南フランスから移住した夫婦が営む週末だけの庭カフェ(尾道市・向島)
広島県内にある、絶品グルメがいただける、一度は行ってみたいポツンと一軒グルメ。今回は、尾道市向島町。美しい海岸が広がる立花地区にありました。3年前にオープンした「マンダリーナ」。フランス人の夫・サルファティ ガブリエルさんと、妻・恭子さんがフランスから移住しオープンさせた庭カフェです。こちらでは、地中海沿岸の家庭料理とスイーツがいただけます。
マンダリーナ庭カフェがあるのは築92年の古民家。できるだけ南仏の明るく陽気なくらしを向島で再現したいと、お庭で友達と飲食をして過ごせるように広い敷地の古民家を探したそうです。移住してきた6年前、荒れていたこの場所を大工さんと共に2人でDIY。タイルや壁など、大工さんと一緒に自分達も手を入れ、2人の暮らしに合うように和洋折衷のデザインしました。古民家は2人の居住空間なんです。
サルファティ ガブリエルさん・恭子さんそしてこちらには、のんびり過ごすことができる広い庭があり、そこで週末だけ庭カフェを営業しています。また敷地内には、フランスに里帰りしたときに、自分たちで買い付けてきた異国情緒を感じる雑貨や、尾道で活躍する作家さんの作品も展示販売しています。
広い庭 フランス・イタリアで買い付けた雑貨
フランス出身で明るく陽気、日本文化が大好きなガブリエルさんと、尾道出身の恭子さん。出会いは、お互い社会人になり留学したイギリスの大学でした。その後、フランスで結婚し、南フランスで20年間暮らしていました。日本に帰国する度に海沿いで暮らしたいと思っていた二人。南フランスのように波が穏やかなビーチと、少し島影が見える立花海岸の風景に惹かれ移住を決めたそうです。
ビーチと島影こちらでは、旬の島野菜と地中海食材で作る、他では食べられない地中海料理の数々がいただけます。カフェでの担当は、ランチが恭子さん。そして、お菓子やスイーツがガブリエルさんです。レシピは全てフランスレシピ。料理に使う食材は、野菜を作っている友だちから野菜やハーブを分けてもらい、自分たちが持っているお菓子と物々交換をして調達、ご近所同士の信頼関係があるからできる田舎暮らしならではですね。
そんな島で採れた新鮮な野菜を使い、地中海沿岸で食べられている家庭料理を味わえるのが「ランチプレート」。
ランチプレート(要予約) 1,350円南フランスの家庭料理のトマトとナスの和え物にかぼちゃのスフレ、北イタリアの家庭料理のピアネジに旬の野菜サラダ。メインディッシュは、フランスのソウルフードのカネロニ。ガブリエルさん手作りのリコッタチーズと小松菜とひき肉を、板状のパスタ生地で巻いて焼いたものが、ワンプレートでいただけます。どれもとっても美味しくて、まるで南フランスに居るような気分にさせてくれます。
かぼちゃのスフレ ピアジネ カネロニ
そして、ガブリエルさんが作る「キャロットケーキ」は、しっとりとしたスポンジにキャロット・ナッツが入っていて、スパイスの効いた美味しいケーキです。フランスやイタリアのレシピで作るケーキは日本のケーキとは違う味わいなんですよ。パティシエが作る繊細なお菓子と違い、ガブリエルさんのスイーツはホームメイド。あったかい家庭料理です。ぜひ一度、開放感のある広い庭でゆったりとした時間を感じながら、地中海沿岸の家庭料理とスイーツを味わってみてください。
キャロットケーキ 600円
マンダリーナ
尾道市向島町立花2672-10
電話:090-7734-4738 Instagram:mandarina_sud
営業日:土・日のみ 午前11時 ~ 午後4時 ※ランチは要予約
広島ホームテレビ『5up!』(2022年10月21日 放送)
ひろしまリード編集部