マツダスタジアムにあるオブジェの秘密とは?生粋のカープ女子「うえむらちか」が徹底調査!
2022年9月24日放送の広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、生粋のカープ女子である「うえむらちか」が、マツダスタジアムのオブジェを徹底調査! オブジェが制作された経緯や裏話、過去のオブジェの行方など、マツダスタジアムのオブジェの秘密に迫りました。
マツダスタジアムには、ワニやカバなどのいろいろな動物のオブジェがあります。そこで、うえむらさんからスタジオの宇治原史規さんへクイズを出題。「カバのオブジェ”かーぱ君”は、過去に特別な素材を使って登場したことがあります。そのかーぱ君の特別な素材とは何だったでしょう?」
答は「氷」! なんと夏にピッタリな、氷のかーぱ君のオブジェが登場したことがあるのです。いきなり驚きの雑学を見せる、うえむらさんでした。
氷のかーぱ君
その後、見つけたのがナイルワニのオブジェ。このワニのオブジェは毎日、設置場所が移動するといいいます。そんなマツダスタジアムのオブジェについて、広島東洋カープの入場券部の山口京裕(やまぐち きょうすけ)さんにインタビュー。
オブジェ設置のきっかけについて「子供さんは野球を観に来ても、すぐに飽きてしまいます。親御さんと野球場を訪れたとき、野球だけでなく、球場自体を子供さんに楽しんでもらえるようにしたいという思いが、オブジェ誕生に繋がりました」と山口さん。
それを聞いたうえむらさんは「私のような熱狂的なカープファンのオブジェをつくってみては?」と提案。「上と相談してみます」と山口さんは苦笑しました。
うえむらさんは、オブジェの行方も気になっていました。2022年9月現在、マツダスタジアムにあるナイルワニとスナメリの2体のオブジェは、12月上旬ごろに移動予定とのこと。ナイルワニは安佐動物公園、スナメリは宮島水族館に移ります。マツダスタジアムのオブジェは、動物以外にも選手やOBのオブジェもありました。選手やOBのオブジェはどうなるのでしょうか?そこで緊急企画「あのオブジェ どこにいる?」と題し、調査を始めます。
向かった先は、意外な場所でした。なんとJR芸備線の備後庄原駅です。駅のプラットホームにズラリと並んだ選手やOBのオブジェに大興奮のうえむらさん。備後庄原駅のホームに並んでいるのは、約130cmにデザインされた鈴木誠也・前田智徳選手などの4体のオブジェ。
さらに天谷・赤松両選手の「スーパーキャッチ」の場面を再現したオブジェ2体もあります。
そして備後庄原駅のホームで待っていたのは、オブジェの制作者・永井敬(ながい たかし)さんです。永井さんは備後庄原駅にカープのオブジェが集まっている理由を「庄原市には”カープ応援隊”という熱烈な応援をする団体があったことで、球団側から備後庄原駅へオブジェが寄贈されました」と説明します。球場を盛り上げたオブジェたちは、今は第二の人生として、庄原の町を盛り上げていたのです。
そして永井さんのご厚意で、永井さんがオブジェを制作しているIKIコーポレーションの制作現場へお邪魔することに。
永井さんの本業は、住宅やカフェなどのデザイン・設計・施行。本業のかたわら、本業のノウハウを活かしてオブジェ制作をしています。しかし気になるのは、なぜマツダスタジアムのオブジェを制作することになったのかということ。
「きっかけは、マツダスタジアム内にあるスポーツバーの内装工事の仕事を請け負ったこと。そこの空間デザインとして、大きなバットのオブジェをつくりました。それを見た松田オーナーの方から、人形もつくれるのではないかという話が来て、オブジェを制作することになったんです」と永井さん。
最初に制作したのが、赤松・天谷両選手の「スーパーキャッチ」のオブジェだったそう。1人あたり約30分かけて、体をくまなく計測。耳の裏まで、とにかく細かく測ったそうです。こうして原寸大のオブジェを完成させました。
これまで制作したオブジェは、のべ59体におよぶそうです。とくに人気だったオブジェが「かーぱ君」だったそうですが、ある問題も。
「かなり大きなオブジェなので、工場に入らないんです。なので、まずは入口のシャッターを広く改造するところから始めました」と、永井さんは当時の苦労を振り返ります。
さいごに、マツダスタジアムを楽しめるのはオブジェの設置・制作に携わった永井さんや球団スタッフの苦労や発想があってのことだったと、感動したうえむらさん。
来シーズンにマツダスタジアムに登場する、新しいオブジェも楽しみに待ちたいです。
広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00) 9月24日放送
ライター アサノ・ヨウスケ