イズミとWoltが提携!30分で届くスーパー宅配サービスがスタート
ネットで注文して自宅まで届けてもらうスーパーの宅配サービス。「ネットスーパー」とも呼ばれる便利なサービスで、利用する人も増えてきているのではないでしょうか。
さまざまなスーパーで独自のネットスーパーサービスが展開されていますが、この度流通大手「イズミ」と宅配サービス「Wolt(ウォルト)」が提携し、新たなデリバリーサービスを開始しました。
4月12日、デリバリーサービス「Wolt」と提携したのは、広島市中区紙屋町にある「ゆめマート サンモール」です。
サービスの気になる対象商品は、店内にあるおよそ4000点。
精肉、野菜、果物、弁当などはもちろん、アルコール、ペットフードなども含まれます。
「急いで料理を作らないといけないのに、この食材だけない……!」
そんな経験はありませんか?
そんな時にこのサービスを使って足りない食材を注文すれば、他の食材の準備を進めている間に商品が自宅に届きます。
しかし、ただ配達するだけでは従来のサービスとなんら違いはありません。
では、何が変わるのでしょうか?
それはスピードにあります。
イズミの既存のネットスーパーサービス「ゆめデリバリー」ではおよそ3時間かかっていた配達が、このサービスでは30分に短縮されるんです。
サービス利用者がWoltのアプリで商品を注文したら、店員が注文を受けた商品を集めて買い物袋にまとめ、それをWoltの配達員が受け取って利用者まで届けます。
急いでいる時にすぐ届けてくれる、早さが売りのサービスなんです。
ゆめマート サンモールの土本店長は、「即時(配達)は大きなメリットだと思います。早さを一番に打ち出せるものだと思います」と魅力を語ります。
「ゆめデリバリー」では常連客の利用がメインでした。
この度のWoltとの提携で、新規顧客の獲得も視野に入れています。
「やはり新規のお客様、特に20代・30代の若い層を中心に、すぐ欲しい、いま欲しいという色んなニーズにお応えしたいということで、今回Woltと提携することが決定しました」と土本店長。
イズミの山西社長も、「クイックデリバリーがより効果的にできれば、お客さまにとってもイズミにとってもいいこと」といい、このサービスに期待を寄せています。
一方、イズミとタッグを組むウォルトジャパンリテール事業本部の髙木本部長は、「Woltではポケットの中のショッピングモールというコンセプトで事業を展開しています」といいます。
Woltは将来的に、「街の中のものすべてを30分で届けるサービス」がねらいだとか。
さらに、「普段お忙しい共働きの世帯や、子育て中の世帯の方々が、お手軽にスマートフォンひとつで注文して、生鮮食品や必要な日用品が30分で届くことがメリット」だと髙木本部長は語ります。
このサービスの利用料金は、配送料が1km以内で50円(※1kmごとに100円追加/最大350円)、サービス料が商品代金の10%(最大300円)となっています。
商品は、サービスを開始したゆめマートサンモール店のほとんどのものが対象となっています。日用品は現在ペットフードのみとなっていますが、今後拡大していきたいとのこと。
こうした即時配達サービスは、首都圏を中心にどんどん拡大しています。
イズミとWolt提携の新サービスも現在はゆめマートサンモール1店舗のみの展開ですが、今後様子をみながら他店舗での展開も検討していくとのことです。
私たちにとっても、ますます身近なものになっていくのかもしれませんね。
広島ホームテレビ『ピタニュー』(2023年4月13日放送)
ライター 東滋実