週末だけ営業の古民家カフェ 看板娘が時間をかけて煮込む絶品カレー(世羅郡世羅町)
広島県内で絶品グルメがいただける、一度は行ってみたいポツンと一軒グルメ。今回は世羅郡世羅町。龍王山(りゅうおうざん)の麓にあり、前方には田園風景が広がる古民家カフェの「カフェ横田屋」。今年の3月にオープンしたこちらのカフェは週末限定で絶品グルメがいただけます。
カフェ 横田屋切り盛りするのは、シャイなオーナーと畑担当の石岡弘充さん。畑を管理する石岡さんは福山市出身で世羅へ移住し、別のカフェを経営しています。
二人の出会いは石岡さんのカフェ。オーナーがお客さんとして現れ、オーナーの熱い思いに感銘を受けた石岡さん。今では自分の店を経営しながら、横田屋の様々なイベントをお手伝いしています。
畑担当 石岡弘充さん(写真右)そして、シャイなオーナーは元会社経営者。広島市内から週末だけ世羅に通っています。なぜここでカフェを始めようと思ったのでしょうか?
この田舎の雰囲気がすごく良いなと思い、ここをきれいにして地域の方がたくさん集まる場所にしたい。過疎的な地域を活性化して、みんなで仲良くできたらいいな。という思いなんだそうです。
そしてなんと!毛利家の城跡があると言われる裏山と、目の前に広がる畑。そして、歴史ある建物を合わせて5万坪の敷地を購入しカフェに!
気になるお店は、蔵や納屋は築200年、母屋は築100年。納屋は、元のオーナーが所有していた書籍などを並べ図書室に、そして、蔵はDIYで改装し茶室にしました。
納屋の図書室
母屋の店内は、古き良きものをそのまま生かした和モダンな雰囲気。昭和初期にタイムスリップしたかのような、昭和レトロの部屋もあるんです。
店内昭和レトロの部屋
こちらでいいただける絶品グルメは、自家菜園で採れた玉ねぎをたっぷり使い、御年90歳の看板娘・吉久弘子さんが作る、愛情をたっぷり詰め込んだ7時間煮込んで作る「薬膳カレー」。
看板娘 吉久弘子さんなんと釜で鶏ガラを4時間煮込んでスープを取り、そのスープに、たっぷりの玉ねぎと自家製のハチミツを入れて、さらに3時間煮込み完成です。
トロットロでたくさん入れた玉ねぎの姿はありません。4時間煮込んでとった鶏の濃厚なスープと玉ねぎの甘さとハチミツのさわやかな味。そしてスパイスの美味しさが、口いっぱいに広がります。手間暇かけて作った、愛情がたっぷり詰まった絶品カレーです。ぜひ一度味わってみてください!
薬膳カレー(チキン)1,300円横田屋はこれだけじゃないんです。歴史好きにはたまらない場所があるんです!それが、裏山にある毛利家ゆかりの場所・龍王山城跡。1475年、毛利豊元(毛利元就の祖父)が攻め落とし、毛利弘元(毛利元就の父)に譲り渡したと言われています。
オーナーは、そんな歴史ある場所を後世に伝えていきたい。そのためのにこの場所を整備し、歴史散策ができる公園にしたいと思っているそうです。
龍王山城跡愛情たっぷりの絶品カレーを食べた後は、歴史散策するのもいいですね。シャイなオーナーがどんな方かは、ぜひお店に会いに行ってみてください。
この機会に、ゆっくりと流れる里山時間を堪能してみてはいかがですか。
【お店情報】
カフェ 横田屋
世羅郡世羅町長田104番地
電話:080-7820-7741
土曜・日曜のみ営業 ※祝日は休み
営業時間:午前11時30分 ~ 午後5時
広島ホームテレビ『5up!』(2022年6月17日 放送)
ひろしまリード編集部
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