カープ担当記者が大集合!独自取材ネタで2022を振り返る 【カープ道】
2022年シーズンをBクラスで終えたカープだが、すでに来季に向けて走り始めている。広島ホームテレビ『カープ道』は、最前線で取材するカープ担当記者をスタジオに招き、2023年の開幕が待ち遠しくなる独自取材ネタをたっぷり披露してもらう。
左から朝日新聞社の辻健治さん、報知新聞の畑中祐司さん、サンケイスポーツ柏村翔さんゲストは、カープ担当2年目で高校野球の取材もこなす朝日新聞社の辻健治さん。独特なトーク健在で、番記者企画フル出場のサンケイスポーツ柏村翔さん。そして新メンバーは報知新聞の畑中祐司さん。畑中さんは巨人や楽天の番記者を歴任し、ジャニーズといった芸能担当を経て今年1月からカープ担当記者となった。
広島のメディアが大注目したのが10月12日の新井貴浩新監督の就任会見。球場に入る時、スタッフに「監督ではなく、新井さんと呼んで」とスタッフに伝える新井新監督を見ていた畑中さんは、囲み取材で「呼び方は監督ではない?」と質問。するとサービス精神たっぷりに「じゃあラストボスで」と返事された。ただし、これは真剣に記事にしないようにと後で釘を刺されたことも明かした。
その新井新監督が、日南での秋季キャンプに合流した11月14日に、記者泣かせの出来事があった。「キャンプ合流も初であり、チーム合流も初。そこで新井新監督から若手選手のテンションを上げる訓示があった」と柏村さん。「その円陣での挨拶が大きい声が出てなくて。おまけに風が強くて聞き取りにくかった。その時、広島ホームテレビはすごいなと思ったのは、新井新監督の正面の先にカメラクルーが陣取って、音声が録れる位置だった。」と辻さんが振り返る。カメラがおさえた映像は、YouTube「勝ちグセ。Carpチャンネル」で紹介。そこでクリアな音声を確認し、新井新監督の挨拶の内容を把握したという。
秋季キャンプを通して見えてきた新井新監督が目指すチームは、「すごく選手に寄り添い、対話をしていく。新井新監督は、外から解説者として見てきた経験を踏まえて、選手の持ち味につながる根拠を示しながら、アドバイスしていく印象」だと辻さんは話し、コミュニケーション力の高さでチームは活気づくと見る。
来季のチームづくりを知るために新たなコーチ陣の動向も見逃せない。畑中さんは、2軍打撃コーチに就任した新井新監督の弟、新井良太コーチに注目。「印象的だったのは、堂林翔太選手を指導していた時に新井新監督も加わった。兄弟で堂林選手を指導するという珍しいシーン。練習後、それぞれに話を聞くと同じ事を言われた。意思の疎通が図れ、一軍二軍の連携が取れるのでは」と期待する。
2022年シーズンを振り返り、開幕6連勝の好調打線の中、注目したのはマクブルーム選手。
3月31日の阪神戦で決勝タイムリーを放ったマクブルーム選手について、柏村さんは「来日1年目で活躍。日本の投手の特徴を聞きながら、ミーティングでも常にメモを取る、すごく真面目な選手」だと絶賛する。さらに辻さんは、「今年カープに球団職員の長村香澄さんが入社され、初めて女性のグランドキーパーが誕生した。ある時から、試合前のウォーミングアップでマクブルーム選手は長村さんとキャッチボール。マクブルーム選手に聞いたところ、ソフトボール経験もある長村さんは力強いボールを投げてくれるので、キャッチボールが良いルーティンになっている」と話し、マクブルーム選手はコミュニケーション力も光っていることを披露した。
稀代のヒットメーカーとの異名を持つ秋山翔吾選手の電撃加入も、担当記者たちをも驚かせた出来事の一つ。
「カープ担当者による2022総決算」の後半は次回に続く。
広島ホームテレビ『カープ道』(水曜深夜) 12月7日放送
ライター 湯谷葉子