【経済効果は約3,000憶円超】G7広島サミットで話題となった商品や物を大調査

「G7広島サミット」で話題となった商品や物を大調査。製作秘話や、その後の反響などをご紹介します。

 

こじマネー G7広島サミットの経済効果は約3,000憶円超と言われています

 

 

【マルニ木工】

首脳会議で使用された円卓と椅子の製作を手掛けた「マルニ木工」。取締役の土井 康義さんに、製作秘話を聞きました。

「椅子は『HIROSHIMA』という名前のアームチェアなんですけど、去年の夏から秋にかけて、広島の行政機関や外務省を訪問して、こういう椅子があるということを伝えるところから始めて。決定したのは今年の2月中旬くらいで、ぜひ、円卓も作ってくださいと連絡をいただきました」

 

こじマネー マルニ木工は1928年創業の広島市佐伯区にある木工家具メーカー

 

こじマネー 「HIROSHIMA アームチェア」は規格品なので、購入することも可能(209,000円)

 

作ることが決まって、実働約20日で仕上げたという円卓。技術者の正確で質の高い仕事によって、短期間で完成させることができたそう。

 

こじマネー きれいで美しい円卓を届けたいと思い、天板の木目はかなりこだわったという円卓

 

G7広島サミットでは、ゼレンスキー大統領が突然来日するといった出来事も。円卓にはウクライナのプレートもありました。

「サミットの開催1週間ぐらい前に発注がありまして。『国の名前はウクライナです』と聞いた瞬間に、これは間に合わせないと!と思いまして。レーザー刻印をしている会社さんにも協力いただいて、納品したのはサミットの前日でしたね」

 

広島を代表する木工メーカーとしての仕事を、全世界の人に見ていただけるきっかけになったことは嬉しかったと語る土井さん。

マルニ木工が手掛けた円卓は、今後、グランドプリンスホテル広島で一般公開を予定しています。※時期未定

 

 

【靴下屋広島本通り店】

英国のスナク首相が着用していたカープ靴下。

これがメディアで話題となり、「靴下屋広島本通り店」では大きな反響があったんだとか。

 

「スナク首相着用の翌日に赤色が売り切れて、その翌日に全色全サイズ完売しました」

と話す、靴下屋広島本通り店を運営するパピウエアの村井 沙都子さん。

 

こじマネー 広島限定5店舗とオンラインショップを含め、1,200足売れたというカープ靴下

 

カープ靴下は、6月17日に再入荷する予定。気になる人はこのチャンスをお見逃しなく。

 

 

【トーホー】

岸田総理の妻、裕子夫人が身に着けていた折り鶴ブローチ。このブローチを製作した「トーホー」の山仲 巌(いわお)社長に話を聞きました。

「話があったのが3月くらいで、4月頭くらいに裕子夫人に工場に来ていただき、内容を詰めさせていただいて。ゴールデンウイーク明けまでにみんなで作りました」

 

こじマネー 各国の首脳夫人らにも配られた折り鶴ブローチ

 

「我々のビーズは、元々願いとか祈りの思いが詰まっている商品。今はこういう世界情勢なので、サミットで使ってもらえたら色んなことが内外に伝えられるんじゃないかと思っていたので、話をいただいたときはビックリしましたね」

と話す山仲社長。

 

通常はデザインから製作まで半年以上かかるものを、社員全員で協力して1カ月程で作ったそうです。

 

この折り鶴ブローチは、1カ月50個の限定生産。5月分は、発売開始から2時間で売り切れたそうです。6月分は15日に販売予定です。

 

広島ホームテレビ『ピタニュー』(2023年6月7日放送)

ライター:神原知里

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