レジャーシーズンは国営備北丘陵公園へ!遊びも自然も魅力いっぱい
広島県庄原市にある国営備北丘陵公園は、「見る」「遊ぶ」「食べる」「体験する」の4つが楽しめる公園で、季節の花を見ながらピクニックしたり、アスレチックで思い切り遊んだり、キャンプしたり……といろんなレジャーを一か所で味わえる場所です。園内での過ごし方はさまざま。子どもはもちろん、大人も楽しめる公園です。
国営備北丘陵公園の入り口は2か所
中入口そばにあるビジターセンター国営備北丘陵公園は総面積が340ヘクタールもある(東京ディズニーリゾートとUSJを合わせたよりも広い……!)中国地方唯一の国営公園です。入口は、園内のほぼ真ん中に位置する「中入口」と、北側にある「北入口」の2か所があります。
とにかく広い園内をすべて歩いて回るのは至難の業。園内には7か所の駐車場があるので、車で移動しながらお目当てのエリアに近い駐車場に停めるのがおすすめです。また、園内では「サイクリングセンター」で自転車を借りることもできるので、これを利用すると身軽に移動できます。また、電動キックボードも貸し出し中です(サイクリングセンターは各入口にあり)。※季節により営業する「サイクリングセンター」は異なります。
○国営備北丘陵公園
アクセス:中国道庄原ICより車で北入口まで約5分、中入口まで約10分。中国横断道三次東JCT・ICより中入口まで約15分。北入口まで約20分
JR芸備線「七塚駅」より徒歩約20分。
所在地:〒727-0021 広島県庄原市三日市町4-10
開園時間:9:30~17:00(季節により異なる)※入園は閉園1時間前まで
休園日:毎週月曜日(季節により異なる)、年末年始(12月31日、1月1日)。
入園料(一般):子ども(中学生以下)/無料、大人(15歳以上65歳未満)/450円、シルバー(満65歳以上)/210円
駐車料金:普通(軽自動車含む)/320円、大型/1050円、二輪/100円
TEL:0824-72-7000(備北公園管理センター)
特色あるさまざまなエリア
園内は、「みのりの里」「つどいの里」「大芝生広場」「花の広場」「中の広場」「ひばの里」「いこいの森」「備北オートビレッジ」という特色あるさまざまなエリアがあります。
湖畔ステイズ庄原
「みのりの里」には、日本最多級(園芸品種)700品種205万本のスイセンを見ることができるスイセンガーデンや、春にネモフィラ、夏にひまわりが咲くピクニック広場があります。また、「里山の駅 庄原ふらり」という入園料・駐車料無料のエリアがあります。屋内遊具、ドッグラン、情報コーナー、カフェを有するこのエリアは、道の駅のようにふらっと立ち寄れる場所になっています。さらに、2022年3月にオープンしたばかりのグランピングが楽しめる「湖畔ステイズ庄原」も。泊まりがけでゆっくり自然を満喫して過ごすのもいいですね。
「つどいの里」では本格的な「グラウンド・ゴルフコース」でグラウンド・ゴルフやキャッチボールなどのスポーツを楽しんだりすることができます。
「花の広場」では、春にはチューリップ、秋にはコスモスが一面に咲き広がります。
「中の広場」には、地域の観光情報を発信している「お知らせコーナー」や売店「ランバス」、食事ができる「中の茶屋」などがあるほか、園内をぐるっとまわるロードトレインの乗り場があります。乗り場があるのははここだけ。
○ロードトレイン情報
運行時間:10:00、11:00、13:00、14:00、15:00、16:00(季節により異なる)
料金:320円(3歳未満無料)
「ひばの里」は明治から昭和初期の中国山地のふるさとの景色が見られるエリアで、豪農の家を再現した「さとやま屋敷」や、農家の家「下の農家」「上の農家」などがあります。
このエリアでは、そばづくり、わら細工などの体験もできるので、時間に余裕があればぜひ体験してみてくださいね。
※開催日は公式HPをご確認ください。
