「余白」を楽しむお店がオープン! 大芝島でアートな創作料理!(東広島市)
“ポツンと”佇む飲食店をリサーチ!今回、リポーター・大松しんじが向かったのは、東広島市安芸津町。
周囲6キロの小さな島・大芝島にポツンと佇むのは、2022年4月15日にオープンしたばかりの週末しか営業しない古民家レストラン「余白」。
自分たちで育てた野菜や果物を使った、創作料理がいただけます。
古民家レストラン「余白」柑橘農家さんが住んでいた築60年の古民家を借りてレストランに!
看板に描かれているイラストは、島・波・橋を表していて大芝島をイメージしたものなんです。
とってもオシャレな店内は和風モダンな内装で、畳の部屋をフローリングに、仏壇の扉を部屋を仕切る目隠しとして利用しています。
窓は大きくお庭の眺めもとても良く、窓からは、温暖な島の恵み、柑橘「甘夏」の木も見えます。
お店から少し出ると、波の音が心地いい多島美に魅了されます。
いたるところにアート的なこだわりを感じる店内。なんと、切り盛りする古海敏行さんは、「キャンドルFURU」という名前で活動するアーティスト。
元々は呉の造船業でサラリーマンをしていました。サラリーマンをしながらレストランとキャンドル作家を始めたそうです。
そんな時、イベントなどで色々な作家さんと出会ったことが人生の岐路に!
古海敏行さん9年前、呉市広に「IERO」というお店をオープン。作家さんの作品をお披露目する場所が無いことを知った古海さん。
作家さんの活躍する場所を作りたいと、自分のお店で作品の販売を始めました。
「余白」でも将来的には、作品の販売やイベントを行う予定だそうです。
IERO(呉市広)でもなぜ大芝島でレストランなんでしょうか?
瀬戸内海に面したところでお店をオープンしたいと考えていて、場所を探して大芝島を訪れた際、大芝大橋を渡って旅行に来た感覚になり、細い橋を渡っていると、異空間への入り口を通っているような感覚に。
大芝大橋こんな近くに異空間の島があるんだと思い、SNSで「大芝島で空き家を探しています」とつぶやいたところ、遠い遠い親戚が「空き家と柑橘畑を持っている」と連絡が!
大家さんから、大きな家と畑や柑橘畑も受け継ぎました。柑橘や野菜作りは大家さんに教えてもらっているそうです。
大家の「日浦キヨコさん」と「西本末広さん」こちらでは、島の恵みをふんだんに使ったとってもアートな創作料理がいただけるんです。
そんなアートな料理を作るのは、シェフの小西のり子さん。今回いただいたのは、4月限定「はるの訪れコース」。(5,000円)
春が始まったというのを予感させるような料理です。
シェフ 小西のり子さん「はるの訪れコース」5,000円 ※2022年4月30日まで
海の薫りや森のささやきを表現した「海の薫り 山吹 森の音」はプレートに旬の春の野菜が盛り合わせてあります。エスニックなマヨネーズが美味しさを引き立てます。
そして、冬の雪解けと桜のピンクをイメージした「春の歌」は酸味とさわやかな甘みがとても美味しい一品です。
「海の薫り 山吹 森の音」「春の歌 ビーツのムース はるかと甘夏のグランデ」
続いては、庭に咲いている食べられる花々を玄米茶のサブレに乗せた「花冠」。オリーブの入ったマグロとアボカドのタルタルを花の上にのせていただきます。
お肉は、庭にある甘夏で作ったジャムをのせて、ニンジンとショウガを使ったご飯と一緒にどうぞ。甘夏のジャムとショウガが、お肉の美味しさを引き立てます。
畑から収穫したばかりのホウレンソウは、真鯛と一緒にポワレに。どれも春を感じることのできる絶品料理!
ゆったりとした島時間を楽しめるコースです。
「花冠 マグロとアボカドのタルタル」「牛ロース肉 赤い果実と木の芽 甘夏ジャム」
5月になると、5月を感じることのできる料理になるそうです。
どんな創作料理がいただけるのか楽しみですね!
日常から切り取られた空間…”余白”で、思い思いの時間を過ごしてみてはいかがですか。
【お店情報】
余白
住所:東広島市安芸津町風早2243-2
電話:070-9010-5322 土・日は完全予約制
営業時間:金曜日 午前11時30分~午後5時(食事・喫茶)
土曜日・日曜日 午前11時30分~午後2時(コース料理)午後 1時30分~午後5時(喫茶)
広島ホームテレビ『5up!』(2022年4月15日放送)