地球派宣言 30年目に 「これからも地球の声を聞きたい」
環境キャンペーン「地球派宣言」は、10月で30年目を迎えました。
「人と自然の共存」をテーマに、これまで21カ国で取材を続け、厳しい環境下で生きる動物たちの表情をカメラに収めてきました。
壮大な自然に圧倒され、神秘的な光景には何度も心を動かされました。
時には、何も無い場所にテントを張り、寝泊まりしながら撮影することも・・・。
世界中の自然と動物たちを追い続けました。
地球派宣言が始まったのは1993年10月。
今ほど環境について議論されることがなかった時代に、ナベヅル飛来の話題や、芦田川水系の水質汚染、
水素エンジン車の紹介など先駆けて環境問題について取材、放送してきました。
1997年には、太田川にいるアオサギを1年間追い続けたドキュメンタリーを放送。
身近な場所にいるアオサギを通して環境問題を考えました。
取材の舞台は海外へ・・・。
日本から1万4千キロ離れた〝地球最後の野生の王国”といわれるナミビア共和国を訪れました。
特別番組では、雄大な自然と砂漠という厳しい環境下で生きぬく動物たちの姿を追いました。
2012年には環境先進国ニュージーランドへ。
雄大なサザンアルプスやミルキーブルーの氷河。
国土の30%が国立公園を占め、いまも壮大な自然が残されている国です。
圧倒的な自然景観や命の営みだけでなく、この国が目指す未来のエネルギー像に迫りました。
「地球の声を聞きたい」。
その言葉とともに、これまで2000種以上の生き物を取材する一方で拾ったゴミの数などを競う「スポーツゴミ拾い」や自然の中で親子がふれあう体験型のイベントなども開催。
情報発信だけでなく、「行動」を促すための活動にも力を入れてきました。
スタートから30年。
その間、国連では2030年までに達成すべき目標としてSDGsが採択され、自然や環境への意識は大きく変わりました。
地球派宣言はこれからも活動を続けていきます。
地球の声を聞くために・・・。