大自然の中で食べられる!脱サラして受け継いだ名店のお好み焼き(広島市安佐北区)
広島県内にある、絶品グルメがいただける一度は行ってみたいポツンと一軒グルメ。今回は広島市安佐北区白木町。
人里離れた場所にポツンとありました「廣島田村商店」。2年前にオープンしたお好み焼きのお店です。
切り盛りするのは、田村和彦さん・千智さん夫妻。
お好み焼き屋なのに「商店」という店名にしたのは、お好み焼きだけではなく、色んな事がやりたいという思いがあったからだそうです。
廣島田村商店
田村和彦さん・千智さん
お店の場所は、元々田村さんの母の実家で、祖父母が住んでいた家。
しかし、祖父母が亡くなり廃屋になっていました。
幼いころからよく通っていた大好きな場所。
そして田舎でお店がやりたいという思いがあり、母屋と納屋を改装し、第二の人生のスタート地点に。
店内は古民家風の造りになっています。
店内
落ち着いた雰囲気の店内には、駄菓子を置き、商店らしさを出しています。
また、お好み焼きができるまでの時間を有意義に過ごしてほしいという思いから、昭和の懐かしいおもちゃを置くなど様々な工夫も。
お店の前にはミニドッグランもありますよ。
飼い主がお好み焼きを食べている間に、ワンちゃんをドッグランで遊ばせることができます。
ミニドッグラン 300円(無制限) 店内飲食で半額 150円
これだけではありません。なんと庭にはバスを利用したカフェがあります。
カフェ用に建物を建てるのもいいが、バスのほうが面白い、道路から見えるので目立つかなと思ったそうです。
カフェ用に元スクールバスを購入。
自分で運転して持ち帰り、バスの中で飲食できるようにDIYしたそうです。
お店で注文した商品を受け取り、バスカフェ飲食するというセルフシステムです。
また、バスカフェの車内には、たくさんの人に木のぬくもりを感じてほしいと、田村さんの妹で木工作家の田村純子さんの木工作品を展示販売しています。
バスカフェ
元々車のディーラーに勤務していた田村さん。その後、保険会社に転職。
47歳の時、子ども達が独立したタイミングで、夢のお好み焼き屋を開くため、早期退職しました。
妻の反対を押し切ってまでオープンさせた、夢のお好み焼き屋。
お好み焼きが好きだったこと、お好み焼きを焼いている方の姿がカッコいいと憧れていたことが理由です。
使用する水は、敷地内で115メートル掘った地下水。
この場所を選んだ理由の一つが、この「水」だとも田村さんはいいます。
しかし、いくら好きだからと言っても、すぐにお好み焼きが焼けるようになったわけではありません。
あるお店で修業を積みました。それが、ミシュランガイドに6年連続で掲載された「いっちゃん」。
『このお好み焼きは、B級グルメを超えた』と評されたお店です。
そんな名店の味を受け継ぐお好み焼き。一番人気は「海鮮スペシャル」です。
けずり粉(魚粉)・キャベツ・天かす・もやし・豚肉・エビ・イカ、そして、オリジナリティを出すためにジャガイモが入っています。
意外な組み合わせですが、ホクホクとしていて、とても美味しいんですよ。
「いっちゃん」で学んだ、押さえずにふんわりを仕上げる焼き方は、キャベツの甘みが引き出されるといいます。
そばは一度茹でたものを鉄板で炒めます。トッピングにはニンニクがおススメなんだとか。
キャベツの甘みがしっかりと感じられ、ジャガイモとニンニクのホクホク感がたまらない、クセになる一枚です。
海鮮スペシャル 1,060円(ニンニクトッピング +150円)
またこちらでは、コロナ禍で誕生した鉄板で作るサンドイッチもあります。
卵・天かす・キャベツ・紅しょうがが入ったとんぺい焼きを、お好みソースを塗ったパンで挟んだ「とんぺいサンド」に、エビを乗せた「エビちゃんサンド」の2種類。
数量限定で、店頭販売されています。前日までの予約で確実に購入できますよ。
山の中で食べられる、名店の味を受け継ぐお好み焼き。ぜひ一度食べてみてください。
とんぺいサンド 650円(数量限定)
エビちゃんサンド 650円(数量限定)
店頭販売 前日までの予約OK
廣島田村商店
住所:広島市安佐北区白木町志路3042-1
電話番号:082-828-2128
営業時間:11:00~14:30/16:30~18:00 ※火曜日は14:30まで
定休日:水曜日
※サンドイッチは前日までの予約OK
広島ホームテレビ『5up!』2023年2月10日 放送