カープ新監督に新井貴浩氏が就任。チーム再建で逆襲へのキーマンとなる選手は?
カープ新監督に新井貴浩氏の就任が決定。広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、4年連続Bクラスからチーム再建を目指す来シーズンのカープにおいて、逆襲のキーマンとなる選手を、カープOBの木下富雄氏に聞いた。 ※データはすべて10月8日O.A.時現在 ※以下、(選手)敬称略
木下氏は、新井新監督に期待することを3つ上げた。
1つ目は「やる気 元気」。木下氏は「選手をいかにやる気にさせるか。やらされている練習と、自分がやる気になってやる練習は全く違う。『俺が出来たんだからお前たちやれるだろ』と言える男だから」と努力を重ねて這い上がってきた新井新監督だからこそ言える事があるという。
2つ目は「長距離砲の育成」だ。試合の流れを一振りで変える力のあるホームラン。今シーズンの各チームの数字を比較するとスワローズ174、ジャイアンツ163、ベイスターズ117、カープ91、タイガース84、ドラゴンズ62、カープより少ないチームはあるものの優勝したスワローズと比較すると約半分。林、末包、正隨ら若き大砲候補の名を挙げ育成に期待を寄せた。
そして3つ目は、主力選手が試合を欠場しファンをがっかりさせないような「強い体づくり」。「レギュラークラスと言われる選手たちはシーズンをずっと出て欲しい」とした上で、そのシーズンを戦い抜く身体をキャンプなどで鍛える事で作るべきだと指摘した。
木下富雄さん
来シーズン、上位返り咲きを目指すカープにおいて、逆襲のキーマンとなる選手を聞くと、「ピッチャーでは、森下暢仁」と話す。
2022年のシーズン成績は10勝8敗、防御率3.17。「8敗はいらないので、来シーズンは18勝を。昨年オリンピック前と、ジャパンのエースだったオリンピックでのベストな状態を見るとそう思う。オリンピック後は調子悪い感じを受ける」と木下氏は見る。同じジャパンのメンバーのオリックス山本由伸や、日本ハム伊藤大海(ひろみ)などのオリンピック前と変わらぬ活躍を例に上げて、「それを見ると今の森下の成績では物足りない」と嘆き、「若さも能力もあるので、もっといっていい」と言う。
「大瀬良大地もそうだが、新井新監督は森下の若さにも期待していると思う。エースは何人いてもいいじゃないか」とエールを送る。
野手のキーマンとしては、秋山翔吾を上げる。
シーズン後半は、体調不良などで戦線離脱。「大事なところで居なかった。ぜひ(前述の)強い体づくりを実践してほしい。来シーズンは打率.333で首位打者。20HR以上。そうすれば80打点以上がついてくると思う。やはり主力の活躍が必須」と力説。来シーズン、キーマンたちの活躍に期待が高まる。
広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00) 10月8日放送
ライター 湯谷葉子