゆったり過ごしましょうよ」と話す黒川さん
黒川さんによると、ダラダラにも「良いダラダラ」と「悪いダラダラ」があるんだとか。
「食習慣や生活習慣の乱れによるだるさから生じるダラダラは脳が育たない。正しい食習慣や生活習慣をしながら、時たまダラダラしているのは脳に必要な時間」
ゲームやYouTubeを見るよりは、空想や本を読むといったアナログなダラダラがおすすめなんだそう。
脳科学的 夏休みの過ごし方
毎日「宿題をしなさい」と言うと子どもにとって、それは雑音になってしまうので、メリハリをつけるのが良いと話す黒川さん。
あまり意気込みすぎず、親子で夏休みを楽しむ気持ちが大切なのかもしれません。
広島ホームテレビ『ピタニュー』(2023年8月9日放送)
ライター:神原知里