砂と風の国 ナミビアの動物たちの過酷な子育て【地球派宣言】
アフリカ大陸の南西に位置する国、ナミビア。
国土は日本のおよそ2倍です。
エトシャ国立公園は、中国5県がすっぽり入るほどの広い乾燥地帯。
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公園でまず出会えたのは、スプリングボック。
水を口にしなくても、葉っぱや草を食べて生活できます。
そこにジャッカルが出現。
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危険を感じたスプリングボックが、突然跳ねました!
跳ねる行動は、仲間に危険を知らせるための信号。
この時、草むらには、生まれて間もない子どももいました。
撮影に訪れた時期は出産、子育ての時期でもありました。
ヌーは、【牛の角】【馬のたてがみ】【ヤギのひげ】をもつユニークな姿をしています。
神様がたくさんの動物を作った後、余りもので作った動物といわれています。
群れで暮らすヌーも、子育てをしていました。
しかし、野生は弱肉強食の世界…。
無事、成長できる子どもは、わずか半数だといわれています。
草むらの影から、ジッとこちらをうかがっているのはアフリカヤマネコ。アフリカ大陸に広く生息しています。
飼い猫の祖先と考えられ、大きさも同じくらいです。
アフリカゾウは、砂漠という厳しい環境で暮らすため、独自の進化をとげました。
体は少し小さめで、足の裏は、砂の上を歩きやすいよう大きくなっています。
食料が豊富ではないため、小さな群れで生息しています。
また、食べる木を倒したりせず、鼻で葉っぱや枝を上手にとっていきます。
しかし、砂漠のゾウはもちろん、すべてのアフリカゾウは、今後、野生での生存が極めて難しいと指摘されています。
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アフリカ、ナミビアは、「砂の国、風の国」。
国土の半分以上が砂漠地帯です。
砂漠地帯は、一年間の降水量が500ミリに満たない乾燥した大地。
想像を超えた数の動物たちが暮らす灼熱の地は、世界最後の豊かな野生動物の王国でもあったのです。
※データは取材時(2008年)のものです。
広島ホームテレビ『みみよりライブ 5up!』
地球派宣言コーナー(2020年11月11日放送)