水族館のアノ生き物が「イカサマ」の語源に! 地球派宣言
今回は様々な言葉の語源になった生き物を380種、15000点以上の生き物が展示されている宮島水族館で調査します。
宮島水族館のアシカショー紹介してくれるのは魚の生態や海の大切さをイラスト、歌で表現している「さかなのおにいさん」こと、川田一輝さん(かわちゃん)!
さかなのおにいさん 川田一輝さん川田さんが教えてくれる、様々な言葉の語源になった生き物は・・・「イカ」です!
宮島水族館のイカこちらは「コウイカ」と呼ばれる種類のイカ。一般的なイカと比べ、胴体が丸みを帯びているのが特徴です。
コウイカ砂浜や海水浴などで白いビート板のようなものを見たことはありますか?
砂浜に落ちている白い物体あれは、コウイカの甲羅なんです! コウイカの体内に、甲羅が入っていて「甲羅のイカ」→「コウイカ」と呼ばれるようになったそう。
コウイカの甲羅そして「コウイカ」には、こんな特技?も。関東では別名、「スミイカ」と呼ばれるほど、墨袋が大きく、数匹で25mプールが真っ黒になるほどなんだそう。
イラスト:川田さん イラスト:川田さんどれくらい墨を吐くのか、特別に見せてもらいました!
特別に墨を出してもらいました コウイカが吐き出した墨一瞬で真っ黒になりました!
また、コウイカの墨は昔ヨーロッパで、万年筆のインクとして使われていました。コウイカのことを、ヨーロッパではセピアと呼ぶことから、セピア色の語源はコウイカからきたといわれているのだそうです。(※諸説あります)
イラスト:川田さんさらに、よく耳にする言葉もコウイカが語源とされているといいます。
飼育されているコウイカ江戸時代、借金をした人が書く借用書をコウイカのインクで書いた人がいました。コウイカのインクの特性として、太陽の光が当たると文字が消えるという特徴を使って「借用書を書いたけど、文字が消えてしまったからお金を返さなくていいよね?」というズルをしました。イカの墨を使ってズルをする。その様子から「イカサマ」という言葉が生まれたといわれているのだそう。(※諸説あります)
イラスト:川田さん宮島水族館では普段なかなか見られない、コウイカなどの繁殖行動や子育てといった貴重なシーンを見ることもできます。「命をつなぐ」素敵な瞬間を体験してみてはいかがでしょうか。
卵を守っています