支援を集めて夢を形に。クラウドファンディングの魅力に迫る

クラウドファンディングの仕組みや魅力を解説。

クラウドファンディングの実例や、現在注目のプロジェクトもご紹介します。

 

【クラウドファンディングの仕組み】

ピタニュー クラウドファンディングの仕組み

 

夢を実現したい人が、クラウドファンディング専門のWebサイトでプロジェクトの内容や目標金額を公開し、支援者を募ります。

そして、支援をしてくれた人へ、支援金額に応じたお返し(リターンとも呼びます)をするのが、クラウドファンディングの基本的な仕組みです。

 

また、クラウドファンディングには、「All or Nothing」と「All In」の2種類の実施方式があります。

 

ピタニュー クラウドファンディングの実施方式

 

「All or Nothing」は、支援総額が目標金額を超えた場合にプロジェクト成立となり、資金を受け取ることができます。

不成立の場合は、支援者に全額返金となります。

 

一方、「All In」は、目標金額が集まったかどうかに関わらず、プロジェクト成立となり、資金を受け取ることができます。

しかし、集まった金額に関わらず、実行者はプロジェクトの実施を確約する必要があります。

 

 

【広島県内のクラウドファンディング実例】

広島県内でもクラウドファンディングの実例は多数あります。

例えば、「戦艦大和の主砲製造した大型旋盤 消失から救え」プロジェクトは、呉市が大型旋盤の輸送費や展示施設建設のための資金をクラウドファンディングで募りました。

寄付総額は、目標を大きく上回る2億6948万円。多くの人に支援をいただいたプロジェクトです。

 

ピタニュー 「戦艦大和の主砲製造した大型旋盤 消失から救え」プロジェクト

 

サンフレッチェ広島の「俺たちの円陣」プロジェクトは、森﨑 和幸C・R・Mが中心となり、サンフレッチェ広島と広島の街への恩返しをしたいという思いから立ち上がったプロジェクトでした。

 

ピタニュー 「俺たちの円陣」プロジェクト

 

【現在進行しているクラウドファンディングのプロジェクト】

広島県内で、現在進行しているクラウドファンディングのプロジェクトがあります。

それが、動物福祉啓発カルタを作り、広島県内の全放課後教室に無料配布するというプロジェクト。

保護犬・保護猫ゼロを目指すワンハート制作委員会 代表の古賀 木綿子(ゆふこ)さんが中心となり、立ち上げました。

 

ピタニュー

 

ピタニュー ワンハート制作委員会では行政と協力した啓発イベントや写真展などを行っている

 

「啓発活動において重きを置いているのが、子どもたちへのアプローチ。今から犬や猫を飼いたいと思っている子や、犬や猫を怖いと思っている子でも、犬や猫のことを知ってもらったり、こういうふうに飼ってあげるといいのかな、と思いを巡らせてもらってイメージを未来に向けてもらうことを考えています」

と話す古賀さん。

 

ピタニュー 動物福祉啓発カルタのサンプル画像(制作は目標金額達成後)

 

カルタの絵を担当するのが、ワンハート制作委員会のメンバーでイラストレーターのBOOSUKAさん。

 

ピタニュー 毎年、ワンハート制作委員会が東広島市で開催している犬・猫譲渡会のチラシイラストもBOOSUKAさんが担当している

 

8年前に保護犬を引き取ったことをきっかけに、ワンハート制作委員会の活動に関わることになったそう。

「今回のカルタは、ワンハート(制作委員会)側の思いを伝えたい。たくさん描きたいんですよね。子どもたちに何度も使ってもらえるようなカルタにしたい」と語ります。

 

支援金額に応じたリターンも充実。

ラジオ出演や、ペットや支援者をイメージしたオリジナル楽曲の作成などを提供しています。

 

ピタニュー リターンの内容

 

お金だけではなく、仲間も集めることができるのがクラウドファンディングの魅力。

一つのプロジェクトに対して、みんなの気持ちが集まっていくことがクラウドファンディングの醍醐味なのかもしれません。

 

広島ホームテレビ『ピタニュー』(2023年5月30日放送)

ライター:神原知里

 

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