大崎上島の高校生がビジネスに挑戦・未来につながる紅茶開発プロジェクト
新たなビジネスに挑戦している大崎上島の高校生たちを取材。
高校生たちのアイデアに賛同した大人たちと、未来につながるビジネスへの挑戦がスタートしました。
詳しい話を聞くために向かったのは、2年前にオープンした「ミカタカフェ」。
このカフェは、島の子どもと大人をつなげるための憩いのスペースとして活用されているそうで、高校生も、このカフェの運営に関わっています。
そんなカフェで、高校生が挑戦しているビジネスの内容とは?
「大崎上島で作られた柑橘の皮を使った紅茶を作っているんです」。
そう話してくれたのは、このカフェの目の前にある大崎海星高校に通う3人の高校生。

「ミカタカフェで紅茶を飲みたいな、という思い付きから始まったんです」と、紅茶開発のきっかけを話してくれた横渡珠季さん。
自分たちだけでは、どのように開発を進めていけば良いか分からなかったところを、ミカタカフェの神田瞳さんがサポートに入ってくれたんだそう。

「今回の紅茶のコンセプトが”大崎上島の未来に残る紅茶”。未来に残るためには、どんなことが必要なのか、高校生たちと一緒に考えながらやっています」と語る神田さん。
「ある程度、大人がやらないといけないかな、と思っていたのですが、高校生たちは全部自分たちでやりますという勢いでやってくれているので(笑)どうやったら人を巻き込めるか、といったアイデアも含めてすごいなぁと」。
神田さんが話すとおり、島の大人たちがこのプロジェクトに関わってくれるようになりました。

まずご紹介するのが、島で柑橘農家を営んでいる秋山直樹さん。

「僕自身が、将来的に柑橘の香りで攻めたいという思いがあって。高校生のやりたいことと、自分のやりたいことが一致して進めさせていただいたんです」。
栽培中にどうしても出てしまう規格外品を、今回の紅茶開発プロジェクトで取り入れています。柑橘の皮を使うことで、香りがふわっと広がる紅茶に仕上がっているんだとか。

2人目の協力者は、尾道市で145年続く老舗「今川玉香園茶舗(いまがわぎょっこうえんちゃほ)」の今川智弘さん。今回のプロジェクトの本丸となる紅茶を担当しました。
「高校生たちが尾道を観光しているときに、ふらっとお店に立ち寄られて。うちのお茶を飲んでみて、急遽その時に『何かできないですかね?』と」。なんとも運命的なきっかけを語ってくれた今川さん。

高校生たちが、農家から仕入れた柑橘の皮を丁寧に下処理して乾燥させたものを、今川さんに卸します。それを今川さんが茶葉と配合して、紅茶を作りました。

3人目の協力者は、デザイナーの関浦通友さん。紅茶のパッケージデザインを担当しました。

「高校生が中心になってやる、というのは良いお話だと思ったので、ぜひお手伝いしたいと思いました。高校生たちが、こちらからの投げかけに対して、ちゃんと返してきてくれたのが、仕事としてもやりやすいことだった」そう話す関浦さん。
イラストはもちろん、文字(フォント)も細かく突き詰めて制作をしたという紅茶のパッケージがこちら。

若者たちの思いに可能性を感じ、多くの人たちが力を貸し、誕生した紅茶。
大崎上島の新しいビジネスとして期待が高まります。
※島の柑橘紅茶は、4月23日よりミカタカフェ店頭とインターネットで販売します
広島ホームテレビ『ピタニュー』(2023年4月18日放送)
ライター:神原知里