家事分担で家庭円満・上手な家事分担の秘訣をご紹介

家庭円満の秘訣はずばり、家事分担。

共働き世帯が増えていく中、女性に家事負担が偏る理由や、家事を上手に分担するコツなど、家事分担について考えました。

 

【広島の街で家事分担について聞いてみました】

広島の街で、家事分担について調査してみると、「全部妻がやっている」というご家族や「上手く分担している」というご夫婦など、さまざま。

一方で、「昔はすべて妻だったが、共働きで子どもが大きくなるにつれて、自分もやるようになった」という男性も。

ライフスタイルの変化によって家事分担の考えも変わっていくようです。

 

【夫婦ともに正規雇用でも、女性の方が家事負担の割合が多い】

「夫婦の仕事・家事・育児関連時間」を見ると、夫婦共に正規雇用であっても、妻の方が家事負担の割合が多いことが分かります。

 

夫婦の仕事・家事・育児関連時間(ともに正規雇用の子育て世代の場合)(総務省「社会生活基本調査」より作成)

 

一方、配偶者と家事を分担したいか?という質問に対して、「分担したい」と回答した人は、どの世代でも半数近くという結果に。

 

配偶者と家事を半分ずつ分担したい割合(内閣府「男女共同参画社会に関する世論調査」)

 

家事分担をしたいと考えている人が半数いるにも関わらず、実際は上手く分担ができていないことも。

こうした家事分担について、内閣府「子ども・子育て会議」委員の徳倉 康之さんに話を聞きました。

 

「男性は仕事、女性は家事や育児、介護といった『ケアワーク』を担ってきた社会だった。よく誤解されるのは、女性だから家事・育児ができると思われがち。そうではなくて、自分が当事者になるので、情報収集やトレーニングをするからできるようになるだけで。夫婦ともに家庭の当事者であるという考え方が大事なポイント」

 

さらに、徳倉さんは「当事者になると『手伝う』というフレーズは出てこないんですよ」とピシャリ。思い当たるふしがある人もいるかもしれませんね…。

 

また、「これでいいや、もういいや」とあきらめるのではなく、コミュニケーションを取っていくことも、家事分担をする上で欠かせないと話します。

「夫婦でコミュニケーションが取れていると、会話も多くなるので、子どもも参加しやすくなる。安心安全の中で育まれているな、という意識も芽生えるんじゃないかなと思います」

 

家事分担についてコミュニケーションを取ることは育児にも好影響がある

 

【上手に家事分担をしているご夫婦に秘訣を聞いてみました】

男性の子育て・家事支援のセミナーなどの啓蒙活動を行っている片元 彰さん。

自身のご家庭でも、上手に家事分担をしているそうで、その秘訣を聞きました。

 

片元さんご夫婦の家事分担

 

整理整頓は、片付けのプロ「ライフオーガナイザー」の資格を持つ妻の友紀さんが担当。

水まわりなど、こだわりがある場所の掃除は夫の彰さんが担当しています。

 

「自分が苦手なものでも、妻は苦手ではないということがあったりとか。お互いの得手不得手を把握することが大事で、それはコミュニケーションを取らないと分からない。話し合うことはやっぱり大切です」

 

さらに、夫を家事に参加させるコツもあるそう。

 

「仕組みをなるべく簡単にすることで、『めんどくさいからやらない』を防ぐことができる。ルールや補充物の保管場所を共有しておくと、『分からないからやらない』をなくせる」

 

夫婦にとって簡潔な仕組みを作ることが、家事分担が楽しくなるコツになる

 

広島の街でインタビューした際も「言いたいことは言うのが大事。しょせん他人なんだから(笑)」といった声がありました。

あきらめずに夫婦で話し合っていくことが、上手に家事分担をする第一歩なのかもしれません。

 

広島ホームテレビ『ピタニュー』(2023年6月14日放送)

ライター:神原知里

 

 

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