カープ伝統の機動力野球復活へ!キーパーソン野間峻祥の覚悟に迫る

「とにかくチームが勝つために、優勝に向かって目の前の一試合一試合を全力で、必死になって1年間がんばってやっていきたい」。そう思いを新たにするのは、プロ9年目の野間峻祥(たかよし)選手。広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、機動力野球復活を掲げるカープのキーパーソンとして期待がかかる野間選手をフカボリ。盗塁や打順、試行錯誤する打撃への思いに迫る。

※データはすべて4月1日O.A.時現在 ※以下、(選手)敬称略

 

フロントドア

 

昨シーズン、チームトップの7盗塁をマークし、カープ伝統の機動力野球復活のキーパーソンとされる野間。「シーズン143試合の中で、常に次の塁を狙っていく姿勢を出しながら、キャリアハイくらいはいけるように、がんばりたい」と、盗塁には例年以上に強い思いを持ってシーズンに臨む。

 

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チームにとって欠かせない脚力を持つ野間だが、気になるのが打順。オープン戦では、昨シーズン、チーム最多の68試合に出場した1番ではなく、主に2番を任せられた。これまでの2番といえば、送りバントやヒットエンドランなど、早い段階で走者の進塁を第一とする結果が求められてきた。ところが野間は、相手投手に球数を投げさせる中で、打てる球が来た時にしっかりとらえていくのが打撃スタイル。オープン戦でのファーストストライクを振りに行ったのが52打席のうち7打席のみと、同じ2番候補の菊池涼介(40打席のうち10打席)と比べても、ボールを見ていることがわかる。

 

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新井監督がいろいろなことにトライしながらのシーズンになると語るように、打順が固定されるかは決まっていない。それでも2番を打つここまでの経験で「ただ単に打つだけでなく、いろいろなシチュエーションで周りを見ながら打席の中でやっていくということは、自分のためになる」と、学びもあったと明かす。

 

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新たなポジションで試行錯誤しながら調整を続けてきたこともあり、オープン戦では打率.216と本来のバッティングができず、課題を残した。そこで、シーズンに向けて“ある部分”の修正に取り組んでいるという。「手にグッと力が入っている時は良くなくて、右投げ左打ちで利き手が右手なので、後ろの手を意識してしまうと、後ろの方が前に出てしまう。意識だけだが、右手一本で振っているような感じで、それくらいの“力感”で打席に入った時の方がいろんな球に対して対応ができているのかなと思う」。

 

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100%で振ろうとせず、少し気持ちを抑え気味の“力感”を意識する。昨シーズンはコンディション不良の影響もあり、規定打席に届かなかったものの、打率(.312)3割越えと、バットでも結果を残した。今年こそシーズン通しての活躍が期待される。「新井監督にはアドバイスももらうが、それ以外は大体イジってもらっている」と、はにかむ野間。監督からも選手からも愛される野間が、カープという家族の柱として5年ぶりにリーグ優勝、39年ぶりの日本一へと導いてくれることだろう。

 

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広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00) 4月1日放送

ライター 湯谷葉子

 

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