幻の味でおもてなし!ゆったり秘境温泉 親から子へ受け継がれる宿への情熱 ~庄原市口和町~

“ポツンと”佇む飲食店をリサーチ!
今回、リポーター・大松しんじが向かったのは、庄原市口和町。

 

庄原市の西側、山間部にポツンとたたずむ宿がありました。
高茂(こうも)温泉、鵜の子荘です。

 

高茂温泉は大正時代に鉱山士よって発見され、当時はランプの宿としても知られていた歴史ある温泉宿。
道路ができたのは昭和の終わり頃だそうです。まさに秘境の温泉宿。
ご主人の藤田さんと奥様、息子さんの3人で切り盛りしています。

鵜の子荘 (C)HOME

 

景色で気になるのが宿の裏山に広がる真っ赤な紅葉。
ご主人がこの宿を受け継いだ50年ほど前からコツコツと整備したそうです。

鵜の子荘裏山 (C)HOME

 

こちらは宿の自慢のラジウム温泉。体の芯までお湯が揉んでくれるような心地よさです。

鵜の子荘 ラジウム温泉 (C)HOME

 

日帰り温泉とランチも楽しめるのも、この宿の魅力なんです。
調理を担当するのは奥さんと息子さん。そのランチメニューに登場する、山の湧き水で養殖するヤマメは、調理の直前に調達するそうです。

鮎の塩焼き (C)HOME

 

天然の鮎は炭火でじっくりこんがり焼いていきます。

宿の周りは幻の食材の宝庫。クロッコと呼ばれるキノコや、松茸以上に風味が強いと言われているコウタケまで。
山歩き歴50年のご主人がみつけてきました。親子でもキノコが生えているところは教えないとか。

コウタケ (C)HOME

 

そして藤田さん親子が作る、日帰り温泉付きの特選ランチがこちら。

鵜の子荘 特選ランチ (C)HOME

 

ヤマメの刺し身、鮎の塩焼き、クロッコの酢の物、コウタケご飯。今回は、地元比婆牛のすき焼きも追加で頼んでみました。
注目は、幻の魚 ギギュウ。

ギギュウ (C)HOME

 

干魚にしてあるんですが、ナマズの仲間だそうです。
揚げて甘辛いタレに漬けてあり、サクサクの歯ごたえ。

 

藤田さん夫婦が先代から鵜の子荘を引き継いで50年…。
息子さん夫婦で続けてほしいと思うものの、自然のものを調達するのに50年かかるのが心配・・・。
「頑張って引き継いで行きたい」と力強く語る息子さん。

長年かけて培った知識と経験と宿への情熱は、親から息子へと受け継がれていきます。

 

■高茂温泉 鵜の子荘
庄原市高茂町369
0824-74-0753

 

 

広島ホームテレビ『みみよりライブ 5up!』(2020年11月27日放送)
ひろしまリード編集部
※掲載された記事・情報は、取材当時のものです。予めご了承ください。

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