【瀬戸内海の赤ちゃん魚】岸壁幼魚採集家の鈴木香里武さんと捜索|地球派宣言
2023.03.16
今回は、2023年2月に放送した30周年特別番組「瀬戸内海はパラダイス 赤ちゃん魚のかわいい秘密」の未公開SPです。
瀬戸内海で暮らす小さなお魚を捜索しました。
アカグツの赤ちゃん
タツノオトシゴの赤ちゃん
案内してくれるのは、岸壁幼魚採集家の鈴木香里武さん。
メディア出演や講演会、さらには水族館の館長も務める、お魚界注目の存在です。
鈴木香里武さん
阿多田漁港
今回、捜索したのは、大竹市にある阿多田漁港。
すると、香里武さんがさっそく何かを発見!
タモ網ですくってみると、タラの仲間「チゴダラ」でした。
チゴダラの赤ちゃん
チゴダラを観察する香里武さん
大人になると水深150mから650mあたりで暮らすチゴダラ。
赤ちゃんの頃と大人の頃では、暮らす場所が変わるんだそうです。
深海は寒くて暗くてエサが少ないため、赤ちゃんが育つには過酷な環境です。
そのため、一部の深海魚は赤ちゃんの頃は浅瀬で育ち、大きくなってから深海に戻るんだそうです。
そして、香里武さんも驚いたのが、「イトヒキヨウジ」の赤ちゃん。
しっぽから伸びた突起物が、糸を引いているように見ることからその名がついたんだそう。
めったにお目にかかれない、貴重な魚なんだそうです。
イトヒキヨウジの赤ちゃん
さらに、香里武さん一押しの魚が、テンジクダイの仲間「キンセンイシモチ」。
イクメンで知られる魚で、メスが産んだ卵を、オスは孵化するまで口のなかで守っているんです。
卵を口のなかで守るキンセンイシモチ
そんなイクメン魚から深海魚まで、多種多様な赤ちゃん魚と出会えた瀬戸内海。
香里武さんは海を身近に感じてもらうことで、海の環境に意識を向けるきっかけになってほしいと考えています。
海の環境について語る香里武さん
広島ホームテレビ『5up!』
地球派宣言コーナー(2023年3月15日放送)