地球と触れ合う体験を 環境教育プログラム「アースキーパーズ」
地球派宣言が協賛社とともに支援している環境プログラム「アースキーパーズ」は、日本で唯一、広島で2006年から行われている取り組みです。
アースキーパーズとは、アメリカで開発された環境学習「アース・エデュケーション」のプログラムのひとつで、生き物が命を支え合っている仕組みを知り、環境に優しいライフスタイルに変えることが目的です。
地球がどのような仕組みで作られているのかを学ぶほか、匂ったり触ったりする五感を使う活動で地球と触れ合う体験をします。
森の中でにおいを嗅ぐ児童今回は北広島町の豊平小学校の5年生18人が参加。3日間、自然の中で学びます。地図を片手に何かを探す子どもたち。お目当ては山の中に埋められたタイムカプセルです。
タイムカプセルを探す子どもたち集めたタイムカプセルは全部で9個。中に入っていたのは・・・恐竜や動物のフィギュア、古代生物の写真など。
タイムカプセルの中身これらを古い時代から順番に棚に並べていくと、地球にはどんな生き物が住んでいたのか、生命がどのように進化の道筋を歩んできたのかが分かります。長い歴史の中で環境が大きく変化し、さまざまな生き物が絶滅と進化を繰り返して現在までつながってきたのです。地球の歴史を学び、そしてこれからの未来についても考えます。
中身を並べていくと・・・参加した児童たちは「人間が工夫して、二酸化炭素を減らしたり、体に悪いもの、地球に悪いものを減らさないといけない」「地球温暖化を止めて、より良い地球にしていきたい」と話していました。
参加した児童肌で感じる大自然の魅力。匂いや手触り、そして色。葉っぱを空にかざしてみると、いつもとはまた違った自然の表情が楽しめます。
雨の中 木を触る児童主催したNPO法人ひろしま自然学校の花村育海理事は「地球がどういう風に回っているのか、生命がどういう風につながっているのかというのがよく分かるプログラムなので、少しずつ広がっていけばいいな」と話します。
NPO法人ひろしま自然学校の花村育海理事地球の仕組みを知り、地球を守る大切さを学ぶプログラム。これから児童たちは、自分で考えた”地球を良くする活動”にチャレンジし、そして学んだことを周りの人に分かち合うトレーニングを行い、アースキーパーになることを目指していきます。
アースキーパーを目指す子どもたち