広島や長崎などに寄贈された千羽鶴をスニーカーにアップサイクル

2022.05.18

広島、長崎などに世界各国から平和への祈りを込めて寄贈された千羽鶴を再利用した生地をアッパーに採用したスニーカーSPINGLE MOVE「SPM-1005」が、2022年5月21日から発売されます。この商品は、初年度500足の販売が計画されています。

千羽鶴を再利用した生地をアッパーに採用したスニーカーSPINGLE MOVE「SPM-1005」

・アッパーには広島などに贈られた千羽鶴をリサイクルしたオリジナルのキャンバス生地を採用
・ソールには「RUBEAR CNFソール」を採用。
・バルカナイズ製法で生産。色は生成りのみ。XS～XL(ユニセックス)の全7サイズ展開。
・メーカー希望小売価格：18,700円（消費税込）　発売日：2022年5月21日

■商品特長

1）折り鶴再生糸(折り鶴レーヨン)を使用したキャンバス生地をアッパーに採用
株式会社カミーノが進める折り鶴再生紙、折り鶴再生糸を活用した平和教育活動「ONGAESHI（恩返し）プロジェクト」の取り組みに、株式会社スピングルカンパニーが広島の企業として深く共感し、このプロジェクトに参画して商品を作りたいと打診した事から、今回のコラボレーション企画が実現したそうです。

SPINGLE MOVE x ONGAESHI Project

●株式会社カミーノの「ONGAESHIプロジェクト」について
平和への願いを込めた千羽鶴は広島だけで世界中から毎年約1,000万羽（重さ：約10トン）寄贈されています。環境配慮型素材メーカーである株式会社カミーノでは、広島市がその保管に困っていることを聞き、折り鶴を贈っていただいた恩に感謝しつつ、新たな製品として再生させ、平和実現のために活動している学校や団体に寄贈する「ONGAESHI プロジェクト」を2011年から開始しました。千羽鶴に使用されている紙以外のテグスやビーズといった異物を自動的に除去する新技術により、手作業を省き再生作業の大幅な効率化を実現し、再生紙を使ったONGAESHI Paper(恩返紙)の販売や、再生糸を使用したバンダナやTシャツなどを製品化しています。

2）各種ディテール
・色とりどりの折り鶴の写真をプリントしたSPINGLE MOVEのロゴ入り織ネームをベロ上部分に取付けデザインのポイントに。
・インソールには折り鶴をモチーフのカラフルなオリジナル柄をプリント、コラボの証としてSPINGLE MOVEとONGAESHIプロジェクトのロゴを入り。
・シューレースは天然素材である麻混の特注綿紐を採用・ライニングに使用した「COOL MAXIM/クールマキシム」は、防臭・抗菌・防カビ機能を持ち、吸汗性・拡散性にも優れた機能素材で、55%が使用済みペットボトルや繊維くずなどの再生素材から作られています。
・織ネームの折り鶴の写真やインソールのデザインが際立つよう、サイドのフォクシングテープやアウトソールにはアッパーの生成り色と合わせて抑えた色味を選び、ビンテージスニーカーのような雰囲気に仕上がっています。

折り鶴のプリント入り織ネーム

特注シューレース

アッパーの色に合わせたフォクシングテープとアウトソール

3）「RUBEAR CNFソール」を採用
「RUBEAR CNF ソール」は、鉄の約1/5の軽さでありながら鉄の約５倍以上の強度とされる植物由来のナノサイズ極細繊維・セルロースナノファイバーをアウトソールのゴムに練り込むことで、従来の「SPINGLE MOVE」のアウトソールと比べて摩耗性を約40%※低減。(※スピングルカンパニー調べ)
・アウトソールの摩耗性の比較（左右同時に試着し一年間使用後、かかと部分の摩耗を確認）