ひろしまリードのアナウンサーリレーコラム。
今回のテーマは「秋を満喫」です。

ホームテレビ横の紅葉　落ち葉の絨毯です

 

みんなで心待ちにしている、我が家の晩秋の風物詩。
先日、今年もこの日がやってきました。
仕事から帰宅すると、可愛すぎる案内が＾＾

次女が書いて待っていてくれました

 

毎年、連絡は突然やってきます。
数日前から、そろそろかなぁとそわそわ落ち着きません。
子供の習い事でバタバタしていた日曜日、夫からLINEで「明日届くよ！」との一報が。
ついにきた！！
心躍らせ、子供たちにもさっそく伝達します。
「ヤッター！！！」

翌日の仕事は、エンジンのかかりにくい月曜日にもかかわらず、
いつもの倍速でこなせる不思議。

それでやっと人並みという悲劇。

・・・笑
なれない韻も踏めるテンションです。

ナレーションの依頼が渋滞し、ランチを５分で掻き込むことになっても、

「仕方ないか、楽しみは夜ごはんに・・・！」

と、心の余裕もたっぷり。

ＰＣに向かう間もときおり、頭の中に浮かんできます、あの姿、あの味わい・・・早く・・・
会いたい。いや、食べたい。
（ＯＡは最善を尽くしましたよ！）

そう、年に一度、一家を挙げて楽しみにしているそのイベントとは

「産地直送！解禁直後の越前ガニを食す！！パーティ」

贅沢です！！！

日本海の蟹との出会いはかれこれ１０年以上前のこと。
新卒で鳥取県の米子市にある放送局に就職し、初めて迎えた冬、地元の方に連れて行ってもらった小料理の名店で、境港産・松葉ガニのフルコースをいただきました。
水揚げされたばかりの生の松葉ガニを、お刺身、しゃぶしゃぶ、焼きガニ、茹でガニ、かに鍋、最後はカニ味噌をといたカニ雑炊で〆・・・。
特に、七輪でふっくらと焼いた蟹の衝撃。
燻した甲羅の香ばしさをまとった肉厚の身を噛み締めたとき、口の中いっぱいにうま味が押し寄せてきて、あまりに美味しくて、あやうく感涙！しそうになりました。笑

瀬戸内育ちの私はそれまでボイルした冷凍のものしか食べたことがなかったんです。
好きな食べ物ＮＯ．１に松葉ガニが欄外から躍り出た瞬間でした・・・。
（今は冷凍技術も進歩していると思います！）

それからというもの、蟹のシーズンが来ると両親を呼んでふるまったり、
広島に戻ってからは境港まで食べに行ったりと、すっかり自分へのご褒美の定番に。

そんな私が、蟹どころ福井とご縁ができたのは・・・！！必然でしょうか？

そうなんです。
この蟹は、毎年漁の解禁を迎えると、福井に暮らす夫の両親が、送ってくれるものなんです。
ありがたいことです。

立派です

さすがに、生ではやってきません。ボイルされた美しい紅色でご対面です。
越前ガニを証明するタグがついています。

ここからは、米子在住時に得た知識。
１１月から冬にかけて、日本海で漁が行われるズワイガニのオスは水揚げされた場所によって呼び名がちがいます。山陰や兵庫なら松葉ガニ、福井なら越前ガニなど。
ちなみにメスは体長が３分の１。内子や外子、カニ味噌を珍味として食べるほか、足で出汁をとった蟹汁は日本人でよかった～っと思える味わいです。
ズワイガニは茹でると赤くなりますが、もともと紅い色をしたベニズワイガニも甘くて美味しいです！ただ、保存が難しく、地元でしか流通していないんです。

思い切りよく、ムギっともぐように・・・力が要ります

小さいころから蟹の捌き方を叩き込まれてきたという夫が、足と胴体をわけ、甲羅もはがしてくれるのを見守ります。
バッティングより得意だとか！

身を取り出す作業は手がかかりますよね・・・。
どんなに丁寧にやっても、身や蟹汁が飛び散り、手も汚れます。
もったいないのですべての身を出してやる～、と頑張ると余計に悲惨なことになります。
苦労した分、美味しく感じる・・・わけないか。

上手に捌けました　カニ味噌はちょっと見た目はアレですが・・・

酢醤油につけていただきます。

身がふっくら

味噌はそのまま食べたり
カニにＯＮしたり。
甲羅に日本酒を注いで温めても。

身と味噌を一緒に・・・

いや～～
美味しかった！

家族合わせて何度「美味しい」と言ったか
何度足の取り合いを仲裁したか
何度「散らさないで！」と声を荒げたか
わかりませんが
今年も、最後まで笑顔の絶えない蟹パーティでした！！
幸せ！

暦の上では冬を迎えました。
蟹って「冬の味覚」ですよって突っ込みたくなった方・・・お許しください！

これから季節が進むともっと美味しくなり、もっとお値段が高騰する越前ガニ。
今シーズンはもう１回くらい食べたいです。

と、思っていたらなんと、広島県内で生の松葉ガニをお得に購入できるお店を見つけました！
近々５upでご紹介するので、ぜひご覧ください！

 

アナウンサーのリレーコラム、「秋を満喫」は最終回、来週からは新テーマ「私の2022」でリレーをつなぎます。

初回の担当は小嶋沙耶香アナウンサーです、お楽しみに！

 

坪山奏子（広島ホームテレビアナウンサー）