【カープ】今シーズン巻き返しに燃える鯉のプリンス堂林翔太選手の覚悟とは?
「もう毎日が勝負。気を抜く時間は1秒もない」。そう答えるのは、開幕に向けて入念に準備を進める堂林翔太選手。広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』は鯉のプリンス堂林選手をフカボリ。巻き返しに燃える今シーズンへの覚悟を聞いた。
※データはすべて3月19日O.A.時現在 ※以下、敬称略
堂林翔太選手
プロ13年目。31歳を迎える今シーズンは新たなライバルたちの加入により一層の危機感を持って過ごしている堂林。2020年は6年ぶりの開幕スタメンを勝ち取り、一時打率4割を超えるなど絶好調。持ち味である右中間方向への強い打球を取り戻し、打率.279、HR14本、打点58、盗塁17と成績は軒並みキャリアハイ。覚醒を感じさせた。
2020年シーズンは「打率.279、HR14本、打点58、盗塁17」と軒並みキャリアハイ
しかしさらなる飛躍が期待された昨シーズン、打率.190、HR0本と再び低迷。結果を残し続ける難しさを痛感したという。「一昨年というのは、僕は体をひねるバッターなのでそこだけを意識。それを変えずにやって右中間に大きな打球が多く打てていたので良かった。が、一昨年やっていたことが昨年同じようにできるかとなると、そこはまた難しいといころ。(鈴木)誠也にもよく言われていたが、同じことをやっていてはダメだということを実感することができた」という。
「同じことをやっていてはダメ」
昨シーズンの経験を今シーズンに活かし、キャンプからバットを振り込んできた堂林。意識しているのはセンター返しだ。オープン戦初戦(2月26日)となった那覇での巨人戦。タイムリーとなるセンター前ヒットを放つと、その後もセンターから右方向へのヒットを重ね、センター返しの意識が結果につながってきた。本人は「数字としては残っているが、正直めちゃくちゃいいとは思っていない」と明かす。
「数字としては残っているが、正直めちゃくちゃいいとは思っていない」
そう言いつつ今インタビューの前日(3月9日)、阪神との試合では手応えを感じていた。結果は3打席凡退だったが、ボールへの入り方が今までとは違っていたという。「打ちに行った時、いい時は上げた左足が戻ってくる。自分のクセは打ちに行った時に二度引きしてしまう。左足がかえってこれるということは、上半身も無駄がない。シンプルに入っていけているという自分のバロメーターの一つ」と解説する。
3月9日の阪神戦では手応えも
結果ではなく、左足を上げて戻ってくる動作の中に調子が上向く予兆を感じた堂林。次の試合(3月11日)、途中出場からの1打席で、今度はセンター前ヒットという結果へと結びつけた。
2022年シーズン期待ぜずにはいられない
まもなく幕を開ける2022年シーズン。「昨年はまた一軍二軍を行ったり来たりの生活だったので、なんとか一軍で1年間戦力として戦えるように頑張りたい」と意気込む堂林。再びの復活劇を期待せずにはいられない。
広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00) 3月19日放送
ライター 湯谷葉子