提出期限切れを防げ!子どもが持ち帰るプリント管理術を徹底解説
子どもが受け取るプリント、整理できていますか?
学校やPTA、習い事など、膨大なプリントを整理できない、子どもが出し忘れたプリントがあって提出期限を過ぎて気づく、といった声が続出。
そこで、アナログ、デジタルそれぞれの、おすすめプリント管理術をご紹介します。
【プリント管理に悩む人が半数以上】
子育て世代のアンケートによると、小学校から持ち帰るプリントの量が多いと感じる人が半数以上、プリントを誤って捨てた・紛失した経験がある人が7割以上という結果に。
プリントに関する子育て世代アンケート結果
なぜ、こうもプリントが多くなってしまうのでしょうか。
広島市立の公立小学校に聞いてみたところ、
「学校のプリント以外に、さまざまな団体からチラシやお知らせが来るのだが、市の施設のものもあるので、断りにくい」
という回答がありました。
ペーパーレスの対応もしているそうなのですが、保護者のサインが必要なものは、プリントを配布せざるを得ないようです。
メールやホームページを活用しているものの、プリントを完全になくすことは難しい
【プリント管理はこうする~アナログ派におすすめ~】
では、プリントの管理はどのようにすれば良いのでしょうか。
整理・収納アドバイザーの藤井 真由美さんに、プロならではの管理術をおうかがいしました。
藤井さん自身も2児の母として、日々プリントの管理をしているそう
「子どもが日々持ち帰ってくるプリントを、捨てるのか取っておくのかをすぐ判断することがポイント。子どもと話し合って、プリントを捨てるか残すかを判断するのがおすすめです。」
プリント管理のポイント。テストや宿題は見返した後にすぐに捨てるようにしましょう
「残すプリントは、保存する期間に分けて収納しておくと便利。1~2カ月くらいの短期保存のプリントは、子どもごとに分けて、目に見える位置に収納しています。長期保存したいプリントは、ファイルにまとめて押入れに収納しています」
保存期間でプリントを分別することで、紛失や見落としの防止になるんだとか。
ちなみに…プリント以外に保存しておきたいものは、どう収納しているのでしょうか?
「子どもが作った作品や作文は、”思い出ボックス”を作って保存していますよ」
【プリント管理はこうする~デジタル派におすすめ~】
デジタル思考の人におすすめなのが、スマートフォン(以下スマホ)を使ったプリント管理。
プリント管理ができるスマホアプリ「プリゼロ」を開発した前田 敦史さんにお話をおうかがいしました。
プリゼロ開発者の前田 敦史さん
「『プリゼロ』は子どもが持って帰ってきたプリントを、スマホで撮影して管理することができます。プリントの保存だけではなく、イベントなどカレンダーと紐づけることができます。アプリ内のカレンダーで家族予定を色分けして管理することもできますよ」
アプリの中ではプリントを一覧で見ることができ、家族別に色分けして表示されます
2児の父でもある藤田さん。
自身がプリント管理の難しさを実感し、『プリゼロ』開発に至ったんだそうです。
【プリント管理問題に対して学校の対応は?】
プリント管理問題に対して、独自の対策を取っている学校が広島市内にあります。
なぎさ公園小学校では、「ツムギノ」というアプリを導入。
このアプリを通して、学校から保護者に文書を配布しています。
ツムギノ
アプリを使うことで、保護者に直接文書を配信することができ、タイムリーに確認してもらうことができます。
「『ツムギノ』が導入されたことで、プリント整理の苦労がなくなってありがたい。期日までに回答するプリントも、その場で読んだ後、すぐに返事ができます。子どもの体温や、登下校時間もアプリで連絡・確認することができるので、学校と手軽にやり取りができるようになりました」
と、実際にアプリを使っている保護者からの評判も上々。
自分に合ったプリント管理術、試してみてはいかがでしょうか。
広島ホームテレビ『ピタニュー』(2023年4月26日放送)
ライター:神原知里