球団新人30年ぶりの満塁弾 カープ末包昇大選手の活躍を支えるもの

「プロ1年目なので元気よく、しっかりとやって成長しながら1年間チームの戦力、起爆剤になれるようにしっかりがんばっていきたい」。そう頼もしく話すのは、若き長距離砲の末包昇大(すえかね しょうた)選手。広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』は、ドラフト6位ルーキーの末包選手をフカボリ。一軍での活躍を支える意識に迫る。
※データはすべて5月14日O.A.時現在 ※以下、(選手)敬称略

末包昇大(すえかね しょうた)選手 末包昇大(すえかね しょうた)選手

今シーズンの開幕戦、ルーキーで唯一スタメンに名を連ねた末包。栄えある開幕スタメンについて「ネットのニュースだっだりを見て、遠回しに考えてはいた。開幕の当日、朝の発表みたいなところを見て、“ああ今日スタメンだろうな”という感じだった」と振り返り、佐々岡真司監督から直接伝えられなかった事を明かす。

平常心で試合に臨むも、グラウンドに入ると違った緊張感があったという末包。それが功を奏したのか2回、1アウト1・3塁のチャンスで迎えた第一打席。低めのチェンジアップをうまく拾い上げて先制のタイムリーヒットを放つと、続く2打席目、3打席目もヒットを放ち、開幕戦から猛打賞という鮮烈なデビューとなった。

さらには今月8日、球団のルーキーとしては30年振りとなる満塁HRを放ち、新人ながらここまで3割を超えるアベレージを残している。ここまで順調な滑り出しを見せている末包には、打席の中で意識していることがあるという。「一つはタイミング。タイミングの取り方を意識している。もう一つは、ボール球を振らないこと。しっかり、どっしり構えて有利なカウントで打ちにいくこと」と話す。

「しっかり、どっしり構えて有利なカウントで打ちにいくこと」 「しっかり、どっしり構えて有利なカウントで打ちにいくこと」

また、プロのピッチャーに対応するため構えにも変化が現れている。「打ちにいけるような状態で待っておくこと」に取り組んでいるという。満塁HRを放った打席を見ると、①構えた段階で重心が軸足側に置かれている。②さらに打ちにいくまでバットを持つ手の位置が変わらない。まさに打ちにいく状態で構えていることがわかり、その結果が特大の一発につながったのだ。

「自分の長打でチームを楽にしたい」 「自分の長打でチームを楽にしたい」

目指すのは長打。「自分の持ち味。チームから求められているものだとも思う。自分の長打でチームを楽にしたいし、起爆剤になればいい」と話す末包。たとえ試合に出ない時があっても、持ち前の明るさと声でチームを鼓舞。チームの状態も上向きつつある今、ルーキー末包が活躍すればするほど、4年ぶりのリーグ優勝も近づいてくるに違いない。

 

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00) 5月14日放送
ライター 湯谷葉子

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