無人駅にグルメを発見!幸せを呼ぶパワースポットでいただく縁起のいいうどん!(府中市)
広島県内にある、絶品グルメがいただける一度は行ってみたいポツンと一軒グルメ。
今回は府中市上下町にあるお店をご紹介します。
JR福塩線にある備後矢野駅の中にある「備後矢野駅食堂」。
福塩線だけに、福と縁がやって来るアイデアがてんこ盛りで、良縁を授かるパワースポットとしても人気なんです。
備後矢野駅
切り盛りするのは、駅長ならぬ店主の里 武三さん。
備後矢野駅は、福山市の福山駅と三次市の塩町駅を結ぶJR福塩線にあり、1983年に無人駅となりました。
無人駅になってから1年もすると、駅は汚れて駅前の活気が失われていったそうです。
そんな中、近くで縫製業を営んでいた里さんが「このままではいけない」と見るに見かねて駅舎を無料で借り受け、切符の販売や駅舎の管理を始めました。
今年で39年になるそうです。
備後矢野駅では、電車は上り下り各5本。
そんな駅での待ち時間を楽しでもらえるようにと、駅の中で食堂を始めたそうです。
里 武三さん
利用者が駅に降りた時にアットホームな雰囲気が感じられる駅にしようと頑張っている里さん。
そこは、店主・里さんの、みんなを幸せにしてくれるアイデアがいっぱいです。
駅入り口では、赤いポストと幸せの黄色いポストが迎えてくれます。
赤は開いていて黄色は閉じている「あ・うんのポスト」なんです。
映画「幸せの黄色いハンカチ」からヒントを得たそうですよ。
駅舎は、昭和13年の開設当時のまま。
外観はどこから見ても駅なのですが、一歩中に入ると待合には大きなテーブルがあり、文庫本が置かれ、地域の方の手作り作品や、里さんの趣味の骨董品などが展示してあります。
改札口には「幸(しあわせ)の門」と看板が掛けられていて、くぐってホームを進むと社が現れます。
府中市の旧家から譲り受けた200年前の社なんです。
社の中には布袋様があります。放置されていた松で作ったそうです。
福塩(ふくえん)線の漢字を「福縁」ととらえ、出会いの中で皆さんを幸せにしたいという思いから、ホームのあちこちに幸福を呼び込んでくれそうなものが点在しています。
まさに幸せのパワースポットですね。
今では全国から鉄道ファンや幸せを求める老若男女が、この駅に降り立つそうですよ。
幸の門(改札口)
そんな備後矢野駅では、以前ホームだった場所で食事ができます。
こちらでいただけるのが、長年愛され続ける「縁起のいいうどん」。
その名も「福縁阡うどん」。福の縁がたくさんという意味で555円。
39年前から値段を変えていないといいます。
このうどんに欠かせないのが、「梅」「よもぎ」「きび」の3種類のお餅です。
3つの丸餅(円=縁)が重なり合っているのは、ご縁が重なりつながるようにという願いを表現しています。
ご縁がいっぱい詰まった名物うどんはボリューム満点。
細めのうどんながらコシがあり、モチモチ食感。素朴な美味しいうどんです。
名物 福縁阡うどん 555円
プラス25円で580円にすると、オリジナルのお守りが付いてきます。
この580円は、290、ふくえんの2倍で福と縁も2倍くるという、里さんの遊び心から生れたそうです。
他にも、カレーやお好み焼き、ケーキセットもありますよ。
さらに幸せになって欲しいと、備後矢野駅オリジナルせんべい「福えんせん」に、大長みかんを練りこんだみかん餅を挟んだ新商品も販売予定だそうです。
プラス25円で特製お守り付き 580円
福と縁がいっぱいの備後矢野食堂で、幸福をいっぱい感じてみませんか。
きっと幸せな気持ちで満たされるはずです。
ドライブも良いですが、JR福塩線に乗って出かけてみるのもいいかもしれませんよ。
お店情報
店舗名 | 備後矢野駅食堂 |
住所 | 府中市上下町矢多田360 |
電話番号 | 0847-62-2138 |
営業日 | 木・金・土・日 |
営業時間 | 11:00~16:00 |
定休日 | 月・火・水 |
広島ホームテレビ『5up!』(2023年3月3日 放送)