物価高・増税から家計を守る!今年こそ挫折しない家計簿術をプロが伝授

プロが教えるラクラク家計簿術。

家計相談歴30年、「心が軽くなるお金の魔法」がモットーのファイナンシャルプランナー、波多間(はたま)さんが、挫折しない家計簿術を伝授します。

 

【家計簿は4月から始めるのがおすすめ】

「家計簿を付け始めるなら、4月からがおすすめ」と話す波多間さん。その理由は?

・進学や転勤など、新生活がスタートし、生活費の見直しが必要な時季
・4月は気候が温暖なので、水道光熱費の基準にしやすい
・携帯電話や電力関係など、料金改定やお得なキャンペーンが多い

こうした理由から、4月から家計簿を付け始めるのが良いそうです。

 

 

【家計簿の付け方】

家計簿というと、お金の出入りを細かく記入して…と想像する方もいらっしゃるかもしれませんが、その必要はありません。

具体的には、2つの支出を管理するだけで良いんです。

 

こじマネー 固定費とやりくり費を管理するだけ

 

例えば、4月の家計簿をつける流れとしては、4月に固定費とやりくり費のデータを集めて5月に振り返ればOK。

口座からの引き落としや、キャッシュレス決済を利用すれば、通帳や決済履歴を見返せば良いだけなので、簡単に家計管理をすることができます。

 

 

【振り返りはたった2日でOK】

では、5月の振り返りには、どんなことを行えば良いのでしょうか?

「振り返りは2日間だけで大丈夫。1日目は、通信費や保険料などの見直しのために携帯電話会社や保険会社に出向く日、2日目は、月間と年間の予算を立てる日にするんです」

 

こじマネー 家計簿の振り返りは2日で完了

 

携帯電話の料金を見直したら安くなるな、と思うけど、面倒でそのままにしている、という人も多いのではないでしょうか。

そのままになってしまわないように、料金を見直す日をあらかじめ決めて、予定に入れてしまうのが良いそう。

 

もう1日は、4月の家計状況を見て、月間と年間の予算を立てる日にします。

2日間、“家計を振り返る日”を設定するようにしましょう。

 

 

【月間予算の立て方】

振り返りで、今後の月間予算を立てるのですが、どのように月間予算を考えれば良いのでしょうか?

 

「まずは4月に使った支出を書き出します。その金額の9割で予算を組むんです。9割というのがポイント。どの家庭でも、よく分からないものにお金を使っていたりするんです(笑)なので、1割くらいカットしても、そこまで生活レベルは変わりません」。

と、波多間さんは語ります。

 

こじマネー 生活費30万円の家庭の月間予算例

 

また、月間予算の6割を固定費、4割をやりくり費、と分けると予算立てがしやすいんだとか。

 

 

【やりくり費の管理は家計簿アプリ】

欲望との戦いとなるやりくり費…そんなやりくり費の管理に便利なのが家計簿アプリ。

波多間さんおすすめの家計簿アプリが「袋分家計簿」。

 

こじマネー 袋分家計簿

 

給料日に現金を引き出して、品目ごとに分けている人もいるかもしれませんが、それをアプリでできるようにしたのが「袋分家計簿」。

品目ごとに予算を決めることができ、使った金額が予算から差し引かれるので、あと何円使えるかが品目ごとに一目瞭然。

 

品目ごとに管理するのが面倒だと感じる人には、「毎日の予算」という家計簿アプリがおすすめ。

 

こじマネー 毎日の予算

 

月間予算を日割りして、1日の予算が表示されます。1日分の予算を使わなかった場合は、翌日に繰り越された金額が表示される仕組みです。

 

 

【年間予算の立て方】

毎月の生活費とは別の支出は、年間予算を立てる時に組み込んでおくのがベスト。

年間スケジュールを作っておけば、忘れた頃に請求がきて慌てることもなくなります。

 

こじマネー 固定資産税や予備費などは年間予算に入れます

 

ファイナンシャルプランナーが伝授する家計管理術。あなたもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

広島ホームテレビ『ピタニュー』(2023年4月11日放送)

ライター:神原知里

 

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