カープ主軸を担う若鯉!坂倉将吾 プロ6年目の新たな挑戦
「首位打者といったタイトルは全然考えておらず、結果的に取れるのであればよかったな、というぐらいの気持ち。まずは勝つことが一番うれしいので、そこに貢献したい」と、力を込めるのがプロ6年目の坂倉将吾選手。広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』は、カープの主軸を担う坂倉選手をフカボリ。新たな挑戦を見せる今シーズンへの決意に迫る。
※データはすべて8月6日O.A.時現在 ※以下、(選手)敬称略
昨シーズン、プロ入り初の規定打席に到達。さらには首位打者の鈴木誠也と2厘差の打率.315という好成績を残した。プロ6年目となる今シーズンは、開幕からここまでチーム唯一の全試合スタメン出場。さらにはチームトップの打率(.297)で勝利に貢献してきた。
そんな中、巡ってきたのは4番への挑戦。主砲R.マクブルームが新型コロナ陽性を受け離脱。チームのピンチにプロ6年目で初めて4番に抜擢された。とはいえ「打順を忘れちゃうくらい特別意識はなかった」と明かす坂倉。どんな4番でありたいかという問いには「陰で頑張る4番になりたい。3.4.5番のクリーンナップというのは、試合が決まるシーンだったり、そういう場面がすごく増える打順だとは思うので、一打席一打席無駄にならないように。そういうところに回ってきたら仕事ができるように、その仕事をできる確率が高いバッターになりたいなと思う」と答えた。
さらに坂倉は、チームの勝利のために新たな取り組みに挑戦している。昨シーズンは會澤翼を上回るチーム最多(54試合)のスタメンマスクを被ったが、2021年の秋季練習ではサードの守備に挑む姿があった。本職以外の場所で活躍を求められるのは、勝利に欠かせない選手に成長した証でもある。今シーズンはサードとしてチーム最多の80試合に出場。慣れないポジションに最初は戸惑いながら、自身の役割を全うするため試行錯誤の日々が続く。
「サードの守備は難しいと思う。サード自体がちょっと怖いし、見えないエラーとかも絶対あるし」と本音をのぞかせながらも、「不慣れなポジションだからって言われるのも嫌なので、やっぱり出る以上は責任持ってやらなくちゃいけない。どんな形でもアウトにしなきゃいけないと思うので、その辺は小窪(哲也)コーチと、難しいスローイング等についても話しながらやっている」と話す。
キャッチャーについては「毎日試合に出ているので、そこまでは多くできないが、自分なりにやれることはやっておきたいと思っている」と明かす。キャッチャーへの思いもある中、与えられたポジションで奮闘する坂倉。全てはチームの勝利のため、挑戦し続ける。
広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00) 8月6日放送
ライター 湯谷葉子