【PR】福島の復興、私たちにできることとは?/「福島、その先の環境へ。」対話フォーラム
東日本大震災から11年。
2022年7月23日(土)、福島県の復興や課題について理解を深めてもらおうと、環境省が『福島、その先の環境へ。』と題し、対話フォーラムを広島市内で開催しました。
環境省は、福島第一原発事故後の除染で発生した除去土壌などの再生利用と、福島県外での最終処分について知ってもらおうと、対話フォーラムを開催しています。去年から全国で行われ、今回で5回目となります。
福島第一原発事故後の除染土は、福島県内にある中間貯蔵施設に保管されていますが、2045年までに県外で最終処分することが決まっています。
山口壯環境大臣(当時)は、「除去土壌について知っている方が福島県内でも約5割。県外にいたっては2割に満たない。まず知っていただきたい。」とフォーラム開催の趣旨を説明しました。
山口壯環境大臣(当時)対話フォーラムには、専門家や震災後に3年間福島県で暮らした経験を持つ、元プロ野球選手の高橋慶彦さんらが登壇。除去土壌などの再生利用の必要性や安全性について議論を交わしました。
対話セッションでは、対話ボードを使用し、「情報発信」「放射線」「再生利用」などをキーワードに感想や疑問などを共有しました。
対話ボード高橋さんからは理解を深めたいポイントとして、「福島県の現状について知ってほしい」という意見が出され、「(震災後は)子どもたちが外で遊べなかったのが原因で、肥満の子が増えていた。」という自身が福島で知ったエピソードも話されました。
元プロ野球選手の高橋慶彦さんまた、東京から移住し、福島で活動しているHITOkumalab代表の佐藤亜紀さんは、「大熊町・双葉町の人たちの魅力を知ってほしい。実際に人と関わると、その場所のことがやっと自分事化できて、知ったことが肉付けできるようになるのではないか。」と話しました。
HITOkumalab代表の佐藤亜紀さんそして、会場やオンライン参加者から寄せられた質問をもとに、福島県の復興について議論を行いました。対話ボードには、除去土壌などを福島県外で最終処分することについて、「福島県民は『県外へ』をどう思っているのか」や、「県外へは現実的ではないのでは」というコメントが寄せられ、登壇者らがそれぞれの意見を述べました。
議論の様子山口環境大臣(当時)は、「福島県民は本当に福島県外の人が受け入れてくれるのか、と思っています。法律ではそうなっているが、そうしてくれるのかと。どこに決まっているかと、全然決まっていません。我々は不可能を可能に変えていくために、道なきところに道を切り開かなければならない。」と話しました。
環境省では、今後も全国で対話できる場を作っていきたいとしています。
◆環境省「福島、その先の環境へ。」
http://shiteihaiki.env.go.jp/fukushimamirai/sonosaki/