季節を味わうカジュアルなフレンチ「カフェ・ブランシュ」(広島市安佐南区)

カフェ・ブランシュ外観

通りからほんの少し足を踏み入れると異空間。広島市安佐南区祇園にある「カフェ・ブランシュ」はそんな雰囲気があるお店です。植物が多いお庭は、春から初夏にかけて色とりどりのバラが咲いていたそう。訪れたのは6月。少し残るバラと、咲き始めたばかりのあじさいが見られました。お庭と同じく季節によって色を変えるカフェ・ブランシュのランチを紹介します。

カフェ・ブランシュ店内

イオンモール広島祇園から歩いてすぐの場所にあるカフェ・ブランシュ。女性のための複合施設「森のアトリエ」の1階にあるお店は緑に囲まれて、まさに森の中のカフェという感じ。オーナーはお庭に惹かれてこの場所でお店を開くことを決めたそうです。

白を基調とした店内は温かみのあるおしゃれなインテリアで、ふらっと立ち寄って気取らず食事ができそうな雰囲気です。

カフェ・ブランシュテーブル席

テーブルには感染症対策の仕切りがあり、お客さんの手指の消毒や検温など衛生対策がしっかりと行われているので安心です。

カフェ・ブランシュ半個室

入口から右手には半個室もあり、パーティーにも対応しています。お友達との気軽なランチから、大切な日のお祝い、大人数でのパーティーまで、シーンに合わせていろんな食事が楽しめます。

 

季節の食材がおいしいコースランチ

カフェ・ブランシュのランチメニューは、一番お手頃なチョイスランチ(税込み2300円)、いろいろと楽しめるランチコース(税込み2700円)、お魚とお肉のどちらも楽しめるランチフルコース(税込み3800円)のほか、前日までの予約限定で食べられるランチステーキコース(税込み4500円)、ランチステーキフルコース(税込み5600円)から選べます。

ランチコース

今回はデザートまでいろいろ楽しめるということでオーナーおすすめのランチコースをいただきました。ランチコースのメニューをテーブルに並べるとこんな感じ。スープからデザートまで、どれも季節の食材が使われていて、時期によって少しずつ違うそうです。

ランチコースのメニューは以下のとおり。

・季節野菜の小さなスープ チーズ風味のクルトン添え
・熱々バゲットとオイルと岩塩
・ブランシュ自慢のオードブル盛合わせ
・メイン(お魚orお肉)
・季節の小さなリゾット
・季節果実スイーツ4種盛合わせ
・お好みのカフェ

空豆のポタージュ

季節のスープは空豆のポタージュ。ブイヨンを使わず野菜のうまみだけでつくるのがカフェ・ブランシュのスタイルだそうで、ふんわりと空豆の香りがしてやさしい味でした。

前菜

オードブルは、上のものがアトランティックサーモンと小エビと彩り野菜のゼリー寄せ、その右がキッシュロレーヌ、下は定番だという玉葱のブリュレ、左が若鶏のガランティーヌ、キャロットラペです。玉葱のブリュレは玉葱の甘みがすごい!どれも素材の味が引き立つ味付けです。

中央のお野菜は北広島のもので、ゴールドキウイでつくったドレッシングがかけられています。ドレッシングはいつも季節の果物でつくられていて、春はいちご、夏はパイナップルなど、その時の旬の食材が使われるそう。

プレミアムハーブポークロース肉のステーキ

メインはお肉を選びました。パン粉焼きにしたプレミアムハーブポークロース肉のステーキに、新玉葱とタケノコのソースがかかっています。プレミアムハーブポークというのはアメリカのブランドポークで、ハーブを混ぜ込んだ飼料を与えられているため、やわらかくジューシーで、癖のないおいしいお肉になるそうです。確かに豚肉特有の臭みが感じられず、おいしい!クリーミーなソースに大葉のオイルがさわやかで、いいアクセントです。

季節のリゾット

締めくくりのリゾットはオーツミルクがベースで、焼とうもろこしと枝豆、ホタテが入っています。これもとうもろこしの甘みが強い!