ここまで紹介したエリアと中入口をはさんだ南側には、園内で最も自然豊かな「いこいの森」には、巨大な虫かご「カブトムシドーム」があり、夏のレジャーにおすすめ!「カブトムシドーム」は6月下旬からオープン予定です。さらに、園内にはオートキャンプサイト、コテージといったキャンプ施設が並ぶ「備北オートビレッジ」もあります。
子どもが遊べる遊具たくさん「大芝生広場」
きゅうの丘「大芝生広場」には、たくさんの滑り台やネットが楽しい大型複合遊具「きゅうの丘」や、芝生の上をそり滑りで遊べる「ちびっ子ゲレンデ」、バーベキューコーナーなどがあり、ここだけでも時間をかけて遊べます。
エリアのシンボルのような独特な形のきゅうの丘には「ジェット・ローラー・スライダー」や「おもしろブランコ」などがあり、子どもが夢中になること間違いなしです。
このエリアには、「林間アスレチック」があります。コースの順路に沿ってひとつひとつの遊具で遊ぶと、なんと2時間以上もかかるとか……!このあたりは起伏もあるので、歩くだけでもかなりの運動になります。
アスレチックには、体力だけでなく知力も必要。
遊具ひとつひとつには、こんなふうに説明の看板が設置されていて、対象年齢も記されています。間違った方法で遊ぶと怪我につながるので、保護者の方は子どもから目を離さないように注意しましょう。
「つどいの里」にある「きゅうの森」も好奇心をくすぐる遊具が30種類もあります。全長35mもあるジャンボモノレールやふわふわの雲のようなトランポリン「わた雲ドーム」、ネットのトンネルなど、珍しい遊具がたくさん!
ランチにおすすめのスポット
園内には、大芝生広場や湖畔広場などピクニックにちょうどいいお弁当スポットがあります。レジャーシートを広げてゆっくりお弁当を食べながら広場で遊べますよ。
また、バーベキューコーナーも2か所あります。大芝生広場のバーベキューコーナーは水道、流し台が設置されていて、用具レンタルもあり。コーナー利用の予約は不要ですが、用具をレンタルする場合は利用の前日までに予約電話をしておきましょう((株)グリーンウインズさとやまTEL:0824-72-7211)。
みのりの里にある北入口バーベキューコーナーは水道、流し台、テーブル(8台)があります。こちらでは用具レンタルがないため、事前に準備してください。
園内にはレストランもあります。大芝生広場の「湖畔レストハウス」では定食、カレーやラーメンなどのメニューのほか、焼き肉も楽しめます。※土・日・祝日、またはイベント開催期間中に限りオープン。
上で紹介した中の広場の「中の茶屋」は和風のお食事処で、定食、カレー、うどん、そばが味わえます。ここで使われているお米や野菜は地元庄原産のものが中心なんだとか。また、中の広場には炭火焼バーベキューハウスもあり、利用の5日前までに予約すれば利用可能です((株)グリーンウインズさとやま TEL:0824-72-7211)。
「みのりの里」にある「エントランスセンター国兼」では、カフェ「軽食きゅうくん」が営業中です。
GWに見ごろの春の花
GW中の国営備北丘陵公園の見どころといえば「みのりの里」の「ピクニック広場」のネモフィラ。5月上旬頃見頃予定で約120万本植えられています。「花の広場」のビオラも開花の時期です。
取材した4月中旬時点では、「花の広場」で約20万本のチューリップがちょうど見ごろを迎えていました。
4月上旬は、「みのりの里」の「スイセンガーデン」のスイセン・ハナモモもきれいでした。国営備北丘陵公園のスイセンガーデンは日本最多級(園芸品種)700品種を誇り、205万本のスイセンを見ることができます。
園内あちこちで季節の花が見られるので、ぜひ散策してみてくださいね。
広大な国営備北丘陵公園を余すところなく楽しんで
親子で遊ぶなら「大芝生広場」は欠かせませんが、広い国営備北丘陵公園にはほかにも魅力的な場所がたくさんあります。1日でまわる場合、事前にどこをめぐるか計画を立てて準備しておくといいかもしれません。子どもと一緒にめいっぱい楽しみましょう!
※この記事の情報は2022年4月中旬取材時点のものです。
ライター 東滋実