桃ミントヨーグルト　1,430円

楽園の海水をイメージさせる淡い青に、金箔が添えられた美しいかき氷。広島市中区にある旬月神楽のかき氷・桃ミントヨーグルトです。口に運ぶと、ミントの爽やかさと氷の冷たさが相まって清涼感が体中に広がっていきます。炎天下を歩いてお店に向かったため、着いた時は汗だくに近い状態でしたが2~3口食べた後は、火照った身体がすぐにクールダウンされました。そして食べ進めると中から桃の蜜がかけられた層が登場します。食べかけはどうしても美しくないので写真は割愛しますが、桃の層もとても美味しかったです。最終的には、ミント、桃、ヨーグルトが混ざった状態で口の中に運ばれる事になるのですが、「ミント部分多め」や「桃部分多め」など自分で配合を調整するとスプーンひとすくい毎に違った味わいを楽しむ事ができます。桃ミントヨーグルトは、1日15杯限定なので、あったら即注文をオススメします！

 

こだわりの氷

旬月神楽のかき氷の大きな特徴の１つは、使われている氷。広島県内では唯一、「日光松月氷室」の天然氷を使用しています。日光松月氷室は明治27年創業、氷池に日光の山の湧水を引き入れ、真冬の寒さを利用してゆっくり２週間かけ天然氷を作ります。こうして手間暇かけて作られた氷は、純度が高くおいしい氷となります。

旬月神楽メニュー表より

純度が高い天然氷は、おいしさ以外に硬く解けにくいという特長があります。一般的な氷は解けやすいので、マイナス18℃など冷凍庫内の温度の氷をかき氷に使います。しかし神楽では「冷蔵庫」で0℃近くに温度を上げてからかき氷にしています。こうする事で、冷たいものを食べた時に頭がキーンとなるアイスクリーム頭痛を防ぐことができるそうです。

 

かき氷ラインナップ

旬月神楽では、たくさんのかき氷がラインナップされています。続いてご紹介するのは、人気ナンバーワンのピスタチオいちごミルクです。

ピスタチオいちごミルク　1,210円　　もなか（クマ）トッピングは+50円

ご覧いただいて分かるようにピスタチオクリームがたっぷりとかけられています。濃厚なピスタチオゾーンを食べ進むと、こちらは2層目にいちごミルクゾーンが待っています。栃木県から取り寄せたとちおとめを使った蜜は、さっぱりとした甘さと酸味に加え、果肉感を感じられる上品な味わいです。そして2つが混ざると、ピスタチオの旨味とイチゴの酸味が上手く調和し、別々に食べた時とは違う味わいを感じさせてくれます。
そして隣のクマさんもなかをトッピングするとこんな感じ。何となくクマさんが誇らしげに見えます（笑）

 

そして和菓子屋さんならではの生ミルクきなこ（黒蜜添え）も人気メニューです。

生ミルクきなこ（黒蜜添え）　1,100円

世羅産の大豆きなことミルクがかかった和テイストな一品。沖縄産の黒糖蜜を自分のタイミングでかけて食べられるのもうれしい所です。

 

さらには生苺ミルクや生メロンミルク、宇治金時ミルクなど様々ラインナップ。どれもこだわって作られているメニューで選ぶのに悩みそうです。

生苺ミルク　1,100円 かき氷メニュー

小さなお子さんのいる方は、お子様氷に注目です！ かき氷のサイズは小さくなりますが、どのメニューも選ぶ事が出来て、通常料金に比べると約半額という驚きの安さ。これは小さなお子さんのいる家庭には嬉しいサービスですね。
そして取材させて頂いたのは平日の午前中だったのですが、次から次へとお客さんが来店していました。平日は午後１時くらいがお客さんのピークだそう。土日には120～130杯くらい注文が入るとの事でかなりの混雑が予想されます。平日午前中であれば比較的空いているそうなので、あまり待ちたくないという方は、平日午前が狙い目です。

 

 

旬月神楽 白島工房

旬月神楽は、蜜饅頭で有名な呉の老舗和菓子屋「蜜屋」の姉妹店です。かき氷をメインにご紹介しましたが、店内には美味しそうな和菓子がたくさん並んでいます。

 

店主の明神宜之さんは、全国菓子大博覧会で農林水産大臣賞を受賞した事もある和菓子職人。「良い素材をいかに美味しくできるか」を追求した和菓子を作っています。今回ご紹介したかき氷も、「多くの人に和菓子に触れてもらうきっかけになれば」という狙いで作ったそうです。その結果、「多くの人にお店を利用してもらえるきっかけにもなったし、想像以上に若者が和菓子に興味を持ってくれた」と手ごたえを感じたそうです。

店主 明神宜之さん

 

◆旬月神楽 白島工房

所在地：広島市中区白島中町4－16
TEL：082-512-3288
営業時間：9:00～17:00
定休日：火曜

 

※この記事の情報は2022年8月時点のものです。情報は変更になる場合があります。

ひろしまリード編集部