パンはおかわりができるそうですが、ここまででだいぶおなかいっぱいになりました。パンはバゲット、トマトとオリーブのフォカッチャの2種類で、こちらも季節によって変わるとのこと。

季節のスイーツ4種盛合わせ

おなかいっぱいといってもやっぱりデザートは別腹。カフェ・ブランシュオリジナルブレンドのアッサムティーと一緒にいただきました。

この日のデザートは、一番奥からほうじ茶ときな粉とココナッツのブランマンジェに抹茶のソース、フランボワーズとホワイトチョコレートが2層になったムースケーキ、ダークチェリーとクリームチーズのクランブルタルト、和製グレープフルーツともいわれる愛媛の美生柑(みしょうかん)のゼリー寄せの4種です。ゼリーにはバラの花びらとバラのシロップが少しかけられていて、柑橘の甘酸っぱい味わいの後にバラの香りが鼻を抜けて、とても相性がいい組み合わせでした。

 

テイクアウトメニューもあり

カフェ・ブランシュはテイクアウトメニューも豊富です。デリBOX(税込み1400円)、フレンチBOX(メインによって税込み1900~3000円)、ちょっと特別なフレンチBOX(税込み3000円)や、コース料理のブランシュフルコース(2名分税込み7200円)、オードブルの盛り合わせやおつまみセット(税込み1400~4200円までさまざま)、デザートセット(2種盛りは税込み210円、2名分の4種盛りは税込み1200円など)。

デリBOX

今回は一番リーズナブルなデリBOXを注文しました。ボックスに入っているとコンパクトですが、お皿に盛りつけてみるとこれだけで満足できるくらいちゃんとボリュームがあります。

デリBOX盛り付け

デリBOXのメニューは以下のとおり。

・パン(バゲット、レーズンとクルミのパン)に岩塩入りオイル
・フレンチ総菜6種類

メニューを見ると、玉葱のブリュレ、若鶏のガランティーヌ、キッシュロレーヌ、ゼリー寄せなど、ランチコースと共通するものもあります。そのほかはあぶり鰆と夏野菜のバルサミコマリネ、鴨肉とじゃがいものジェノベーゼでした。

カフェ・ブランシュのテイクアウトメニューは、お店で提供される通常のメニューと同じように、すぐに召し上がっていただくことを前提に作られています。テイクアウトメニューを注文される場合は、できたてのお料理を温かいうちに召し上がってください。

こんなご時世ですから、テイクアウトにして自宅で楽しむのもよし。また晴れた日は外で食べるのもいいかもしれませんね。

 

季節の移ろいを大事に

カフェ・ブランシュのメニューには必ずといっていいほど季節の食材が使われていました。今は通年食べられる食材も多くなりましたが、それでもその時期だけの食べ物はあります。カフェ・ブランシュのお料理は「あ、今はこれがおいしい季節なんだ」と思い出させてくれるものばかり。次はまた違う季節に行ってみたい、と思えるフレンチカフェでした。

 

○店舗情報

カフェ・ブランシュ(公式ホームページはこちら
所在地:広島市安佐南区祇園5丁目3-26 森のアトリエ101
アクセス:JR可部線下祗園駅より徒歩で約15分。イオンモール広島祇園から徒歩3分。
TEL:082-559-1610
営業時間:
【ランチタイム】
11:30~15:00(L.O.14:00)

【昼カフェ】
14:00~16:30(L.O.16:00)

【ディナー&カフェ】
18:00~22:00(L.O.21:00)

【テイクアウト】
11:30~21:00(L.O.20:30)

定休日:毎週火曜日。祝日の場合は営業、翌平日休業
支払い:現金、クレジットカード(VISA・JCB・ダイナース・AMEX・ MASTER)、交通系ICカード、d払い、PayPay、LINE Pay、au PAY、Alipay対応。
駐車場:あり
公式Instagram:@blanche.gion

※この記事の情報は2022年6月時点のものです。情報は変更になる場合があります。

 

ライター 東 滋実

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