広島のソウルフード 創業1958年「むさし」人気メニューベスト3!(広島市)
広島県民なら誰もが知る広島の有名店。そこには、数々のテッパンメニューがあります。その中でも特に人気を集めているメニューとは何なのかを調査する第2弾!! 今回は1958年、今から64年前に「えびす通り」で創業者の住居兼店舗としてスタートした「むさし」です! 現在は、広島市内を中心に13店舗を構え、広島のソウルフードと言われるほどに。老若男女問わず虜にする「むさし」の人気メニューベスト3をご紹介します。
むさし 胡店 1958年創業
第3位は、シンプル is BEST「銀むすび」。レンコンの煮物と銀鮭を従え、2つ寄り添う三角むすび。その表面を飾るのは黒く輝くゴマ塩。ご飯が絶妙にふんわりとしていて、塩味がちょうどいい、シンプルだけど何度でも食べたくなるおむすびです。むさしは元々、戦前から続く青果の卸売り「浮田青果」という会社でした。そこで朝早くから市場で働く従業員のために前会長が作って持たせていた「塩むすび」が「銀むすび」の始まりなんだそうです。
銀むすび 560円続いて第2位は、お弁当の定番「若鶏むすび」。特徴は、大きな若鶏の唐揚げが3つも入っていること! 皮はパリパリで味付けは塩こしょうのみなのに、鶏の旨味をしっかり味わえる美味しい唐揚げです。そして、生キャベツが付いてくるのも若鶏むすびの特徴。なぜキャベツなのかというと、社長がキャベツが大好きだから入れているそうです。むすびが海苔で巻かれているのは、ご飯に唐揚げの油やニオイが付かないようにしているためだそうです。この心遣いは嬉しいですね。
若鶏むすび 970円第1位の発表の前に、「むさし」のむすびが広島県民に広く知れ渡った理由をご紹介します。それはカープとの縁、旧広島市民球場での販売がきっかけだったそうです。カープの前オーナー夫人が来店してむすびを食べ「なんで球場で売らんのん?」と言われた事が始まり。ご夫人が「あんたも食べに来んさい」とオーナーに電話をしたことから旧広島市民球場で販売をスタート。そこからむさしのむすびが広まっていったそうです。
旧広島市民球場で販売
さらに、むさしのお弁当といえば、地図と広島弁が描かれた包装紙が特徴の一つ。その地図は街並みが変わる度に変えているんだそうです。もちろん、マツダスタジアムも描かれています。むさしの歴史は、カープと共にあるといっても過言ではないそうです。
むさしの人気メニュー第1位を発表します! むさしと言えば…「俵むすび」です。俵型のシンプルなおむすびで、今や「むさし」の代名詞ともいわれています。具材は「さけ、うめ、こぶ、しんこ、しそ、かつを」の全6種。ご飯は秘伝のタレを使い味付けがされており、創業者夫人の浮田恵美子さんが「おいしゅうなるように」という思いで試行錯誤しながら生みだしたむすびです。その思いが詰まった「むさし」のむすびをぜひ味わってください。
俵むすび 300円※2個から広島県民に愛される、むさしの「むすび」。その特徴は、何といってもご飯の柔らかさ。実はむさしのむすびは、社内の試験に合格した「むすび人」と言われる人しか作れないのです。むすび人は優しく力を入れないように、空気を含むような握り方ができる人で約2年練習しないと合格できないそうです。
たくさんあるメニューの中から選ばれた「むさし」の「人気メニューベスト3」いかがでしたでしょうか。他にも、寒い時期に食べたくなる、うどんメニューも充実しています。これからの季節にオススメの「元気うどん」は、ニンニクがきいた食べると元気をもらえるうどんです。ぜひ、お近くのお店で味わってみてください。
元気うどん 750円最後に嬉しいお知らせを2つご紹介します。一つ目は、ファンも多い地海老を10尾使った贅沢なかき揚げが乗った「活地海老天婦羅うどん」の復活です。瀬戸内産の地海老が確保できず、5ヶ月間販売をストップしていましたが、社長が山口・四国などの漁港を訪ね地海老を確保することができたそうで、販売が再開されました。
活地海老天婦羅うどん 650円二つ目は、先月新商品が誕生したこと。来年広島で開催されるG7に向けた「おり鶴弁当」です。天むすに、若鶏の唐揚げ、もみじ饅頭の天ぷら、そして、社長が大好きなキャベツも入っています。胡店・土橋店・新幹線店・福山箕島店は常時販売。その他の店舗では前日までに予約が必要です。ぜひこの機会に食べてみてはいかがですか。
おり鶴弁当 1500円 ※胡店・土橋店・新幹線店・福山箕島店以外は前日までに要予約
広島ホームテレビ『5up!』(2022年10月19日放送)
ひろしまリード編集部