「札幌スープカリー荒谷商店」コク深くスパイシーな本場のスープカレーを堪能!(広島県東広島市)
カレー屋さんはたくさんありますが、スープカレー専門店となると広島県内では手で数えるくらいしかないのでは?今回紹介する東広島西条町にある「札幌スープカリー荒谷商店」は本場札幌のスープカレーを味わえるお店として知られ、2016年のオープン以来人気です。
アクセス
「札幌スープカリー荒谷商店」へは、JR山陽本線西条駅から徒歩14分ほど。駅から続くブールバール沿いの東広島警察署の裏手にあります。
駐車場は4台分ありますが、土日は特にお客さんが多く、空いていないこともあります。お店のスタッフに声をかければ近隣の駐車場に案内してもらえます。複数人の場合はなるべく1台で来られるといいかもしれません。
店内の雰囲気
店内は明るすぎない照明で落ち着いた雰囲気。入口には消毒液、テーブル席にはアクリル板が設置されていて、感染防止対策もばっちりです。
取材は平日のランチ時から少しずれた遅い時間帯でしたが、何組かのお客さんがいました。オープン当初は店主の荒谷さんお一人で切り盛りされていたため早い時間に売り切れてしまうことも多かったのですが、現在はスタッフが増え、すぐに売り切れてしまうようなことは減ってきたそうです。それでも土日はやはりお客さんが多いので、確実に食べたい方はご予約がおすすめ。
また、テイクアウトすることもできます。まだ外食は控えたいという方も多いですよね。現在お客さんの2割ほどがテイクアウトだそう。利用する際は事前に電話で予約してください。
定番人気メニュー「丸ごとチキンレッグと野菜のカリー」
注文したのは、人気メニューの「丸ごとチキンレッグと野菜のカリー」(税込1,400円)です。
どのメニューもカリーとライスがセットになっていて、ライスは店主の荒谷さんのご実家の田んぼでとれたお米や、ご近所の農家さんの作ったお米が使われています。小(ミニ1/3・半分・少なめ2/3)、普通(約200g)、大盛(1.5倍 +50円)、特盛(2倍 +100円)、メガ盛(2.5倍 +150円)まで何段階にも分かれていて、その時のおなかのすき具合に合わせて選べるのがうれしいですね。
ライスと同様に、スープカリーの辛さも自分好みに選べます。基本は0番の辛さナシから5番の激辛まで(6番以上もあり)。5番からは激辛唐辛子ピッキーヌ入りで、1本プラスするごとに50円アップとなります。
お店のおすすめかつ人気なのは1番のチョイ辛ということで、今回は1番を選んでみましたが、辛さはさほど感じず、シンプルな分スパイスの風味やスープのうまみがよくわかる味です。本場札幌で4年修行された荒谷さんが作るスープは、2日煮込んだとんこつと鶏ガラのスープに、昆布にカツオ、アゴの出汁が合わさっていて、それに十数種の独自配合されたスパイスが使われています。あっさりしていながらも、スパイスや出汁などいろんな風味が感じられる深いスープです。
いつも激辛以上の辛さを選ぶ常連さんが、あるとき1番のチョイ辛を食べて以来1番を選ぶようになった、というお話をうかがいましたが、それも頷けます。辛すぎると痛いくらいの刺激が勝ってしまい、本来のスープのうまみが感じにくくなるのかもしれません。最初食べに行かれる時は辛さのレベルは控えめにしてみるのがおすすめ。辛さはピッキーヌを入れない4番までなら粉末のスパイスで後から調整することもできます。
「丸ごとチキンレッグと野菜のカリー」はチキンレッグに加えて野菜もりだくさん。どのメニューにも共通して入っている基本具材のじゃがいも、ニンジン、パプリカ、ゴボウ、キャベツ、ウズラ、水菜、キクラゲに加え、チキンレッグ、ナス、オクラ、ブロッコリー、レンコン、かぼちゃ、ヤングコーン、舞茸がトッピングされています。
チキンレッグは大きさを伝えたいと思い写真を撮ろうとしたのですが、やわらかすぎて崩れてしまい断念……。ちょっと持ち上げただけでほろっと崩れてしまうほどやわらかいので、びっくりしてしまいます。チキンレッグは圧力鍋で煮込んだ後にバーナーで炙って表面に焦げ目がつけられています。
具材についてお聞きすると、どれもスプーン1本で食べられるやわらかさに、と考えられているそう。鶏肉は焼くのが一番おいしいけれど、ほろほろのやわらか食感に仕上げるために煮てから表面を焼くスタイルになったそう。
野菜も具材によって焼いたもの、揚げたものなどさまざま。パッと見かたそうなゴボウも、揚げる前に一度やわらかく煮てあります。ごろっとボリュームのある具材も食べやすさを考えられているんですね。
まさかの?!納豆ひき肉カリー
もう一品おすすめをうかがって登場したのがこちら、「まさかの?!納豆ひき肉カリー」(税込1,000円)です。基本具材に鶏ひき肉、ひきわり納豆、刻みオクラ、レンコン、ブロッコリーがトッピングされています。
名前に「まさかの?!」とありますが、確かに意外な組み合わせですよね。納豆とカレーの組み合わせはちょっと……と思う方も多いのでは。筆者は、納豆は納豆そのままで味わいたいタイプなので、進んでこのメニューを選ぶことはなかったと思います。おすすめしてくれた荒谷さんご自身も最初はそうだったようなのですが、札幌で修行中にまかないで納豆のスープカレーを食べて、意外な相性の良さに感動したそう。
納豆はひき肉と一緒にスープと混ざっていて、スプーンですくって食べやすくなっています。「丸ごとチキンレッグと野菜のカリー」ではオクラが丸ごとトッピングされていましたが、こちらは刻み。納豆のねばねばとオクラのねばねば、いいコンビです。
選び方は自由自在!
スープカリーのメニューによって、基本具材以外のトッピングが異なりますが、トッピングは別で選ぶことも可能です。一番シンプルな「丸ごとチキンレッグのカリー」を選んで、好きなトッピングをプラスするというオーダーもいいですね。トッピングは炙りチーズ(ライスON)が人気だそう。
ドリンクメニューも豊富。辛さレベル高めを選ぶ時は、辛さを和らげてくれるラッシーを選ぶのがおすすめです。
今度行くときはもう少し辛めを選んでみようと思います!
○店舗情報
札幌スープカリー荒谷商店
所在地:広島県東広島市西条昭和町6-2 ラフィーネ昭和町1F
アクセス:JR山陽本線西条駅から徒歩約14分
TEL:082-423-0101
営業時間:ランチ 11:30~15:00(L.O.14:30)
ディナー 17:30~22:00(L.O.21:30) ※スープが売り切れ次第終了。
定休日:月曜日(月曜祝日の場合は営業。翌火曜が休みになります)
支払い:現金、PayPay
席数:19席
駐車場:4台分あり。
公式ホームページ:http://www.curry-aratanishouten.com/
※この記事の情報は2022年9月時点のものです。情報は変更になる場合があります。
ライター 東滋実